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BATTERY

齊藤、木村、南-天野

戦評COMMENT

順位決定戦2試合目となった日本ウェルネススポーツ専門学校戦は、序盤から小刻みに加点して終始主導権を握る展開となった。守っては、齊藤、木村、南の3投手が気持ちのこもったピッチングを見せ、相手打線を1点に封じた。

 

マウンド上の南大介には、気迫が漲っていた。
4点リードで迎えた9回表。それまでの試合展開を考えれば、勝利は間違いなかった。だが、3番手としてマウンドを譲り受けた南に浮ついた様子は微塵もない。先頭打者への初球、2球目は、ともに141キロのストレート。打者は辛うじてバットに当てたが、この試合での南の球には、球速以上の重み、そしてキレがあった。
ボールに込められた気持ち――。
今シーズン、都市対抗予選から本調子とは言えない投球が続き、南はもがき苦しんだ。今大会でもNTT東日本との1回戦、延長10回表にマウンドに上がり2点を失い敗戦投手となっていた。それだけに、現状打破のためには何かのきっかけがほしい。どんな場面であろうとも、自らが納得できる結果がほしい。闘争心むき出しに投げ込む姿は、そんな思いの表れだったのではないだろうか。先頭打者をショートゴロに討ち取ると、次打者は切れ味鋭い変化球で三振、最後は力でねじ伏せるかのようにセカンドゴロに仕留めてチームに勝利をもたらした。
「大介は、気持ちのこもったピッチングを見せてくれました。そういう姿が選手全員に出てこないと」
佐々木誠監督がそう賛辞を送ると、スタメンマスクの天野喜英も「コーナーにしっかりとボールがきていた。一球一球に気迫を感じました」と右腕の投球を振り返った。
また、22日の明治安田生命戦で登板した井上敦之、天沼秀樹もそうであったように、この試合での先発・齊藤勝、2番手・木村宜志の投球には、南同様の気迫があった。齊藤は先発の責任イニングである5回を投げ、3安打1失点。木村は3回を投げ、2安打無失点と内容も含めて及第点の出来だったと言える。齊藤が振り返る。
「ゲームを作れたのでよかったです。でも、まだまだ」
結果に甘んじることなく、すでに視線の先は次なる戦いに向けられていた。
一方の攻撃陣は、投手陣とは対照的に攻めきれなかった印象だ。2回裏に7番手塚翔のタイムリー2塁打で先制すると、さらに相手バッテリーのミスで加点。5回裏は、先頭の1番大西主晃が左中間三塁打で出塁し、3番照屋真人の右前安打で3点目。6回裏は9番宮之原裕樹のタイムリー、8回裏には手塚の中前安打を足がかりにチャンスを作ると再び相手バッテリーのミスで5点目をあげた。10安打5得点の結果だけを見れば、決して悲観するものではない。だが、さらに上を目指さなければいけないチームである。
「(攻撃陣は)情けない」
佐々木監督が試合後に発したその言葉を大きな発奮材料にして、選手たちには万全の状態で間もなく訪れる日本選手権予選を迎えてほしい。

 

――2試合連続のスタメン出場。打っては4打数4安打1打点と、バットが火を噴きました!

手塚 都市対抗の本選で出場できなかった悔しさをバネに、とにかくガムシャラにやった結果だと思います。でも、今日の結果を過信してはいけない。今は、レギュラーを掴むために試合に出場して結果を残すことも当然大切ですが、とにかく必死にやることが重要だと思っています。

――4安打のうち、一番感触がよかったのは?

手塚 2回裏の第一打席で打った左中間への二塁打です。レフト前ヒットを打った6回裏の第三打席も、変化球に絞っていた中で初球のスライダーを迷わず打つことができたので、自分としては納得の一打です。

――守備では、常に大きな声で投手を盛り上げていましたね。

手塚 それが僕の持ち味ですから(笑)。これからも気持ちで引っ張る姿勢だけは忘れずに頑張っていきます。