HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2007.10.10 [Wed] 第34回日本選手権大会関東代表決定戦1回戦 vs 三菱重工横浜硬式野球クラブ 越谷市民球場 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 三菱重工横浜硬式野球クラブ 三 2 0 0 0 0 0 0 1 x 3 0 0 BATTERY 南、上津原-坂田 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 秋のビッグイベントである日本選手権。関東二次予選の初戦に挑んだセガサミーは、初回、先発・南が4連打を浴びて2失点と苦しい試合展開を強いられる。援護したい打線も序盤から淡白な攻撃が目立ち、終わってみれば4安打で無得点。初の本大会出場を狙ったが、よもやの初戦敗退となった。 気持ちの切り替えはできていたはずだった。 1回表。先頭の川端裕也が中前安打で出塁する。続く大西主晃が手堅く犠打を決めて一死二塁。セガサミーにしてみれば、1、2番で得点機を作る理想的な攻撃パターンとなった。だが、続く3番・照屋真人のライトフライの際に、その後の試合展開を変える “ビッグプレー”が飛び出す。照屋の打球は、ラインドライブをしながら右翼手の手前に落ちそうな際どい当たりだった。二塁走者の川端も、一瞬、その打球の行方に判断を迷った様子ではあった。だが「捕られる」、そう思った川端はすかさずセカンドベースへ戻り、タッチアップの体勢から三塁を陥れた。何ら問題はなかった。 だが、次の瞬間、三菱重工横浜硬式野球クラブの内野陣のアピールプレーを受けて、三塁塁審が川端の離塁が早かったとして「アウト」を宣告する。審判団に詰め寄る青島健太監督。だが、判定は覆らず、併殺プレーが成立してチャンスは一瞬にして消えた。 そして、後味の悪いまま迎えた1回裏。「調子が悪かった」先発の南大介が、決め球のフォークをしぶとく外野へ運ばれる。アンラッキーな当たりもありながら、4連打を浴びて2失点。捕手の坂田精二郎が言う。 「最初から『綺麗なヒットはないだろう』と思っていたので、それほどダメージはなかった。その中で、どう抑えるかが勝負だったんですが、南は全体的に球が浮いてしまった」 明暗を分けた初回の攻防。それがすべてとは言わないが、2回以降は南が悪いなりも無失点で乗り切ったことを考えれば、悔やまれる立ち上がりだった。 だが、序盤での失点はよくあることである。しかも初回。気持ちを切り替えて残り8イニングをどう戦い、相手投手の攻略法をいち早く見出すことが重要になる。この試合、打線は相手バッテリーの巧みな配球もあったとは言え、初球から低めの難しい変化球に手を出すなど、淡白な攻撃が目立った。青島監督が言う。 「力のあるチームは、初回の2失点ぐらいは平気で跳ね返せるんでしょうが……。都市対抗の時もそうですが、三菱重工横浜クラブのように派手さはないが、やることをきっちりやってくる社会人野球のしたたかさの重要性を思い知らされたような気がします」 8回裏に「決定的だった」(青島監督)1点を奪われる中、結局、打線は散発4安打で無得点に終わった。試合展開を読みながらの対応力。それこそが、今後、若いチームに求められる大きなファクターのひとつと言えるだろう。 ――先発投手として7回2失点6奪三振のピッチングを振り返っていかがですか? 南 立ち上がりから体が重くて、調子がまったく上がってきませんでした。2失点した初回は、フォークが高めに浮いたところを打たれました(4連打)。 ――それでも、2回以降は制球に苦しみながらも無失点に抑えました。 南 結果的に点を与えませんでしたが、今日はずっと状態が悪かったですね。やっぱり、チームが勝たないと意味がないので、納得できるところはありません。 ――まだ公式戦は残っていますが、改めて今シーズンを振り返っていかがですか? 南 自分のピッチングに関しては、前半戦はよかったと思いますが、夏を過ぎてから調子を落としてしまいました。ですから、1シーズン通して戦える体力。それが来年以降のテーマですね。そして、どんな状況でも勝てる投手になっていきたいと思います。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
