HOME 試合情報 試合結果 2回戦 試合日程・結果 2008.03.21 [Fri] 第63回JABA東京スポニチ大会2回戦 vs NOMOベースボールクラブ 神宮球場 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 0 0 2 2 0 0 8 12 0 0 NOMOベースボールクラブ N 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 BATTERY 木村、天沼-坂田 HOMERUN 高橋(5回2ラン) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 春の嵐を吹き飛ばす12安打12得点の猛打。投げては、木村投手、天沼投手の盤石のリレー。延長戦を制した初戦の勢いそのままに、投打ががっちりと噛み合ったチームは、準々決勝進出をコールドゲームで決めた。 冷たい雨が身にしみる。バックスクリーンで激しく揺らめく旗が示す通り、神宮球場は春の嵐の様相を呈していた。 「やりづらい相手だったとは言え、打線はやや淡白でしたね」 相手は、一回戦で強豪・日産自動車を破って勢いに乗るNOMOベースボールクラブ。負けられない重圧が自然と圧し掛かる。どんよりと雨雲が立ち込める天候と歩調を合わせたとは言わない。だが、黒川洋行コーチの言葉通り、序盤は打線が湿りがちだった。セガサミーの先発・木村宜志投手も、走者は出すものの要所を締めて点を許さず、静かな立ち上がりとなった。 均衡が破れたのは、4回表。四球で出塁の2番・宮之原裕樹を一塁に置き、4番・佐藤俊和が左翼へ二塁打を放ち、セガサミーが先取点を奪った。さらに、続く5番・城下尚也の中前安打でチャンスが広がると、6番・坂田精二郎が中前へ適時打を放って2点目。5回表には、一死二塁で3番・高橋佑輔が右翼席へ豪快なアーチをかけ、一気にその差を4点に広げた。高橋が振り返る。 「打った球は真っ直ぐ。完璧でした。大会に入って調子が上向いている」 頼もしい高橋に対し、黒川コーチは「信頼しているバッターですから」と目を細め、中押しとなる一打を称えた。そして、迎えた8回表には打者12人を送り出す猛攻で、試合を決める8点を奪った。最後は、2番手の天沼秀樹投手が3人で締め、堂々の準々決勝進出を決めた。西詰嘉明コーチが試合を語る。 「木村は80%の出来ですね。それでも、『気持ちをぶつけていけ』と言った通り、攻めの投球はできていたと思います。全体的に言えることですが、今大会のチームは受け身になっていない。常に攻めの姿勢で戦えていることが良い結果につながっていると思います」 同じく、黒川コーチも手ごたえを感じている。 「後半は打線につながりがありました。選手層は間違いなく厚みを増していると思います」 投打に真の力が備わりつつあるチームに、大きな可能性を感じずにはいられない。 ――4回表の第2打席。左翼手の頭上を越える先制打は流れを引き寄せる貴重な一打になりました。 佐藤 第一打席で見逃し三振をしていたので、何とか食らいついていこうと思ってバットを振りました。打った球はスライダーです。 ――初戦に続き、打撃好調に見えますが? 佐藤 いえいえ。結果は出ていますが、状態としてはあまりよくありません。でも、これまでもそうであったように気持ちで打つ中で結果がついてきている感じです。DHという立場である以上、これからもチームが沈んでいる時こそ勢いをつける一打を打ちたいですね。 ――これで準々決勝進出です! 勢い、強さを感じる戦いが続いていますが、佐藤選手自身はチーム状態をどう捉えていますか? 佐藤 守備に関してはドッシリとしていますね。打撃は、つながりが出てきたと思います。打撃において誰かが突破口を開き、まずは主導権を握ることが大切。そういう中で、僕自身も何とか次の戦いも勢いをつける一本を打てればと思っています。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
春の嵐を吹き飛ばす12安打12得点の猛打。投げては、木村投手、天沼投手の盤石のリレー。延長戦を制した初戦の勢いそのままに、投打ががっちりと噛み合ったチームは、準々決勝進出をコールドゲームで決めた。
冷たい雨が身にしみる。バックスクリーンで激しく揺らめく旗が示す通り、神宮球場は春の嵐の様相を呈していた。
「やりづらい相手だったとは言え、打線はやや淡白でしたね」
相手は、一回戦で強豪・日産自動車を破って勢いに乗るNOMOベースボールクラブ。負けられない重圧が自然と圧し掛かる。どんよりと雨雲が立ち込める天候と歩調を合わせたとは言わない。だが、黒川洋行コーチの言葉通り、序盤は打線が湿りがちだった。セガサミーの先発・木村宜志投手も、走者は出すものの要所を締めて点を許さず、静かな立ち上がりとなった。
均衡が破れたのは、4回表。四球で出塁の2番・宮之原裕樹を一塁に置き、4番・佐藤俊和が左翼へ二塁打を放ち、セガサミーが先取点を奪った。さらに、続く5番・城下尚也の中前安打でチャンスが広がると、6番・坂田精二郎が中前へ適時打を放って2点目。5回表には、一死二塁で3番・高橋佑輔が右翼席へ豪快なアーチをかけ、一気にその差を4点に広げた。高橋が振り返る。
「打った球は真っ直ぐ。完璧でした。大会に入って調子が上向いている」
頼もしい高橋に対し、黒川コーチは「信頼しているバッターですから」と目を細め、中押しとなる一打を称えた。そして、迎えた8回表には打者12人を送り出す猛攻で、試合を決める8点を奪った。最後は、2番手の天沼秀樹投手が3人で締め、堂々の準々決勝進出を決めた。西詰嘉明コーチが試合を語る。
「木村は80%の出来ですね。それでも、『気持ちをぶつけていけ』と言った通り、攻めの投球はできていたと思います。全体的に言えることですが、今大会のチームは受け身になっていない。常に攻めの姿勢で戦えていることが良い結果につながっていると思います」
同じく、黒川コーチも手ごたえを感じている。
「後半は打線につながりがありました。選手層は間違いなく厚みを増していると思います」
投打に真の力が備わりつつあるチームに、大きな可能性を感じずにはいられない。
――4回表の第2打席。左翼手の頭上を越える先制打は流れを引き寄せる貴重な一打になりました。
佐藤 第一打席で見逃し三振をしていたので、何とか食らいついていこうと思ってバットを振りました。打った球はスライダーです。
――初戦に続き、打撃好調に見えますが?
佐藤 いえいえ。結果は出ていますが、状態としてはあまりよくありません。でも、これまでもそうであったように気持ちで打つ中で結果がついてきている感じです。DHという立場である以上、これからもチームが沈んでいる時こそ勢いをつける一打を打ちたいですね。
――これで準々決勝進出です! 勢い、強さを感じる戦いが続いていますが、佐藤選手自身はチーム状態をどう捉えていますか?
佐藤 守備に関してはドッシリとしていますね。打撃は、つながりが出てきたと思います。打撃において誰かが突破口を開き、まずは主導権を握ることが大切。そういう中で、僕自身も何とか次の戦いも勢いをつける一本を打てればと思っています。