セガサミーグループは、広範なエンタテインメント領域で事業を展開しています。
事業特性や競合環境、関連法制等が異なるため、リスクや機会は各事業領域で異なります。ここでは、
当グループが事業構造改革及び、中長期戦略を推進する上で、特に重視するリスクと機会をご説明します。
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国民的娯楽として発展してきたパチンコ、テレビゲーム、ゲームセンターへの参加者は、2010年から減少傾向を辿っています。スマートフォンの普及を背景とする若年層の遊びの多様化がその要因と思われます。エンタテインメント業界では業際を越えたユーザーの争奪戦が繰り広げられています。
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長期的な遊技人口の減少傾向がパチンコホールオペレータの投資余力の低下をもたらし、確実に投資を回収できるIP、機種を有する遊技機メーカーへの需要偏重が進んでいます。短期的な資金回収を企図した機械の導入がユーザーの離散をもたらした反省から、幅広いユーザーが楽しむことのできる新たな遊技性を備えた機械の開発が求められています。
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インターネットに接続できるオンラインゲームは、スマートフォン向けアプリを牽引役として、驚異的な成長を遂げてきました。特にスマートフォン向けの基本プレイ無料(free-to-play)のビジネスモデルは、参加のハードルを下げ、ユーザーのすそ野を拡げてきました。成長が徐々に鈍化していくことが予想されている中で、スマートデバイスの高機能化を背景にゲームアプリのハイエンド化が進んでいき、高精細かつ、深い没入感を提供するアプリの開発能力が今後の競争を勝ち抜くカギになっていくものと予想されます。
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アミューズメント施設市場、アミューズメント機器市場はともに、参加人口の減少に歯止めがかからない状況が続いています。一方、そうした従来型マーケットの枠を超え、家族、さらには三世代にまで視点を拡げれば、そこには大きな潜在マーケットが存在しています。