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BATTERY

大山、木村佳、木村宜-佐藤

HOMERUN

神野(2回2ラン)

戦評COMMENT

168センチの小さな左腕は、何度もピンチを迎えながら決定打を許さなかった。
初回は、3つの中飛で三者凡退に抑えた。だが2回以降、先発の大山暁史は、ほとんどのイニングで得点圏に走者を進めた。2回裏は、ヒットと2つの死球で二死満塁。3回裏は、先頭打者の右前安打と自らの犠打野選で無死一、二塁。さらに4回裏はヒットと四球で、5回裏は2本の単打で、ともに二死一、二塁のピンチを迎えた。
それでも、決定打を許さない。無失点で切り抜けた。
3回裏からの3イニングは、いずれも最後の打者を三振に仕留めた。3回裏と5回裏は、逆球となるボール球での空振り三振だったが、4回裏は先発マスクの佐藤貴穂の絶妙な配球もあって渾身の140キロのストレートで見逃し三振を奪った。佐藤が大山を語る。
「特に右打者へのインコースに投げきれていなかった。調子自体はよくなかったと思います」
大山自身も「今日はフォームのバランスも悪くて調子がよくなかった。(3回裏と5回裏の)三振も逆球だったり、感覚的におかしかった」と振り返る。
それでも、場面によっては「7~8割の力で投げることを意識」しながら、要所を締めて踏ん張った。
7回裏は、2本のヒットと四球で無死満塁として、この試合最大のピンチを迎えた。だが、そこでも4番打者を外角低めギリギリに決まる139キロのストレートで見逃し三振、5番打者を空振り三振、そして6番打者を遊ゴロに討ち取って点を与えなかった。
「悪いながらもピンチで抑えられたことは、今後につながる収穫です」
試合後の大山は、少しだけ笑った。
打線は、2回表に8番神野達哉の左越え2ランで先制、さらに4回表に7番久保穣の左翼線二塁打で1点を追加し、前半までに3点をリード。5回以降は無安打無得点に抑えられたが、少ない好機を得点に結びつけて大山を援護した。
都市対抗予選から2ヶ月以上が経った。夏場の練習やオープン戦を経て、久しぶりに迎えた公式戦だった。西詰監督は言う。
「選手たちは、良い緊張感を持って試合に挑んでくれたと思います。野手は、この試合でスタメン以外の選手も多く起用しましたが、それぞれがレギュラー獲りに向けて意識を高く持って取り組んでいるはず。投手陣にしても、今日は大山と佐藤の若いバッテリーが苦しみながらも点を与えなかった。この結果は、他の投手陣や捕手陣に対して良い刺激になったと思います」