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BATTERY

上津原、南-天野

HOMERUN

大西(7回ソロ)

戦評COMMENT

日本選手権野球大会に向け、弾みをつけたい東京都企業秋季大会。初戦は、両チームともにソロ本塁打での1点を守り抜く中、延長戦に突入した。迎えた10回表、2番手の南投手が適時打とスクイズで2失点。最後は打線が三者凡退に倒れて試合は決した。

3安打1得点――。7回表、1番大西主晃の右翼スタンドに飛び込むソロ本塁打が唯一の得点シーンだった。
「……打てない」
言葉少なげに試合を振り返る撰田篤GMは、思わず顔を顰めた。都市対抗本大会から約2週間。選手たちに疲れがないと言えば嘘になる。それでも、連打なく3安打に終わった打線には、やはり物足りなさを感じずにはいられなかった。
チャンスはあった。5回までに相手投手が制球を乱す中で6つの四死球を選び走者を出した。4回裏には、無死から3番照屋真人、4番佐藤俊和が連続四死球で出塁。続く5番久保穣がきっちりと犠打を決めて一死二、三塁と攻め立てた。さらに5回裏には、一死から9番宮之原裕樹がチーム初安打となる左前安打でチャンスメイクすると、1番大西は死球で一、二塁。続く代打・藤川英将の2球目にダブルスチールが決まって一死二、三塁とした。
「(ダブルスチールは)ノーサインでした」(宮之原)
わずかな隙をつく積極的な走塁。二死後、3番照屋は四球を選んで満塁となり、さらにチャンスは拡大した。だが、4回裏もそうであったように、後続の打者が討ち取られて点を奪えない。得点シーンの形は様々だが、相手からもらったチャンスだっただけに確実に得点に結びつけたいところだった。実力伯仲、試合が大きく動かない展開においては、そんな1点が後にボディブローにように相手を追いつめる要素になるのだから。
また、今後の課題をもう一つ挙げるとすれば、エース・上津原詳に続く投手の台頭だろうか。この試合では、9回4安打1失点と結果を残した先発・上津原とは対照的に、10回表からマウンドに上がった南大介が連打を浴びるなど2失点と精彩を欠いた。もちろん、今シーズンは投手陣の踏ん張りで何度となく勝利を掴んできた現実はある。それだけに、今まで以上の強固たる投手陣が確立できれば、さらにチームに力強さが加わるだろう。

――まずは、7回表に右翼スタンドに同点弾を放った大西選手。打った球種は?

大西 インコースのスライダーです。あの打席は、スライダーを狙っていました。

――都市対抗予選から打撃が安定していますが、好調の要因は?

大西 コース、球種に関係なく、自分のポイントでボールをとらえることができています。でも、守備では納得できるプレーができていないので、攻守でしっかりと結果を出したい。

――大西選手と二遊間を組む宮之原選手。4回表無死一塁で、左翼線への難しい打球を好捕して併殺、さらに8回表にも俊敏な動きで併殺を決めるなど、今日も持ち前の好守を見せてくれました。打っては5回裏、チーム初安打となる左前安打を記録。第3打席からは、公式戦初となる左打席にも挑戦しました。

宮之原 これまで右1本でやってきましたが、なかなか結果が出なくて……。両打ちにしたのは、1週間前です。試合に出続けるためには、何かを変えなければいけない。そう思って監督、コーチと相談して、今、挑戦しています。

――両打ちにして、何か変化はありましたか?

宮之原 左右のバランスがよくなりました。左は、今のところ違和感なく自然体で打てているので、これからも両打ちでいきたいと思います。