HOME 試合情報 試合結果 第二代表決定戦 試合日程・結果 2011.06.28 [Tue] 第82回都市対抗野球大会 東京都二次予選第二代表決定戦 vs NTT東日本 神宮球場 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E NTT東日本 N 0 1 0 0 0 0 2 0 2 5 0 0 セガサミー セ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 BATTERY 天沼、木村佳、木村宜-乗替 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 立ち上がりから試合の流れが二転三転した。 1回表、NTT東日本の1番目黒選手に意表を突くセーフティバントで出塁される。2番北道選手は遊撃ゴロ。併殺か。だが、そう思った瞬間、遊撃手の神野達哉のグラブからボールがこぼれる。失策。試合開始からわずか3球で、無死一、二塁のピンチを迎えた。 それでも、先発の天沼秀樹は耐えた。3番成田選手を二邪飛に討ち取ると、4番高尾選手は二塁ゴロ。宮之原裕樹(二塁手)、神野(遊撃手)、十九浦拓哉(一塁手)とボールが渡り、併殺で初回の嫌なムードを払拭した。 ピンチ脱出の後はチャンスだ。1回裏、1番兼田一平が3球目を思い切り叩きつける。遊撃ゴロと思われたが、力走、そしてヘッドスライディングを見せた兼田の気迫が勝り、遊撃内野安打となる。2番宮之原の犠打で一死二塁。一打先制のチャンスに一塁側ベンチの士気はグッと高まった。だが、3番宮崎敏郎、4番十九浦が討ち取られて一気に流れを引き寄せることはできなかった。 すると、3回表。突如、天沼の制球が乱れる。先頭打者にはストレートの四球。次打者にもボールが先行し、結局はフルカウントまで持ち込んだが甘く入ったストレートを右前に運ばれて無死一、三塁。ここで7番梶岡選手に一、二塁間を破る適時打を浴びて1点を先制された。 序盤の主導権争いがすべてだったとは言わないが、プレッシャーのかかる予選においては、やはり先取点がほしかった。1点差のまま迎えた7回表には、2番手の木村佳吾がつかまる。一死から右前安打を浴びて走者を背負うと、2番北道選手に2ボールからの3球目を右翼席に運ばれて2点を追加された。「ホームランを打たれた球は、ストライクを取りにいったストレートです……」(木村佳)。さらに9回表には、無死一、三塁の場面で登板した木村宜志が犠飛と右越え二塁打で2点を失う。先発マスクの乗替寿朗が振り返る。 「天沼さんは、試合途中にバランスを崩しながらも修正して投げてくれたんですが……。木村(佳)も要所を締めて何とか凌いでいました。でも、7回表に手痛い2ランを浴びて。あの2点は大きかった。打たれた球はインコース高めのストレート。変化球にうまく対応されてヒットを打たれるよりは、インコースのストレートで勝負して詰まらせたかった。木村(佳)のボールは要求通りです。相手のバッターが一枚上でした」 一方の打線は、5回裏に5番照屋真人の右前安打、7番久保穣の三塁強襲安打などで二死二、三塁と攻めたが、あと1本が出ずに無得点。9回裏も代打・川端裕也が右前安打、さらに二盗を決めて得点圏に進んだが、やはり無得点。終ってみれば、散発4安打に封じ込まれて、最後まで投手陣を援護できなかった。 試合を終えて球場をあとにする乗替は言った。 「今は明日しか見ていません。明日、頑張ります」 明日――。東京二次予選の最後の大一番で、2年ぶりの本大会出場を決める。 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
立ち上がりから試合の流れが二転三転した。
1回表、NTT東日本の1番目黒選手に意表を突くセーフティバントで出塁される。2番北道選手は遊撃ゴロ。併殺か。だが、そう思った瞬間、遊撃手の神野達哉のグラブからボールがこぼれる。失策。試合開始からわずか3球で、無死一、二塁のピンチを迎えた。
それでも、先発の天沼秀樹は耐えた。3番成田選手を二邪飛に討ち取ると、4番高尾選手は二塁ゴロ。宮之原裕樹(二塁手)、神野(遊撃手)、十九浦拓哉(一塁手)とボールが渡り、併殺で初回の嫌なムードを払拭した。
ピンチ脱出の後はチャンスだ。1回裏、1番兼田一平が3球目を思い切り叩きつける。遊撃ゴロと思われたが、力走、そしてヘッドスライディングを見せた兼田の気迫が勝り、遊撃内野安打となる。2番宮之原の犠打で一死二塁。一打先制のチャンスに一塁側ベンチの士気はグッと高まった。だが、3番宮崎敏郎、4番十九浦が討ち取られて一気に流れを引き寄せることはできなかった。
すると、3回表。突如、天沼の制球が乱れる。先頭打者にはストレートの四球。次打者にもボールが先行し、結局はフルカウントまで持ち込んだが甘く入ったストレートを右前に運ばれて無死一、三塁。ここで7番梶岡選手に一、二塁間を破る適時打を浴びて1点を先制された。
序盤の主導権争いがすべてだったとは言わないが、プレッシャーのかかる予選においては、やはり先取点がほしかった。1点差のまま迎えた7回表には、2番手の木村佳吾がつかまる。一死から右前安打を浴びて走者を背負うと、2番北道選手に2ボールからの3球目を右翼席に運ばれて2点を追加された。「ホームランを打たれた球は、ストライクを取りにいったストレートです……」(木村佳)。さらに9回表には、無死一、三塁の場面で登板した木村宜志が犠飛と右越え二塁打で2点を失う。先発マスクの乗替寿朗が振り返る。
「天沼さんは、試合途中にバランスを崩しながらも修正して投げてくれたんですが……。木村(佳)も要所を締めて何とか凌いでいました。でも、7回表に手痛い2ランを浴びて。あの2点は大きかった。打たれた球はインコース高めのストレート。変化球にうまく対応されてヒットを打たれるよりは、インコースのストレートで勝負して詰まらせたかった。木村(佳)のボールは要求通りです。相手のバッターが一枚上でした」
一方の打線は、5回裏に5番照屋真人の右前安打、7番久保穣の三塁強襲安打などで二死二、三塁と攻めたが、あと1本が出ずに無得点。9回裏も代打・川端裕也が右前安打、さらに二盗を決めて得点圏に進んだが、やはり無得点。終ってみれば、散発4安打に封じ込まれて、最後まで投手陣を援護できなかった。
試合を終えて球場をあとにする乗替は言った。
「今は明日しか見ていません。明日、頑張ります」
明日――。東京二次予選の最後の大一番で、2年ぶりの本大会出場を決める。