HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2010.09.14 [Tue] 平成22年度東京都企業秋季大会1回戦 vs 鷺宮製作所 大田スタジアム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 鷺宮製作所 鷺 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 0 0 セガサミー セ 1 0 0 0 0 0 0 3 x 4 0 0 BATTERY 上津原-乗替 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 暖色系のグラブを右手で弾く。最後の打者を見逃し三振に仕留めると、感情が表に現れ、自然と体が反応した。 完投勝利は、春の静岡大会決勝以来だ。試合後の上津原詳は、久しぶりの感覚を大切に味わっているようだった。 「しり上がりによくなった?そうですね、まだまだ行ける感じでした」 立ち上がり。1回表は先頭打者の中前安打と犠打で一死二塁とされるが、一直併殺で切り抜ける。2回表は連続中前安打で無死一、三塁。だが、後続を遊直、二飛、遊ゴロに討ち取り、点を与えなかった。序盤の粘投、特に無死で得点圏に走者を進めながらピンチを凌いだ2回表の投球が、その後のリズムを生んだ。6回表にスクイズで同点とされるが、上津原は動じなかった。この試合のストレートは最速137キロ。だが、球速以上にキレと伸びを感じたストレートで何度かバットをへし折る。要所で相手打者を圧倒した上津原は「今日はストレートがよかった」と分析する。また、「無四球だったのが一番よかった」と語るように、カウント3ボールになったのは3度だけ、それ以外はストライク先行の投球を続け、無駄な走者を出さなかった。 先発が築いた良い流れに攻撃陣が応えたのは終盤だ。同点の8回裏、一死から3番宮崎祐樹が右中間二塁打で出塁。二死となるが、5番照屋真人が右前安打を放って勝ち越しに成功した。照屋は1回裏にも、バットを折りながら先制打を放っていた。 「今日はいいところで照屋が打ってくれた」 黒川洋行コーチがそう振り返るように、この試合は5番打者の勝負強さが勝利の道を切り開いた。さらに8回裏は5番久保穣が右越え二塁打で続いて二死二、三塁。代打・村上研斗の打球が遊撃への敵失となり、さらに2点を加えて3点差にした。 試合後のミーティングで黒川コーチは語った。 「1度勝って満足しないように、また次も頑張ろう」 そして、1失点完投の上津原もまた、気持ち新たに次戦を見つめる。 「今日は都市対抗予選で負けた鷺宮製作所が相手だったので、負けられないという気持ちがあった。でも、これで終わりではありません。また、頑張ります」 後半戦の第一歩を踏み出したチーム。悔しさを持ち続けて過ごした長い夏の成果を見せつける戦いは今、始まったばかりだ。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
暖色系のグラブを右手で弾く。最後の打者を見逃し三振に仕留めると、感情が表に現れ、自然と体が反応した。
完投勝利は、春の静岡大会決勝以来だ。試合後の上津原詳は、久しぶりの感覚を大切に味わっているようだった。
「しり上がりによくなった?そうですね、まだまだ行ける感じでした」
立ち上がり。1回表は先頭打者の中前安打と犠打で一死二塁とされるが、一直併殺で切り抜ける。2回表は連続中前安打で無死一、三塁。だが、後続を遊直、二飛、遊ゴロに討ち取り、点を与えなかった。序盤の粘投、特に無死で得点圏に走者を進めながらピンチを凌いだ2回表の投球が、その後のリズムを生んだ。6回表にスクイズで同点とされるが、上津原は動じなかった。この試合のストレートは最速137キロ。だが、球速以上にキレと伸びを感じたストレートで何度かバットをへし折る。要所で相手打者を圧倒した上津原は「今日はストレートがよかった」と分析する。また、「無四球だったのが一番よかった」と語るように、カウント3ボールになったのは3度だけ、それ以外はストライク先行の投球を続け、無駄な走者を出さなかった。
先発が築いた良い流れに攻撃陣が応えたのは終盤だ。同点の8回裏、一死から3番宮崎祐樹が右中間二塁打で出塁。二死となるが、5番照屋真人が右前安打を放って勝ち越しに成功した。照屋は1回裏にも、バットを折りながら先制打を放っていた。
「今日はいいところで照屋が打ってくれた」
黒川洋行コーチがそう振り返るように、この試合は5番打者の勝負強さが勝利の道を切り開いた。さらに8回裏は5番久保穣が右越え二塁打で続いて二死二、三塁。代打・村上研斗の打球が遊撃への敵失となり、さらに2点を加えて3点差にした。
試合後のミーティングで黒川コーチは語った。
「1度勝って満足しないように、また次も頑張ろう」
そして、1失点完投の上津原もまた、気持ち新たに次戦を見つめる。
「今日は都市対抗予選で負けた鷺宮製作所が相手だったので、負けられないという気持ちがあった。でも、これで終わりではありません。また、頑張ります」
後半戦の第一歩を踏み出したチーム。悔しさを持ち続けて過ごした長い夏の成果を見せつける戦いは今、始まったばかりだ。