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BATTERY

大山-乗替

戦評COMMENT

わずか4安打。実に三振は14個を数えた。それでも、勝つ。まさに、野球というスポーツの競技性が色濃く出た試合だった。
少ない好機で決定打が生まれたのは中盤だ。4回表は、2つの四球で一死一、二塁。3回裏に1点を先制された直後の好機だけに、どんな形でも得点に結びつけたい場面だった。ここで7番十九浦拓哉が打席に立つ。今シーズンの十九浦は、『不動の4番』として試合に出続けた。だが、今大会は準決勝で6番、そして決勝では打順を一つ下げて下位打線に座った。打順の組み換えは、来シーズンを見据える中での一つの試みだった。だが、十九浦の打順降格には、別の理由があったのも事実だ。悩める主砲は夏以降、極度のスランプに陥っていた。そんな十九浦が魅せてくれた。
快音を残し、目の覚める鋭い打球が左中間を破る。一塁ベースを力強く蹴り上げ、さらに迷うことなく二塁ベースも駆け抜けた十九浦は、三塁ベースに滑り込んでわずかに左こぶしに力をこめた。逆転の2点適時打。西詰嘉明監督が語る。
「今年は、与えた『4番』だった。でも、来年は違う。自分で『4番』を奪い取ってみろ。都市対抗が終わってから、十九浦にはそんな話をしていたんです」
4回表の逆転打は、今シーズン、常に主軸を張り続けた男の意地の一打でもあった。
さらに5回表に5番安井正也の左翼線二塁打で1点を追加したチームは、一気に主導権を握る。
投げては、先発の大山暁史が8安打を浴びながらも3回裏の1失点のみに抑えて完投。準決勝の木村佳吾に続き、最後までマウンドを守り抜いて勝利を呼び込んだ。
関東選手権大会は、昨年まで開催されていた千葉市長杯争奪社会人野球大会の流れを汲みながら、今年から大会名を改めて第1回を迎えた大会だ。今大会の優勝は、関東制覇ということで言えば、千葉市長杯で優勝した07年以来2度目。関東選手権大会という名のもとでは初優勝、つまり初代王者の称号を手にした。
優勝という最高の形でシーズンを締めくくったチーム。西詰監督が今大会を振り返りつつ、来シーズンのビジョンを語る。
「この大会では木村(佳)と大山、2人の投手がしっかりと投げてくれました。細かい部分での課題はありますが、崩れそうになっても立て直して本当によく投げたと思います。今シーズンを振り返れば、負けた試合はいつものパターンではありますが、ミスが出たり、攻撃で『あと1本』が出なかった。そこを克服するためにも、来シーズンに向けては特に野手陣のメンタル面の強化をしていきたい。『絶対に勝つんだ』という目標設定をしっかりして、これからの練習に臨んでいきたいと思います。投手陣に関しては、来シーズンも木村(佳)と大山、そしてそこに田中(宏和)や上津原(詳)などが加わって、それぞれが競い合う中で全体的な底上げができればと思っています」
来シーズンこそは、全国の舞台で確かな結果がほしい。そのためにも、勝利に対する『本気』、そして戦いに挑む『覚悟』を各選手が強く持たなければいけない。
本気、覚悟が求められる来年、創部7年目を迎えるシーズンの戦いは、もうすでに始まっている。