HOME 試合情報 試合結果 3回戦 試合日程・結果 2009.04.20 [Mon] 第53回JABA岡山大会3回戦 vs 新日本製鐵広畑 マスカットスタジアム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 新日本製鐵広畑 新 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 0 0 セガサミー セ 0 0 1 2 0 1 0 0 x 4 0 0 BATTERY 南、齊藤、木村ー坂田 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 攻めのピッチングで相手打線を翻弄!先発の南大介が持ち前の速球を軸に7イニングスを投げて5安打1失点と力投を見せた。打線は2本のタイムリー安打と相手チームのバッテリーミスで序盤から小刻みに加点。要所で勝機を逃さずに3回戦を突破したチームは、ついに大会最終日の戦いに駒を進めた。 2つの“味”が融合して勝利を手繰り寄せた。 ベテランの味――。29歳の速球派右腕には似つかわしくない言葉かもしれないが、社会人8年目の南大介の投球には経験と実績に長けたピッチングの妙が見られた。1回表は先頭打者に143キロのストレートを中前に運ばれ、なおも犠打で一死二塁とされたが、落ち着き払った投球で後続を討ち取り無失点で切り抜ける。2回表は圧巻の連続三振。新日本製鐵広畑の5、6番に対してスライダーとカーブでカウントを整えると最後は140キロ台の速球を豪快に投げ込んで三振を奪った。3回以降は、攻めの投球を続けた中での四死球と野手の失策などで毎回得点圏に走者を進めたが、要所を締めて7回まで1失点。南の投球に対して佐々木誠監督は「先発の責任イニングを全うし、よく投げてくれた」と及第点をつけた。南が自らの投球を振り返る。 「連戦を見据えて、今日は他の投手に負担をかけないように完投するつもりで投げました。先取点を奪われないようにと立ち上がりから攻めのピッチングをしましたが、全体的にストレート、変化球ともによかったと思います。7回表の二死二、三塁のピンチで、3番打者に対してストレートで押してライトフライに討ち取った時は『今日は調子が良い』と感じましたね。疲れ?まったくありません(笑)。大会を通じて投手も野手も状態がよくなっていますし、ベンチの雰囲気もいい。優勝を目指して、もちろん明日も投げるつもりで準備はしっかりとしておきます」 『投』のベテランの味に対して、『打』はピリッとスパイスが効いた若さゆえの勢いが得点シーンを演出した。3回裏二死一、三塁で打席に立つは2番宮崎祐樹。カウント2-2からの5球目だった。ストレートを強振した打球が中前に抜けて先取点を奪う。宮崎は「たまたまです」と苦笑交じりに語る一方で「チャンスの場面は緊張しますけど『ここで打ったら目立つ!』と思うと自然と気合が入りますね」と本音も覗かせる。1回戦でも7回表一死三塁でタイムリー安打を記録した宮崎の打撃には、研ぎ澄まされた集中力と勢いを感じる。また、4番に座る十九浦拓哉は4回裏と6回裏、ともに得点に絡む2本の二塁打をマークした。4番ゆえの重圧をものともしない豪快なスイングは今、チームに勇気と勢いをもたらしている。2人の若武者について佐々木監督は「荒削りな部分があるので精度を高めなければいけませんが、ともにボールに対して押し込む力があり、しっかりとバットが振れている。新人2人はチームの起爆剤になっていますよ」と、新たな戦力に目尻を下げる。さらに指揮官は今大会の勝因をこう語る。 「岡山大会は仮想都市対抗二次予選という位置付けで、ひとつのピークを作るのがテーマ。その中で選手たちはモチベーションを保ちながら良いゲームをしていると思います。勝つことへのこだわりは当然あります。でも、あくまでも一戦一戦を全力で戦い抜き、その成果が勝利となる。そんな戦いを今後の戦いでもしていきたい」 迎える準決勝は、高まるモチベーションとチームの力量を考えれば、決して大きな壁ではないはずだ。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
攻めのピッチングで相手打線を翻弄!先発の南大介が持ち前の速球を軸に7イニングスを投げて5安打1失点と力投を見せた。打線は2本のタイムリー安打と相手チームのバッテリーミスで序盤から小刻みに加点。要所で勝機を逃さずに3回戦を突破したチームは、ついに大会最終日の戦いに駒を進めた。
2つの“味”が融合して勝利を手繰り寄せた。
ベテランの味――。29歳の速球派右腕には似つかわしくない言葉かもしれないが、社会人8年目の南大介の投球には経験と実績に長けたピッチングの妙が見られた。1回表は先頭打者に143キロのストレートを中前に運ばれ、なおも犠打で一死二塁とされたが、落ち着き払った投球で後続を討ち取り無失点で切り抜ける。2回表は圧巻の連続三振。新日本製鐵広畑の5、6番に対してスライダーとカーブでカウントを整えると最後は140キロ台の速球を豪快に投げ込んで三振を奪った。3回以降は、攻めの投球を続けた中での四死球と野手の失策などで毎回得点圏に走者を進めたが、要所を締めて7回まで1失点。南の投球に対して佐々木誠監督は「先発の責任イニングを全うし、よく投げてくれた」と及第点をつけた。南が自らの投球を振り返る。
「連戦を見据えて、今日は他の投手に負担をかけないように完投するつもりで投げました。先取点を奪われないようにと立ち上がりから攻めのピッチングをしましたが、全体的にストレート、変化球ともによかったと思います。7回表の二死二、三塁のピンチで、3番打者に対してストレートで押してライトフライに討ち取った時は『今日は調子が良い』と感じましたね。疲れ?まったくありません(笑)。大会を通じて投手も野手も状態がよくなっていますし、ベンチの雰囲気もいい。優勝を目指して、もちろん明日も投げるつもりで準備はしっかりとしておきます」
『投』のベテランの味に対して、『打』はピリッとスパイスが効いた若さゆえの勢いが得点シーンを演出した。3回裏二死一、三塁で打席に立つは2番宮崎祐樹。カウント2-2からの5球目だった。ストレートを強振した打球が中前に抜けて先取点を奪う。宮崎は「たまたまです」と苦笑交じりに語る一方で「チャンスの場面は緊張しますけど『ここで打ったら目立つ!』と思うと自然と気合が入りますね」と本音も覗かせる。1回戦でも7回表一死三塁でタイムリー安打を記録した宮崎の打撃には、研ぎ澄まされた集中力と勢いを感じる。また、4番に座る十九浦拓哉は4回裏と6回裏、ともに得点に絡む2本の二塁打をマークした。4番ゆえの重圧をものともしない豪快なスイングは今、チームに勇気と勢いをもたらしている。2人の若武者について佐々木監督は「荒削りな部分があるので精度を高めなければいけませんが、ともにボールに対して押し込む力があり、しっかりとバットが振れている。新人2人はチームの起爆剤になっていますよ」と、新たな戦力に目尻を下げる。さらに指揮官は今大会の勝因をこう語る。
「岡山大会は仮想都市対抗二次予選という位置付けで、ひとつのピークを作るのがテーマ。その中で選手たちはモチベーションを保ちながら良いゲームをしていると思います。勝つことへのこだわりは当然あります。でも、あくまでも一戦一戦を全力で戦い抜き、その成果が勝利となる。そんな戦いを今後の戦いでもしていきたい」
迎える準決勝は、高まるモチベーションとチームの力量を考えれば、決して大きな壁ではないはずだ。