the GROUP Future グループの将来戦略を理解する 将来を見通す(経営環境)

Market 1既存エンタテインメントの参加人数減少

参加人口とスマートフォン世帯保有率

2000年代まで国民的娯楽として安定的に発展してきたパチンコ、家庭用テレビゲーム、ゲームセンターへの参加人口は、2010年から長期減少傾向を辿っています。個人消費の伸び悩みや少子高齢化に加え、スマートフォンの普及を背景に、コアユーザーである若年層の娯楽が多様化したことが大きな要因と考えられます。既存エンタテインメント業界内はもとよりSNS業界、その他様々な業界で、垣根を越えて若年層の余暇の争奪戦が繰り広げられています。また、エンタテインメント企業にとっては、中高年層や女性、若年層の開拓による市場活性化が重要な課題になっています。

Market 2遊技人口の減少と規制に伴う遊技機市場の寡占化

遊技人口の減少傾向がパチンコホールオペレータの投資余力の低下をもたらし、確実に投資を回収できる機種を有する遊技機メーカーへの需要偏重が進んできました。また、近年の規制強化に伴って要求水準がさらに高まっており、開発力や品質など製品力による優勝劣敗が一層鮮明化する傾向にあります。

遊技人口の減少と規制に伴う遊技機市場の寡占化

Market 3継続する規制の影響

規制の影響イメージ

遊技機市場では、2014年9月より段階的に自主規制等の見直しが実施されていき、新規タイトルの減少などの影響を市場に与えています。今後は新ルールに適合しつつ、いかにユーザーを魅了する遊技性を生み出すかという点に加え、耐久性等の機械の品質も差別化要素となっていくことが予想され、さらにメーカー間の格差が拡がっていくものと予想されます。

解説 遊技機の市場環境

遊技機市場の規制プロセス

遊技機の許認可プロセス

遊技機メーカーは、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則」(風適法施行規則)に基づく複数の許認可プロセスを経た後にはじめて、新機種の販売を行うことができます。許認可プロセスでは、材質・性能・遊技性などが現行規則で定める規格に適合しているかどうかが審査されます。適合認定を取得できない場合は、販売計画に影響を与える可能性があります。また、規制の変更は、遊技性の変化をもたらす可能性があります。

長期市場トレンド

パチンコ・パチスロ市場では遊技人口の減少傾向が継続しています。パチスロ遊技機の過度な射幸性の抑制に主眼が置かれた2004年7月の「風適法施行規則等の改正」では、遊技性の急速な変化に伴い、主にライトユーザーの減少が加速する一方、機械の高額化も進みました。これに伴う売上減と投資負担の増大により、パチンコホールの経営状態が悪化していきました。こうした需要サイドの状況が、遊技機メーカーの競争環境に影響を与えてきました。2014年から導入された新たな規制の影響により、遊技機市場では、新たな環境変化が起こっています。
→ Market 3 「継続する規制の影響」

遊技参加人口の推移 市場規模と販売台数 年間回転数*と店舗数 稼働時間*

Market 4国内デジタルゲーム市場の成長鈍化

国内オンラインゲームコンテンツ市場規模

インターネットに接続できるオンラインゲームは、スマートフォン向けアプリを牽引役として、驚異的な成長を遂げてきました。特に、スマートデバイス向けアプリの基本プレイ無料(Free-to-Play)のビジネスモデルは、参加のハードルを下げ、ユーザーのすそ野を拡げてきました。近年は、スマートフォンの普及が一巡したことなどを背景に、アプリ市場の成長スピードが徐々に鈍化しています。

Market 5ハイエンド化と上位アプリへの集中

高額化する1位から5位のタイトルの売上高

スマートデバイス向けアプリ市場では、売上上位タイトルの水準が年々上昇しており、人気アプリへの需要の集中が顕著に見られます。また、スマートデバイスの高機能化等の背景もあり、ゲームアプリのハイエンド化が進んできており、開発力と開発余力がある企業のみが生き残る市場環境に移行しつつあります。

Market 6市場活性化が課題

アミュ̶ズメント市場(オペレーション・機器)

アミューズメント施設市場は、参加人口の長期的な減少トレンドが続いています。消費税増税等と合わせ、アミューズメント施設オペレータの財政状態が悪化し、アミューズメント機器市場に直接的な影響を与えています。新たな事業モデルの提案や三世代にまで視点を拡げた新たなマーケティングに加え、協業も活発化するなど、業界を挙げて市場活性化に向けた様々な取り組みが行われています。

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