HOME 試合情報 試合結果 代表決定戦 試合日程・結果 2008.10.10 [Fri] 第35回日本選手権大会関東代表決定戦代表決定戦 vs 日立製作所 大田スタジアム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 日立製作所 日 0 0 1 0 0 0 0 0 x 1 0 0 BATTERY 上津原-坂田 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 代表権をかけた大一番は、1点が遠かった。9安打を浴びながらも1失点で凌いだエース・上津原投手に対し、攻撃陣は再三チャンスを作りながらも最後まで攻め切れずに点を奪うことができなかった。チームは、敗者復活トーナメントにまわり、代表権獲得を目指す。 球の走りは悪くなかった。それでも、いつもと明らかに違っていた。1回裏、日立製作所の1番丸山選手にカウント1-3から右前に運ばれて出塁を許す。後続を討ち取り無失点で切り抜けたが、2回以降もエースの調子は本来のものではなかった。先発の上津原が振り返る。 「打たれ過ぎですね。優位なカウントで勝負できなかったことがいつもと違いました。カウント1-2など苦しい中で、甘くなったところを打たれてしまいました。“ここ”という一球も、全体的に高く浮いてしまって……。もう一度、やり直します」 上津原自身、今シーズンの公式戦ではワーストとなる被安打9。8回を投げて毎回ヒットを浴び、特に4回までは常に先頭打者にヒットで出塁されるなど思い通りのピッチングができなかった。だが、苦しいながらも点を与えない。それこそが今シーズン、エースと呼ばれる所以と言える。唯一の失点は3回裏。一死三塁から右翼への犠飛で失った1点だけだった。 粘りのピッチングを続ける上津原を援護したい攻撃陣は、初回から得点圏に走者を進めるなど、再三チャンスを作った。1回表は2番兼田一平が左前安打と盗塁でチャンスメイク、2回表は9番手塚翔がショート内野安打で出塁し、相手バッテリーのミスで二進。さらに5回表は、一死から7番星貴博、代打・村上研斗の連打で攻め立てると、9番手塚の三塁ゴロの間にそれぞれ進塁して二死二、三塁とした。だが、いずれも後続が倒れて無得点。 そして、この試合の分岐点となった7回表。この回先頭の6番坂田精二郎が右翼線二塁打で出塁後、7番星が一塁内野安打で続き無死一、三塁と絶好のチャンスを迎える。一打同点、長打が出れば逆転の可能性も十分にあった場面だった。だが、途中出場の8番宮之原裕樹のショートゴロで三塁走者の坂田がホームを狙うもタッチアウト。一死一、二塁となった直後、今度は代打・川端裕也の中前安打で二塁走者の星がホームを果敢に狙うが再びアウト。ヒットは生まれたものの、拙攻が響いてここでも点を奪うことができなかった。終わってみれば、積み重ねたヒットは8本。だが、最後まで活かしきれずにスコアボードには9つの『0』が並んだ。 「まだチャンスはある。気持ちを切り替えてやっていこう」 試合後、ミーティングで発せられた佐々木誠監督の言葉を受け、選手たちは表情を引き締めた。代表権獲得に向け、次なる戦いは負けられない一戦となる。 ――全足利クラブとの初戦に続くスタメン出場を果たしました。 星 初戦は半年ぐらいぶりのスタメン出場でした。今は、やれることをやろう、ただその思いだけです。今日の試合もそうですが、気負うことなくプレーができていると思います。 ――初戦は先制打を含む2安打。この試合も2安打を放ち、バットがよく振れている印象です。 星 技術的には変わっていませんが、意識が変わりイメージ通りのプレーができるようになったと思います。具体的に? それは秘密です(苦笑)。必死にやっている中で結果が出たのは素直にうれしいです。でも、打撃、守備ともにまだまだ満足はしていません。チームも負けてしまいましたし……。 ――これまでは代打や守備固めでの出場が多かったですが、どんな思いで試合を見つめていましたか? 星 試合に出なくても、例えばベンチで声を出すなど、その時にやれることを精一杯やる、我慢強くやっていこうと思いながら過ごしてきました。次の試合は、 チームの勝利に貢献できるように頑張ります。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
