HOME 試合情報 試合結果 敗者復活3回戦 試合日程・結果 2011.06.27 [Mon] 第82回都市対抗野球大会 東京都二次予選敗者復活3回戦 vs 東京ガス 神宮球場 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 東京ガス 東 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 セガサミー セ 0 0 0 0 1 3 0 0 x 4 0 0 BATTERY 大山、南-乗替 HOMERUN 赤堀(5回ソロ)、宮崎(6回ソロ)、久保(6回2ラン) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 3本のアーチが、勝利への架け橋となった。 まずは、両チーム無得点で迎えた5回裏だ。この回先頭の6番赤堀大智が、豪快な一発をセンターバックスクリーンに叩き込んだ。両手に伝わる感触は「完璧だった」。だが、自身初の弾道に「センターフライかと思った」と赤堀は振り返る。 「バックスクリーンへのホームランは野球人生初です。相手投手にのらりくらりかわされていたので何とか流れを変えたかった」 神宮の空気が変わった。それほどの衝撃弾だった。今予選の赤堀は、敗者復活2回戦までの3試合で『1番』を担った。だがこの試合では『6番』に打順を下げた。 「今日も『1番』だと思っていたので、『6番』と言われた時は一瞬、戸惑いました。でも、黒川(洋行)コーチに言われたんです。『チャンスで必ず打席が回ってくる。そこでしっかりと(走者を)返してほしい』と」 結果的にイニングの先頭打者として得点を演出したが、赤堀はチームの期待にしっかりと応えて見せた。そして、赤堀はこうも言う。 「大山(暁史)が無失点に抑えていたので、何とか援護してやりたかった」 新人左腕の先発・大山は、立ち上がりから飛ばした。1回裏に、この試合最速となる145キロのストレートで4番打者から三振を奪うと、2回以降も140キロ台を連発して小気味のいいピッチングを続けた。先発は試合前日に言い渡された。 「先頭打者を抑えて落ち着いた。初回を0点に抑えてピッチングにリズムが生まれました」 5回表までに打たれたヒットはわずかに1本。得点圏に走者を進めたのは、四球で走者を出した5回表だけだった。だが、同時に東京ガスの先発・吉原投手も無失点を続けている。神宮には張り詰めた空気が漂っていた。それだけに、大山は言う。 「赤堀さんのホームランで気持ちが楽になった」 6回表には3番宮崎敏郎が左中間の最深部にソロアーチを放つ。さらにこの回、5番照屋真人の右翼線二塁打で築いた二死二塁の場面で、7番久保穣が左翼席に飛び込む2ランアーチを放った。久保が語る。 「打った球はフォークのすっぽ抜けです。大山を楽にさせたかった」 中盤の豪快なアーチショーを受けて、大山は8回を投げ切り1失点に抑えた。大山がピッチングを振り返る。 「6回表の2本のホームランで、さらに心に余裕が生まれました。予選に入ってから、ボールへの指の掛かりがいい。今日もいい感覚で投げることができました」 3本の豪快弾と新人左腕の快投が決め手となって勝利した。西詰嘉明監督が語る。 「今日の試合は、ウチのチームらしくない勝ち方(3本塁打による勝利)でしたね(苦笑)。でも、赤堀にしても力がついてきたことをしっかりと証明してくれました。レギュラーを獲るという強い意識のなかで練習してきて、その成果が形となって表れている。チーム全体にも、絶対に代表権を獲るんだという意気込みを感じます。何とか、あと一つ。全力で代表権を獲りにいきます」 チームは今、上昇気流に乗った。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
3本のアーチが、勝利への架け橋となった。
まずは、両チーム無得点で迎えた5回裏だ。この回先頭の6番赤堀大智が、豪快な一発をセンターバックスクリーンに叩き込んだ。両手に伝わる感触は「完璧だった」。だが、自身初の弾道に「センターフライかと思った」と赤堀は振り返る。
「バックスクリーンへのホームランは野球人生初です。相手投手にのらりくらりかわされていたので何とか流れを変えたかった」
神宮の空気が変わった。それほどの衝撃弾だった。今予選の赤堀は、敗者復活2回戦までの3試合で『1番』を担った。だがこの試合では『6番』に打順を下げた。
「今日も『1番』だと思っていたので、『6番』と言われた時は一瞬、戸惑いました。でも、黒川(洋行)コーチに言われたんです。『チャンスで必ず打席が回ってくる。そこでしっかりと(走者を)返してほしい』と」
結果的にイニングの先頭打者として得点を演出したが、赤堀はチームの期待にしっかりと応えて見せた。そして、赤堀はこうも言う。
「大山(暁史)が無失点に抑えていたので、何とか援護してやりたかった」
新人左腕の先発・大山は、立ち上がりから飛ばした。1回裏に、この試合最速となる145キロのストレートで4番打者から三振を奪うと、2回以降も140キロ台を連発して小気味のいいピッチングを続けた。先発は試合前日に言い渡された。
「先頭打者を抑えて落ち着いた。初回を0点に抑えてピッチングにリズムが生まれました」
5回表までに打たれたヒットはわずかに1本。得点圏に走者を進めたのは、四球で走者を出した5回表だけだった。だが、同時に東京ガスの先発・吉原投手も無失点を続けている。神宮には張り詰めた空気が漂っていた。それだけに、大山は言う。
「赤堀さんのホームランで気持ちが楽になった」
6回表には3番宮崎敏郎が左中間の最深部にソロアーチを放つ。さらにこの回、5番照屋真人の右翼線二塁打で築いた二死二塁の場面で、7番久保穣が左翼席に飛び込む2ランアーチを放った。久保が語る。
「打った球はフォークのすっぽ抜けです。大山を楽にさせたかった」
中盤の豪快なアーチショーを受けて、大山は8回を投げ切り1失点に抑えた。大山がピッチングを振り返る。
「6回表の2本のホームランで、さらに心に余裕が生まれました。予選に入ってから、ボールへの指の掛かりがいい。今日もいい感覚で投げることができました」
3本の豪快弾と新人左腕の快投が決め手となって勝利した。西詰嘉明監督が語る。
「今日の試合は、ウチのチームらしくない勝ち方(3本塁打による勝利)でしたね(苦笑)。でも、赤堀にしても力がついてきたことをしっかりと証明してくれました。レギュラーを獲るという強い意識のなかで練習してきて、その成果が形となって表れている。チーム全体にも、絶対に代表権を獲るんだという意気込みを感じます。何とか、あと一つ。全力で代表権を獲りにいきます」
チームは今、上昇気流に乗った。