the MANAGEMENT TEAM 経営陣の考えを把握する A Message from the Chairman of the Board, CEO, and COO

持続的な企業価値向上の実現に向けて、グループ一丸となって戦略を実行していきます。セガサミーホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長兼CEO兼COO 里見 治

2016年3月期の業績報告

減収増益

2016年3月期のセガサミーホールディングスは、減収、営業増益となりました。連結売上高は、前期比5%減の3,479億円、営業利益は前期比1%増の176億円、親会社株主に帰属する当期純利益は53億円(前期は純損失113億円)となりました。

連結売上高

連結売上高に影響を与えたのは、遊技機事業の減収です。パチスロ遊技機は、実績のあるシリーズ機は堅調であったものの、遊技機の型式試験を執り行う一般財団法人保安通信協会(略称:保通協)による型式試験方法の運用変更等の影響を受けて、主力タイトル以外のタイトルが低調な販売に留まった結果、前期比17%の減収となりました。パチンコ遊技機は構造改革に伴う一時的な影響や、前期に販売台数を伸ばしたタイトルの反動減等により、前期比9%の減収となりました。その結果、遊技機事業の売上高は、13%の減収となりました。エンタテインメントコンテンツ事業は、デジタルゲーム分野並びにパッケージゲーム分野が減収となった一方、アミューズメント機器分野、アミューズメント施設分野、映像・玩具分野が増収となりました。その結果、同事業は前期とほぼ同水準の売上高を確保しました。リゾート事業は、前期比9%の増収となりました。

営業利益

遊技機事業が販売台数の減少により16%の減益となり、エンタテインメントコンテンツ事業のデジタルゲーム分野が、一部タイトルの資産価値見直しや広告宣伝費の増加等により9億円の営業損失を計上した一方、前期に実施したコスト構造改革が奏功し、デジタルゲーム分野以外の各分野の収益性が向上し、エンタテインメントコンテンツ事業は、前期から大幅な増益となる36億円の営業利益となりました。先行投資段階にあるリゾート事業は、営業損失幅を縮小しました。なお、営業利益率は前期の4.8%に対して5.1%となりました。

親会社株主に帰属する当期純利益及び利益配当

12億円の特別利益を計上した一方、早期割増退職金をはじめとする特別損失56億円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、53億円となりました(前期は113億円の純損失)。1株当たり当期純利益は22.90円となり、1株当たり配当は、20円の中間配当に加え、期末配当として20円を実施し、年間では40円の配当を実施しました。

キャッシュ・フロー

営業活動によるキャッシュ・フローは169億円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券や有形固定資産の取得等により352億円の支出となった結果、フリー・キャッシュ・フローは183億円のマイナスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れと社債の発行等により142億円の収入となりました。

2017年3月期の計画

2017年3月期の売上高は、当期比で9%の増収を見込んでいます。遊技機事業は、パチスロ遊技機が主力タイトルの投入により当期比60%強の販売台数増を計画しています。パチンコ遊技機は、のめりこみ対策にかかわる新たな「申合せ」の影響を受け、市場が一時的に不安定化することを想定し、販売台数は当期比9%の減少を計画しています。エンタテインメントコンテンツ事業は、PCゲームの新作投入や東南アジア向けゲームプラットフォーム事業の展開等により増収を計画しています。

営業利益は、新枠及び新規部材の導入により、遊技機事業の利益率が一時的に低下する一方、デジタルゲーム分野における既存主力タイトルへの注力や、広告宣伝費並びに運営費用の適正化等によるエンタテインメントコンテンツ事業の収益性改善を見込み、当期比14%*の増益を見込んでいます。

* 遡及修正後

Chart 01 営業利益増減要因

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