HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2009.04.18 [Sat] 第53回JABA岡山大会1回戦 vs 三菱自動車倉敷オーシャンズ マスカットスタジアム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 3 0 1 0 0 1 0 4 9 0 0 三菱自動車倉敷オーシャンズ 三 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2 0 0 BATTERY 渡邉、南-坂田 HOMERUN 安井(9回3ラン) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 打ちも打ったり18安打。第53回JABA岡山大会1回戦は、序盤から打線に火がつき、三菱自動車倉敷オーシャンズを終始圧倒した。先発の渡邉裕之は連打を許さず4安打2失点の好投。最後は、7回裏からマウンドに上がった南大介が3人を完璧に討ち取り、初出場となる岡山大会の初陣を勝利で飾った。 温度計の針が上昇するたびに、スコアボードのヒットを示す『H』の欄が賑わった。 今シーズン、初の先発全員安打となるチーム最多の18安打――。 猛打の予感は、東京都企業春季大会から1番に定着する久保穣のひと振りにあった。1回表、目を覚ましたばかりの倉敷マスカットスタジアムに軽快な打球音が響く。初球、136キロのストレートを強振した久保の中前安打で三塁側ベンチの士気は一気に高まった。ファーストストライクを逃さない積極的なスイングこそが、今の攻撃陣の課題であり、テーマである。久保は、自らのバッティングをこう語る。 「打席では弱気な姿を見せずに、とにかく強く振ることを心がけています。形にとらわれない強気なスイング、そしてその姿勢でチームに勢いをもたらしたい」 2日前のオープン戦で死球によって痛めた左手は、この日も熱を帯びて腫れていた。そんな状態にもかかわらず、果敢に攻めた久保の姿に感化された攻撃陣は2回表、二死から怒涛の4連打で3点を先取する。7番城下尚也の左前安打、8番宮之原裕樹のショート内野安打で一、二塁。続く9番大西主晃がフルカウントから右中間を深々と破る三塁打を放って2点、さらに1番久保の左翼線二塁打で3点目が入る。 「初回にチャンスを作りながら点が入らず、仕切り直しとなった2回表に3点を奪ったのは大きかった。しかも二死からの3点ですからね。今日の収穫のひとつです。(攻撃陣の)形は出来つつある」 佐々木誠監督は序盤をそう振り返り、上昇気流に乗りつつある攻撃陣の姿に目を細める。 勢いは止まらない。2回裏に1点を返されて迎えた4回表には、一死一、二塁から二塁走者の宮之原が「ノーサインの単独スチール」で三盗に成功。打撃の勢いが走塁の積極性をも生み出し、一、三塁とすると久保の左翼への犠飛で4点目を奪う。7回表には久保が三塁打でチャンスメイクすると、公式戦初スタメンの2番宮崎祐樹に右前へのタイムリー安打が飛び出して貴重な追加点を挙げた。 そして、圧巻は9回表。1点を追加してなおも二死一、三塁の場面で、代打安井正也が3ラン本塁打を放つ。両翼99.5メートルと広いスタジアムの左翼席中段に飛び込む豪快な一発だった。 「球種はチェンジアップ。ここ数試合は引っ張る打球が少なかったんですが、うまく体が反応しました。でも、意識は常にセンターから右方向です。欲張らず、これからも今のバッティングを続けていきたい」 そう語る安井と同様、この試合で走攻守に輝きを放った宮之原も謙虚な言葉を残し、すでに次なる戦いに視線を向けていた。 「大量点を取ったあとの試合が大事。次の試合も気を引き締めてプレーしたい」 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
打ちも打ったり18安打。第53回JABA岡山大会1回戦は、序盤から打線に火がつき、三菱自動車倉敷オーシャンズを終始圧倒した。先発の渡邉裕之は連打を許さず4安打2失点の好投。最後は、7回裏からマウンドに上がった南大介が3人を完璧に討ち取り、初出場となる岡山大会の初陣を勝利で飾った。
温度計の針が上昇するたびに、スコアボードのヒットを示す『H』の欄が賑わった。
今シーズン、初の先発全員安打となるチーム最多の18安打――。
猛打の予感は、東京都企業春季大会から1番に定着する久保穣のひと振りにあった。1回表、目を覚ましたばかりの倉敷マスカットスタジアムに軽快な打球音が響く。初球、136キロのストレートを強振した久保の中前安打で三塁側ベンチの士気は一気に高まった。ファーストストライクを逃さない積極的なスイングこそが、今の攻撃陣の課題であり、テーマである。久保は、自らのバッティングをこう語る。
「打席では弱気な姿を見せずに、とにかく強く振ることを心がけています。形にとらわれない強気なスイング、そしてその姿勢でチームに勢いをもたらしたい」
2日前のオープン戦で死球によって痛めた左手は、この日も熱を帯びて腫れていた。そんな状態にもかかわらず、果敢に攻めた久保の姿に感化された攻撃陣は2回表、二死から怒涛の4連打で3点を先取する。7番城下尚也の左前安打、8番宮之原裕樹のショート内野安打で一、二塁。続く9番大西主晃がフルカウントから右中間を深々と破る三塁打を放って2点、さらに1番久保の左翼線二塁打で3点目が入る。
「初回にチャンスを作りながら点が入らず、仕切り直しとなった2回表に3点を奪ったのは大きかった。しかも二死からの3点ですからね。今日の収穫のひとつです。(攻撃陣の)形は出来つつある」
佐々木誠監督は序盤をそう振り返り、上昇気流に乗りつつある攻撃陣の姿に目を細める。
勢いは止まらない。2回裏に1点を返されて迎えた4回表には、一死一、二塁から二塁走者の宮之原が「ノーサインの単独スチール」で三盗に成功。打撃の勢いが走塁の積極性をも生み出し、一、三塁とすると久保の左翼への犠飛で4点目を奪う。7回表には久保が三塁打でチャンスメイクすると、公式戦初スタメンの2番宮崎祐樹に右前へのタイムリー安打が飛び出して貴重な追加点を挙げた。
そして、圧巻は9回表。1点を追加してなおも二死一、三塁の場面で、代打安井正也が3ラン本塁打を放つ。両翼99.5メートルと広いスタジアムの左翼席中段に飛び込む豪快な一発だった。
「球種はチェンジアップ。ここ数試合は引っ張る打球が少なかったんですが、うまく体が反応しました。でも、意識は常にセンターから右方向です。欲張らず、これからも今のバッティングを続けていきたい」
そう語る安井と同様、この試合で走攻守に輝きを放った宮之原も謙虚な言葉を残し、すでに次なる戦いに視線を向けていた。
「大量点を取ったあとの試合が大事。次の試合も気を引き締めてプレーしたい」