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MESSAGE

CEOメッセージ

里見 治 代表取締役会長グループCEO
里見 治 代表取締役会長グループCEO

長期的な視座に立った絶え間ない挑戦を通じ、
長期持続的な企業価値拡大を実現していきます。

里見 治
セガサミーホールディングス(株) 代表取締役社長グループCEO

長期的な視座に立った経営

「良い失敗」を許容し、市場の期待値を超え続けることが大切です。

私がゲーム機販売に挑戦したのは、1965年、23歳の頃でした。拠点はわずか24坪の事務所でした。以来、常に未踏の領域に挑戦し、数多くの失敗を経験し、そうした失敗を総括し、次のチャンスに活かしながらこれまで歩んできました。失敗なしでは、人も企業も成長することはできません。こうした想いを込めたのがサミーの社是「積極進取」です。同様に社是「創造は生命」に先駆者の魂を刻んで受け継いできたセガとの経営統合によって誕生したセガサミーグループは、「良い失敗」、すなわち目標に向かって懸命に努力した結果としての失敗が許される文化を守り続けています。私も常々、若い人に「早く良い失敗をしなさい」と語りかけています。
私は常に中長期的な視座に立った経営を心掛けてきました。
目先の業績を追い求めるあまり、中途半端な製品・サービスを投入し、せっかくの有力IPの価値を毀損した過去の反省があるためです。また「良い失敗」を許容していく上で必要な経営姿勢だとも考えています。会計年度の目標達成も重要なミッションではありますが、それ以上にユーザーの期待値を大きく上回る製品・サービスを供給することが大切だと社員には常に伝えています。私自身も納得いくまで製品を検証するなど率先垂範してきました。そして長期的な視座でグループが進むべき新たな挑戦の方向性を示したのが「Road to 2020」(2018年3月期~2020年3月期)です。

成長事業への重点投資

成長ドライバーを確実に強化・育成していきます。

遊技機事業やエンタテインメントコンテンツ事業のパッケージゲーム分野、アミューズメント機器分野、アミューズメント施設分野等の事業は「基盤事業」と位置付け、売上成長を前提とせず利益率の改善及び安定的な利益創出の実現に軸足を置き、継続的な収益構造の改革に取り組んでいます。そして、これら基盤事業が生み出すキャッシュを、「成長事業」に優先的に投下するポートフォリオ戦略を推進しています。中期的な成長ドライバーと位置付けるのがデジタルゲーム分野であり、「第三の柱」として長期的な視座で育成を進めているのがリゾート事業です。同事業では、日本有数の複合施設「フェニックス・シーガイア・リゾート」や、韓国PARADISE GROUPとの合弁事業である韓国初のIR(統合型リゾート)「PARADISE CITY」を運営しています。それらの取り組みの先に見据えるのは、国内IR(統合型リゾート)への参入です。

グループの未来を創り上げるために

IR(統合型リゾート)は当グループの可能性を大いに拡げます。

2018年7月、「特定複合観光施設区域整備法」が成立し、日本におけるIR(総合型リゾート)の導入に向けたロードマップが明確になってきました。今後は、事業者や区域の選定を経て、2024年頃には事業化が実現するものと期待しています。日本に導入されるIR(統合型リゾート)は、民間資本を活用し日本経済の活性化を促す、強力なツールに成り得ると考えています。様々な企業が参入を表明する中、当グループはプロジェクトのマジョリティを握り、カジノのオペレーションを中心とした幅広い分野で事業を展開したいと考えています。現在は「PARADISE CITY」等を通じたノウハウの蓄積に加え、財務的な手当て、多面的な調査・分析を行うなど、参入に向けた足場を固めています。参入が実現し、成功に導くことができれば、その成功ノウハウを活かしたグローバルマーケットへの展開など、将来に向けた可能性も大いに拡がります。
こうした挑戦の先に見据えるセガサミーグループの未来像は、世界のエンタテインメント企業の中で、売上規模と事業内容の両面で独自の存在感を放つ企業グループです。その実現を通じて、株主・投資家並びにすべてのステークホルダーの皆様のご期待にお応えすることが私の重要な使命と捉え、全力を投じていく考えです。
引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2018年8月
里見 治
セガサミーホールディングス(株)
代表取締役会長グループCEO