HOME 試合情報 試合結果 準決勝 試合日程・結果 2009.09.16 [Wed] 平成21年度東京都企業秋季大会準決勝 vs NTT東日本 大田スタジアム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E NTT東日本 N 0 0 4 0 1 3 0 0 0 8 0 0 セガサミー セ 3 0 1 0 1 0 0 1 0 6 0 0 BATTERY 天沼、富田、上津原、木村-谷澤 HOMERUN 十九浦(1回3ラン) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 前半の5回までは互いに譲らぬ見ごたえある打撃戦が続いた。1回裏に4番十九浦拓哉の2試合連続の3ラン本塁打で先制。3回表に逆転されるもその裏、5番安井正也の左前安打で同点。再びリードを許したが、5回裏には4番十九浦の右越え二塁打で追いつく。だが、6回表にみたび勝ち越されたチームはその後の追撃も及ばず、無念の敗退を喫した。 試合開始早々から濃密な時間が続いた。 先発を託された天沼秀樹の立ち上がりは決してよくなかった。1回表、NTT東日本の1、2番に連打を食らい無死一、二塁とピンチを迎える。それでも、後続の打者を三邪飛、見逃し三振、そして右飛に討ち取り嫌な流れを振り払った。 するとその裏、2番大西主晃が一塁失策で出塁、さらに3番宮﨑祐樹の右前安打で一死一、二塁とチャンスをつかむ。打席には4番十九浦拓哉。内角高めのストレートをとらえた打球が、右翼上空に昇る太陽に向かってグングンと伸びる。 2試合連続の先制3ラン本塁打――。 1回戦でも初回に同じ弾道の一発を放った。まるでVTRを見るかのような会心の先制アーチは、前日と同じく試合の流れを引き寄せるものだった。十九浦が振り返る。 「コース、打球ともに1回戦とほとんど同じでした。ただ、1回戦のホームランはボールを擦り気味でとらえてライトフライだと思った。今日は打った瞬間に(スタンドに)入ると思った完璧に近い打球でした」 だが、この日はつかんだ主導権がスルリと逃げていく。3回表、天沼が1失点、なおも一死一、二塁で代わったばかりの富田裕貴が3ラン本塁打を浴びて一気に逆転を許す。3回裏に3番宮﨑の二塁打を足がかりに5番安井正也のタイムリー安打で同点。5回表に再び1点をリードされたが、その裏、4番十九浦の右越え二塁打でまたもや同点とする。取られては取り返す粘り強さはあった。それでも、広がるチャンスで勝ち越すまでにはいたらない。活発な打線のなかで、どことなくもどかしさがあったのは事実だ。 みたび勝ち越しを許したのは6回表だった。3番手の上津原詳がNTT東日本の右打者・宮内隆行選手にカウント1-0から右中間スタンドに飛び込む3ラン本塁打を浴びる。 「ボール気味の高めを狙ったストレートだったんですが、ちょうど胸下あたりの打ちごろのところにいってしまいました」(上津原) 悔まれる失投だった。一気に3点差をつけられた攻撃陣は6回裏に8番谷澤恭平、9番宮之原裕樹の連続安打で無死一、二塁と攻めるも後続の打者が討ち取られて無得点。8回裏に「先頭打者として出塁して流れを変えたかった」と語る途中出場の手塚翔の右前安打を起点に1点を返すも、結局、同点さらに勝ち越すことはできなかった。 試合後、佐々木誠監督はこう振り返った。 「内外野の連係プレーにミスがあった。防げる失点はあったと思います。6回表に3ランを打たれた場面は、バッテリーが不用意にいった結果。攻撃陣も含めて、それぞれの選手が準備不足でした。また、全体的に言えることですが初回に奪った3点を守りにいってしまったところがあった。やはり攻める気持ちを常に持って戦わないと……」 さらに、撰田篤副部長はこう語る。 「攻撃において取りこぼしがあったのが悔まれる」 機を見るに敏であれ――。 勝負どころで一気に畳み掛ける力強さが加われば、チームはまた一歩前進するに違いない。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
前半の5回までは互いに譲らぬ見ごたえある打撃戦が続いた。1回裏に4番十九浦拓哉の2試合連続の3ラン本塁打で先制。3回表に逆転されるもその裏、5番安井正也の左前安打で同点。再びリードを許したが、5回裏には4番十九浦の右越え二塁打で追いつく。だが、6回表にみたび勝ち越されたチームはその後の追撃も及ばず、無念の敗退を喫した。
試合開始早々から濃密な時間が続いた。
先発を託された天沼秀樹の立ち上がりは決してよくなかった。1回表、NTT東日本の1、2番に連打を食らい無死一、二塁とピンチを迎える。それでも、後続の打者を三邪飛、見逃し三振、そして右飛に討ち取り嫌な流れを振り払った。 するとその裏、2番大西主晃が一塁失策で出塁、さらに3番宮﨑祐樹の右前安打で一死一、二塁とチャンスをつかむ。打席には4番十九浦拓哉。内角高めのストレートをとらえた打球が、右翼上空に昇る太陽に向かってグングンと伸びる。 2試合連続の先制3ラン本塁打――。
1回戦でも初回に同じ弾道の一発を放った。まるでVTRを見るかのような会心の先制アーチは、前日と同じく試合の流れを引き寄せるものだった。十九浦が振り返る。
「コース、打球ともに1回戦とほとんど同じでした。ただ、1回戦のホームランはボールを擦り気味でとらえてライトフライだと思った。今日は打った瞬間に(スタンドに)入ると思った完璧に近い打球でした」
だが、この日はつかんだ主導権がスルリと逃げていく。3回表、天沼が1失点、なおも一死一、二塁で代わったばかりの富田裕貴が3ラン本塁打を浴びて一気に逆転を許す。3回裏に3番宮﨑の二塁打を足がかりに5番安井正也のタイムリー安打で同点。5回表に再び1点をリードされたが、その裏、4番十九浦の右越え二塁打でまたもや同点とする。取られては取り返す粘り強さはあった。それでも、広がるチャンスで勝ち越すまでにはいたらない。活発な打線のなかで、どことなくもどかしさがあったのは事実だ。
みたび勝ち越しを許したのは6回表だった。3番手の上津原詳がNTT東日本の右打者・宮内隆行選手にカウント1-0から右中間スタンドに飛び込む3ラン本塁打を浴びる。
「ボール気味の高めを狙ったストレートだったんですが、ちょうど胸下あたりの打ちごろのところにいってしまいました」(上津原)
悔まれる失投だった。一気に3点差をつけられた攻撃陣は6回裏に8番谷澤恭平、9番宮之原裕樹の連続安打で無死一、二塁と攻めるも後続の打者が討ち取られて無得点。8回裏に「先頭打者として出塁して流れを変えたかった」と語る途中出場の手塚翔の右前安打を起点に1点を返すも、結局、同点さらに勝ち越すことはできなかった。
試合後、佐々木誠監督はこう振り返った。
「内外野の連係プレーにミスがあった。防げる失点はあったと思います。6回表に3ランを打たれた場面は、バッテリーが不用意にいった結果。攻撃陣も含めて、それぞれの選手が準備不足でした。また、全体的に言えることですが初回に奪った3点を守りにいってしまったところがあった。やはり攻める気持ちを常に持って戦わないと……」
さらに、撰田篤副部長はこう語る。
「攻撃において取りこぼしがあったのが悔まれる」
機を見るに敏であれ――。
勝負どころで一気に畳み掛ける力強さが加われば、チームはまた一歩前進するに違いない。