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BATTERY

上津原、渡邉、齊藤、天沼-坂田、天野

HOMERUN

照屋(2回ソロ)、高橋(4回2ラン)

戦評COMMENT

多くの喜びに包まれた熱戦から早1年。今年も、真夏の祭典『都市対抗野球大会』の予選が幕を開けた。初戦は、12安打15得点の猛打、さらに4投手による継投で無安打零封と、圧倒的な力を見せつけて勝利。2年連続本大会出場に向け、上々の滑り出しを見せた。

 

新人の荒木治丞内野手は、初めて触れる熱気に心地良い緊張感を味わっていた。
「都市対抗予選は、これまでの公式戦とは違ってやっぱり雰囲気が違いますね」
張り詰めた空気。高まるモチベーション。たとえ一次予選とは言え、都市対抗野球大会予選の始まりを迎えた選手たちの表情は、自然と引き締まる。
「大事な初戦のマウンドで、求められることをそのまま出せました」
その言葉通り、先発・上津原詳投手は3イニングスをパーフェクトに抑えた。守りで掴んだ良い流れは、そのまま攻撃に勢いをもたらし、4回までに13得点。3点リードで迎えた2回裏には、先頭の1番・照屋真人外野手が豪快に右越えソロ本塁打。4回裏には、3番・高橋佑輔外野手が低い弾道の右越え2点本塁打を放つなど、効果的な長打も生まれて相手投手を粉砕した。高橋が振り返る。
「第2打席(右越え二塁打)もそうですが、今日はしっかりとボールを捉えることができた。打撃の調子は上がってきたので、このまま勢いに乗っていきたいですね」
この試合では無安打に終わったが、4番・佐藤俊和内野手は「(1ヶ月前の)九州大会と比べたら明らかにチームの雰囲気が違う。(5月末の)関東選抜リーグ戦以降、特に攻撃陣は変わりました」と、頼もしいチームメイトの姿に目を細める。
4回表からは、入社以来初の公式戦マウンドとなった渡邉裕之投手が二番手として登板。四球を1つ与えたものの、2奪三振無失点と及第点のピッチングを見せた。
「ここ数日、オープン戦などで納得のできる投球ができていた。初めての公式戦でしたが楽しんで投げることができました」
続く5回表は、齊藤勝投手がマウンドに上がり1死球ながらも3者連続三振。6回表からは天沼秀樹投手が引き継ぎ、2イニングスを完璧に抑えた。終わってみれば、7回参考ながら、4投手によるノーヒットノーラン。試合後の佐々木誠監督の言葉である。
「初戦としては順調でした。今後、さらに投打が噛み合ってくれればいいですね。まずは一次予選で取りこぼしのないように、僕らは二次予選に向けて戦うだけです」
今大会は、雨天順延が続き調整が難しい。相手に関係なく、集中力の欠如が勝敗の行方を左右することも十分に考えられる。だが、そんな不安要素を微塵も感じさせない力強さが、今のチームにはある。都市対抗予選における1年目の屈辱、2年目の歓喜。そんな経験を重ねてきた3年目のチームは今、勝つ術を知る「大人の集団」へとなりつつある。

 

――2年連続本大会出場に向けた戦いが、いよいよ始まりましたね。

照屋 チーム全体の気持ちの高ぶりが、良い方向に向かっていると思います。今は、決して手を抜くことなく、二次予選に向けてしっかりと戦うことが大切。それがいずれは良い結果に結びついていくと思います。

――2回裏の第2打席では、カウント1-2から右越えのソロアーチを放ちました。今日は、主将としてチームを牽引する一方でバットでも勝利に貢献しました。

照屋 打った球は、ストレートです。意外と打球が伸びませんでしたね(苦笑)。

――今後の戦いに向けて、意気込みをお願いします。

照屋 あくまでも二次予選を視野に入れながら、気持ちだけは切らさないように集中力を高めて戦っていきたいと思います。