HOME 試合情報 試合結果 敗者復活3回戦 試合日程・結果 2008.06.18 [Wed] 第79回都市対抗野球大会 東京都二次予選敗者復活3回戦 vs 明治安田生命 メットライフドーム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E セガサミー セ 0 2 0 0 0 2 0 0 0 1 5 0 0 明治安田生命 明 0 1 0 1 0 0 1 0 1 0 4 0 0 BATTERY 南、天沼、木村、渡邉-坂田 HOMERUN 兼田(6回2ラン) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 試合は序盤から主導権を握る力強いゲーム運びとなった。だが、1点リードで迎えた9回裏に同点とされ、試合は前日の敗者復活2回戦同様に延長戦に突入。それでも、最後はスクイズで奪った1点を死守し、第二代表決定戦進出を決めた。 相性の良さが、何度も流れを手繰り寄せた。 今シーズン、対戦成績2勝負けなしと抜群の相性を誇る明治安田生命を相手に、序盤から攻撃陣が奮起した。まずは2回表。8番・兼田一平外野手、9番・手塚翔内野手の連続タイムリーで2点を先制する。だが、2回裏にソロアーチで1点、さらに4回裏にも1点を奪われ、同点のまま中盤5回を終えた。得てして、都市対抗予選は他の公式戦とはひと味違い、独特の熱気と目に見えない力が加わり、接戦となり得ることが多い。この試合も然り。とは言え、チームが動じることはなかった。インターバルを経て迎えた6回表。先頭の6番・坂田精二郎捕手が中前安打で出塁すると、犠打で得点圏に進む。一死二塁で、打席に立つは第一打席で先制打を放っている兼田外野手。初球だった。真ん中やや内寄りの真っ直ぐを叩いた打球は、右中間スタンドに飛び込む2点本塁打となった。今予選の攻撃陣は、勝負どころでの一打に欠けていた。だが、この試合では迷いのない、攻めの姿勢が随所で見られ、効果的な得点シーンを作り出した。そんな姿こそが、相性の良さを感じ取っていた選手一人ひとりの自信の表れだったと言えるのではないだろうか。 その後、2番手・天沼秀樹投手が7回裏に1点を献上、さらに9回裏には満を持して登板した3番手・木村宜志投手が連続二塁打を食らい同点とされる。立ち込める不穏な空気。まさに、前日の敗者復活2回戦と逆の立場を強いられた。それでも、10回表に兼田外野手のセーフティスクイズが決まり、みたびリードを奪うと、最後は4番手・渡邉裕之投手が制球に苦しみながらも何とか踏ん張り勝利を手にした。 試合後、木村投手は肩を落として球場をあとにした。また、投手陣最年長の天沼投手は、ベンチの期待に応えられなかった自らのピッチングをただただ嘆くばかりだった。中盤以降、勝利を託された投手陣がもがき苦しんだ現実はある。だが、今のチームにはそんな不安要素さえも掻き消す“勢い”がある。本大会出場まで、あと1つ。待ちわびた瞬間は、もう目の前にある。 ――本塁打を含む2安打4打点と勝利に貢献した打撃を振り返ってください。 兼田 今日は、終始落ち着いて打席に立つことができたので、ボールがよく見えていました。第3打席のホームランは、無心で打った一発です。初球から思いきりいくことだけを考えていましたが、力まずに振り抜くことができたと思います。打った瞬間は「いってくれ!」と、ただその思いだけでベースを回っていました。 ――延長10回表には、一死一、三塁の場面で見事にスクイズを決めましたね。 兼田 初めからセーフティスクイズのサインが出ていました。有利なカウントになる中で、犠打の感覚で冷静にバントを決めることができました。 ――次は、いよいよ第二代表決定戦。抱負をお願いします! 兼田 スタメンで起用していただいていることに感謝しながら、何とかその期待に応えられるよう、また恩返しできるように頑張るだけです。たまたま今日は僕が打ちましたが、チームの勝利は選手全員で勝ち取ったものです。この流れで、必ずや第二代表を掴みたいと思います。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
試合は序盤から主導権を握る力強いゲーム運びとなった。だが、1点リードで迎えた9回裏に同点とされ、試合は前日の敗者復活2回戦同様に延長戦に突入。それでも、最後はスクイズで奪った1点を死守し、第二代表決定戦進出を決めた。
相性の良さが、何度も流れを手繰り寄せた。
今シーズン、対戦成績2勝負けなしと抜群の相性を誇る明治安田生命を相手に、序盤から攻撃陣が奮起した。まずは2回表。8番・兼田一平外野手、9番・手塚翔内野手の連続タイムリーで2点を先制する。だが、2回裏にソロアーチで1点、さらに4回裏にも1点を奪われ、同点のまま中盤5回を終えた。得てして、都市対抗予選は他の公式戦とはひと味違い、独特の熱気と目に見えない力が加わり、接戦となり得ることが多い。この試合も然り。とは言え、チームが動じることはなかった。インターバルを経て迎えた6回表。先頭の6番・坂田精二郎捕手が中前安打で出塁すると、犠打で得点圏に進む。一死二塁で、打席に立つは第一打席で先制打を放っている兼田外野手。初球だった。真ん中やや内寄りの真っ直ぐを叩いた打球は、右中間スタンドに飛び込む2点本塁打となった。今予選の攻撃陣は、勝負どころでの一打に欠けていた。だが、この試合では迷いのない、攻めの姿勢が随所で見られ、効果的な得点シーンを作り出した。そんな姿こそが、相性の良さを感じ取っていた選手一人ひとりの自信の表れだったと言えるのではないだろうか。
その後、2番手・天沼秀樹投手が7回裏に1点を献上、さらに9回裏には満を持して登板した3番手・木村宜志投手が連続二塁打を食らい同点とされる。立ち込める不穏な空気。まさに、前日の敗者復活2回戦と逆の立場を強いられた。それでも、10回表に兼田外野手のセーフティスクイズが決まり、みたびリードを奪うと、最後は4番手・渡邉裕之投手が制球に苦しみながらも何とか踏ん張り勝利を手にした。
試合後、木村投手は肩を落として球場をあとにした。また、投手陣最年長の天沼投手は、ベンチの期待に応えられなかった自らのピッチングをただただ嘆くばかりだった。中盤以降、勝利を託された投手陣がもがき苦しんだ現実はある。だが、今のチームにはそんな不安要素さえも掻き消す“勢い”がある。本大会出場まで、あと1つ。待ちわびた瞬間は、もう目の前にある。
――本塁打を含む2安打4打点と勝利に貢献した打撃を振り返ってください。
兼田 今日は、終始落ち着いて打席に立つことができたので、ボールがよく見えていました。第3打席のホームランは、無心で打った一発です。初球から思いきりいくことだけを考えていましたが、力まずに振り抜くことができたと思います。打った瞬間は「いってくれ!」と、ただその思いだけでベースを回っていました。
――延長10回表には、一死一、三塁の場面で見事にスクイズを決めましたね。
兼田 初めからセーフティスクイズのサインが出ていました。有利なカウントになる中で、犠打の感覚で冷静にバントを決めることができました。
――次は、いよいよ第二代表決定戦。抱負をお願いします!
兼田 スタメンで起用していただいていることに感謝しながら、何とかその期待に応えられるよう、また恩返しできるように頑張るだけです。たまたま今日は僕が打ちましたが、チームの勝利は選手全員で勝ち取ったものです。この流れで、必ずや第二代表を掴みたいと思います。