秋のビッグイベントである日本選手権。関東二次予選の初戦に挑んだセガサミーは、初回、先発・南が4連打を浴びて2失点と苦しい試合展開を強いられる。援護したい打線も序盤から淡白な攻撃が目立ち、終わってみれば4安打で無得点。初の本大会出場を狙ったが、よもやの初戦敗退となった。
気持ちの切り替えはできていたはずだった。
1回表。先頭の川端裕也が中前安打で出塁する。続く大西主晃が手堅く犠打を決めて一死二塁。セガサミーにしてみれば、1、2番で得点機を作る理想的な攻撃パターンとなった。だが、続く3番・照屋真人のライトフライの際に、その後の試合展開を変える “ビッグプレー”が飛び出す。照屋の打球は、ラインドライブをしながら右翼手の手前に落ちそうな際どい当たりだった。二塁走者の川端も、一瞬、その打球の行方に判断を迷った様子ではあった。だが「捕られる」、そう思った川端はすかさずセカンドベースへ戻り、タッチアップの体勢から三塁を陥れた。何ら問題はなかった。
だが、次の瞬間、三菱重工横浜硬式野球クラブの内野陣のアピールプレーを受けて、三塁塁審が川端の離塁が早かったとして「アウト」を宣告する。審判団に詰め寄る青島健太監督。だが、判定は覆らず、併殺プレーが成立してチャンスは一瞬にして消えた。
そして、後味の悪いまま迎えた1回裏。「調子が悪かった」先発の南大介が、決め球のフォークをしぶとく外野へ運ばれる。アンラッキーな当たりもありながら、4連打を浴びて2失点。捕手の坂田精二郎が言う。
「最初から『綺麗なヒットはないだろう』と思っていたので、それほどダメージはなかった。その中で、どう抑えるかが勝負だったんですが、南は全体的に球が浮いてしまった」
明暗を分けた初回の攻防。それがすべてとは言わないが、2回以降は南が悪いなりも無失点で乗り切ったことを考えれば、悔やまれる立ち上がりだった。
だが、序盤での失点はよくあることである。しかも初回。気持ちを切り替えて残り8イニングをどう戦い、相手投手の攻略法をいち早く見出すことが重要になる。この試合、打線は相手バッテリーの巧みな配球もあったとは言え、初球から低めの難しい変化球に手を出すなど、淡白な攻撃が目立った。青島監督が言う。
「力のあるチームは、初回の2失点ぐらいは平気で跳ね返せるんでしょうが……。都市対抗の時もそうですが、三菱重工横浜クラブのように派手さはないが、やることをきっちりやってくる社会人野球のしたたかさの重要性を思い知らされたような気がします」 8回裏に「決定的だった」(青島監督)1点を奪われる中、結局、打線は散発4安打で無得点に終わった。試合展開を読みながらの対応力。それこそが、今後、若いチームに求められる大きなファクターのひとつと言えるだろう。
――先発投手として7回2失点6奪三振のピッチングを振り返っていかがですか?
南 立ち上がりから体が重くて、調子がまったく上がってきませんでした。2失点した初回は、フォークが高めに浮いたところを打たれました(4連打)。
――それでも、2回以降は制球に苦しみながらも無失点に抑えました。
南 結果的に点を与えませんでしたが、今日はずっと状態が悪かったですね。やっぱり、チームが勝たないと意味がないので、納得できるところはありません。
――まだ公式戦は残っていますが、改めて今シーズンを振り返っていかがですか?
南 自分のピッチングに関しては、前半戦はよかったと思いますが、夏を過ぎてから調子を落としてしまいました。ですから、1シーズン通して戦える体力。それが来年以降のテーマですね。そして、どんな状況でも勝てる投手になっていきたいと思います。