代表権をかけた大一番は、1点が遠かった。9安打を浴びながらも1失点で凌いだエース・上津原投手に対し、攻撃陣は再三チャンスを作りながらも最後まで攻め切れずに点を奪うことができなかった。チームは、敗者復活トーナメントにまわり、代表権獲得を目指す。
球の走りは悪くなかった。それでも、いつもと明らかに違っていた。1回裏、日立製作所の1番丸山選手にカウント1-3から右前に運ばれて出塁を許す。後続を討ち取り無失点で切り抜けたが、2回以降もエースの調子は本来のものではなかった。先発の上津原が振り返る。
「打たれ過ぎですね。優位なカウントで勝負できなかったことがいつもと違いました。カウント1-2など苦しい中で、甘くなったところを打たれてしまいました。“ここ”という一球も、全体的に高く浮いてしまって……。もう一度、やり直します」
上津原自身、今シーズンの公式戦ではワーストとなる被安打9。8回を投げて毎回ヒットを浴び、特に4回までは常に先頭打者にヒットで出塁されるなど思い通りのピッチングができなかった。だが、苦しいながらも点を与えない。それこそが今シーズン、エースと呼ばれる所以と言える。唯一の失点は3回裏。一死三塁から右翼への犠飛で失った1点だけだった。
粘りのピッチングを続ける上津原を援護したい攻撃陣は、初回から得点圏に走者を進めるなど、再三チャンスを作った。1回表は2番兼田一平が左前安打と盗塁でチャンスメイク、2回表は9番手塚翔がショート内野安打で出塁し、相手バッテリーのミスで二進。さらに5回表は、一死から7番星貴博、代打・村上研斗の連打で攻め立てると、9番手塚の三塁ゴロの間にそれぞれ進塁して二死二、三塁とした。だが、いずれも後続が倒れて無得点。
そして、この試合の分岐点となった7回表。この回先頭の6番坂田精二郎が右翼線二塁打で出塁後、7番星が一塁内野安打で続き無死一、三塁と絶好のチャンスを迎える。一打同点、長打が出れば逆転の可能性も十分にあった場面だった。だが、途中出場の8番宮之原裕樹のショートゴロで三塁走者の坂田がホームを狙うもタッチアウト。一死一、二塁となった直後、今度は代打・川端裕也の中前安打で二塁走者の星がホームを果敢に狙うが再びアウト。ヒットは生まれたものの、拙攻が響いてここでも点を奪うことができなかった。終わってみれば、積み重ねたヒットは8本。だが、最後まで活かしきれずにスコアボードには9つの『0』が並んだ。
「まだチャンスはある。気持ちを切り替えてやっていこう」
試合後、ミーティングで発せられた佐々木誠監督の言葉を受け、選手たちは表情を引き締めた。代表権獲得に向け、次なる戦いは負けられない一戦となる。
――全足利クラブとの初戦に続くスタメン出場を果たしました。
星 初戦は半年ぐらいぶりのスタメン出場でした。今は、やれることをやろう、ただその思いだけです。今日の試合もそうですが、気負うことなくプレーができていると思います。
――初戦は先制打を含む2安打。この試合も2安打を放ち、バットがよく振れている印象です。
星 技術的には変わっていませんが、意識が変わりイメージ通りのプレーができるようになったと思います。具体的に? それは秘密です(苦笑)。必死にやっている中で結果が出たのは素直にうれしいです。でも、打撃、守備ともにまだまだ満足はしていません。チームも負けてしまいましたし……。
――これまでは代打や守備固めでの出場が多かったですが、どんな思いで試合を見つめていましたか?
星 試合に出なくても、例えばベンチで声を出すなど、その時にやれることを精一杯やる、我慢強くやっていこうと思いながら過ごしてきました。次の試合は、 チームの勝利に貢献できるように頑張ります。