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BATTERY

齊藤、天沼、畑山、南-坂田

戦評COMMENT

一昨年4勝1敗、昨年3勝1敗と、これまで分が良い関東選抜リーグ戦。今シーズン1戦目は、攻撃では8安打しながらも最後まで攻め倦んだが、4投手による小刻みな継投と無失策の堅守で引き分けに持ち込んだ。

 

「胸を張れ!」
西詰嘉明コーチの声がマウンドに届くたびに、187cmの恵まれた体躯が、より大きく、そして荒々しく躍動した。
「ピッチングをまとめようとするあまりに、背中がどうしても丸まってしまう傾向があって、だから、小さくまとめようとするのではなく、胸を張って一度しっかりとトップを作ってから投げるように、といつも言われています。」
そう語る先発の齊藤勝は、さらに言葉をつなげた。
「去年から『腕の振りやすいところから投げる』ことを意識して投球フォームを見直してきましたが、今は徐々に自分の形が固まりつつある。だいぶ、腕が振れてきました。」
4回2安打1四球無失点。齊藤の言葉が示す通り、結果という目に見える形を残した左腕は、確かな手ごたえを感じ取った様子だった。
試合は、齊藤からマウンドを譲り受けた2番手の天沼秀樹が1点を奪われたが、7回裏に9番・宮之原裕樹、1番・川端裕也の連打で同点。その後は、畑山侑作、南大介の両右腕が1イニングずつを無難に抑えて引き分けに持ち込んだ。
「バックに助けられた」
齊藤がそう振り返ったように、この試合では随所に好守が光った。2回表、三遊間の強烈な打球を好捕した城下尚也三塁手、6回表、一、二塁間の打球に飛びついて好捕した佐藤俊和一塁手、さらに7回表の宮之原遊撃手の華麗なグラブさばき、照屋真人中堅手の大飛球の好捕など、投手陣の力投の裏にあった堅実な守備もまた、接戦を凌いだ要因のひとつだったと言えるのではないだろうか。

 

――4回2安打無失点と、先発の役割を十分に担った投球を振り返っていかがですか?

齊藤 去年、日本通運とのオープン戦で先発して、序盤に徹底的に打たれた苦い経験があったので、今日は何とか借りを返そうと思ってマウンドに立ちました。結果的に点を与えずにリベンジを果たすことはできたと思いますが、相手打線が打ち損じてくれたこと、そして、何よりもバックの野手の方々がしっかり守ってくれたことが良い結果につながったと思っています。

――今シーズンは春先から先発、中継ぎ、抑えと登板機会が多いですね。

齊藤 状態は悪くありません。去年まではケガの影響で不安の中で投げていた部分がありましたが、今は不安なく投げられています。でも、まだ時々とんでもないところにボールが行ったりするので、もっと安定したピッチングをして、先発なら5回まで投げてゲームを作れるぐらいになりたいですね。