the GROUP Future グループの将来戦略を理解する Focus 遊技機事業の事業戦略

当グループは、厳しい競争環境を乗り越え、安定的に収益を創出する筋肉質な体質の構築に向け、遊技機事業の新たな戦略を推進しています。

「G30」達成に向けて始動した遊技機事業

若者の余暇の多様化に伴う遊技人口の減少や、高射幸性への依存、開発費・原価の高騰などを背景に、遊技機業界は大変厳しい経営環境に直面しています。このような状況の中当グループは、安定収益・維持事業と位置付ける遊技機事業の収益力強化に向け、2016年3月期に開発・生産拠点の集約や希望退職者の募集等の構造改革を実施しました。こうして足場を固めた上で、2017年3月期より、「ミッション・ピラミッド」を導入し、新しい目標として「G30(2020年3月期までに営業利益率30%以上を目指す)」を掲げました。

ミッション・ピラミッドは、企業の存在理由、果たすべき使命である「存在意義(Mission)」、望ましい未来の状態を定める「ありたい姿(Vision)」、ありたい姿を実現するための具体的な「目標(Goal)」、目標達成に向けた「戦略(Strategy)」、その戦略を実行するための「組織(Organization)」、及び戦略を実行に移すための「戦術(Tactics)」から構成されます。全社的に設定されたミッション・ピラミッドに従い、各組織がそれぞれのミッション・ピラミッドを作成し、さらに社員一人ひとりに落とし込むことで、施策の確実な浸透・実践を図っていきます。

ミッション・ピラミッド構築にあたっては、社内横断的組織「CFT(Cross Functional Team)」を組成して、収益力強化・利益率向上に向けた具体的な施策の検討を行い、実行に移しています。

ミッション・ピラミッド

「G30」達成を目指して

「G30」という目標達成に向けて、マルチブランド戦略の見直しにより、今まで分散していた社内リソースの効率的な活用を進めるほか、部材の共通化やリユースを考慮した設計を進めることでリユース効果の最大化を図り、大幅な原価改善の実現に取り組みます。また、既成概念にとらわれない同業他社との連携強化を図り、事業効率の向上と業界の活性化に向け、競合関係にあった企業と積極的な協業に取り組んでいきます。すでに、かつてライバル関係にあった(株)ユニバーサルエンターテインメントと、両社が持つハードウェア分野のノウハウの活用並びに部材調達等を通じたコスト効率化を主目的とした合弁会社「(株)ジーグ」を2016年3月に設立し、シナジー効果の創出に向けて始動しました。

(ZEE:最後)の(EGG:卵)業界最強の切り札 (株)ジーグ(ZEEG)誕生

(株)ユニバーサルエンターテインメントとサミー(株)は、合弁で(株)ジーグを設立しました。同合弁会社が供給する製品により、セキュアかつ汎用性の高いユニット・部品の共通化を実現し、また技術連携により固定概念を覆す新たなエンタテインメントアプリケーションを市場に投入することが可能になります。両社にとっては、同合弁会社を通じて技術革新によるエンタテインメント性の向上と、コストパフォーマンスの両立を通じた効率的な収益構造の構築といったシナジー効果をもたらす環境が整うこととなりました。当グループは、永続的に本協業関係を推進し、将来的には第三者メーカーも巻き込みながら、業界における遊技機の筐体・部品のプラットフォーム化の実現を視野に入れ、業界全体の活性化への貢献を目指します。

ZEEG

業界の活性化に向けた取り組み

業界の活性化に向けて、(株)ジーグの始動のほか、長期的な視座に立った業界の活性化に向けた施策も打ち出していきます。業界の活性化には、遊技人口の減少傾向に歯止めをかけ、若年層を中心とした新規ユーザーの獲得が欠かせないことから、当グループでは、これまで以上にエンドユーザーへの直接的なマーケティングを強化していきます。ファン向けイベント「ユニバーサルカーニバル」×「サミーフェスティバル」の共同開催や、(株)サミーネットワークスの「777タウン」やパチンコ・パチスロの最新情報を提供する「ぱちガブッ!」、サミーの遊技機コンテンツの世界観、演出、高揚感、ライブ空間を通じて体験するファンイベント「MAX BEAT!!」等、総合エンタテインメント企業グループならではのリソースを駆使し、エンドユーザーへのダイレクトコミュニケーションを通じ、スリープユーザーの掘り起こし、新規ユーザーのパチンコホールへの誘引を推進していきます。

既成概念を打ち破る

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