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BATTERY

浦野、大山、木村宜-乗替

戦評COMMENT

2連敗でリーグ戦敗退が決まった前日の試合後、選手たちは近隣の施設を借りて3時間ほど練習に打ち込んだ。強制参加ではなかった。それでも不甲斐ない試合の反省から、ほとんどの選手が練習場に姿を見せた。自発的な行動だった。
このままでは終われない。何としてでも3連敗は阻止する。
最終戦は、そんな選手たちの強い思いが勝った。
投げては先発・浦野博司の奪三振ショーだ。初回、2回裏に1三振ずつを奪うと、3回裏一死からイニングを跨いで5者連続三振を奪う。自身最後のイニングとなった5回裏も2奪三振。右打者へのスライダー、左打者へのフォークとスライダーが効果的に決まる中、毎回の9三振を奪ってヤマハ打線を完全に封じ込めた。アウト15個のうち内野ゴロでのアウトは1つだけ。三振以外は、ほとんどがフライでのアウトだった。それは、浦野曰く「ボールが走っていた」一つの証。1年目右腕は確かな手ごたえを感じる中で無失点に抑えた。
浦野を援護したい打線は3回表、1番川端裕也が四球で出塁、2番政野寛明がきっちりと犠打を決めて一死二塁。ここで3番宮崎敏郎が右中間を深々と破る二塁打を放って1点を先制した。6回表は二死二塁で8番乗替寿朗が右翼線へのタイムリー二塁打を放って1点。7回表は先制の場面と同様に四球で出塁した1番川端が2番政野の犠打で二塁へ進むと、相手の隙をついて三盗を決める。ここで再び3番宮崎が右前へ適時打を放って1点を追加した。
「勝ちたい」思いが原動力となり、投打の歯車がガッチリとかみ合う。最後は7回表途中からマウンドを譲り受けていた木村宜志が締めて白星を掴んだ。
西詰嘉明監督が勝因を語る。
「今日の試合は浦野がきっちりと結果を残し、大山(暁史)が悪いなりにまとめ、最後は木村(宜志)が無失点で締めた。一方の攻撃陣もバントをしっかりと決め、凡ミスもなかった。形に残らないミスもなく、こういう野球をやれば良い試合運びができるということですね。都市対抗予選でもミスの数をいかに減らすか。そこが重要になってくる」
先発を担った浦野は言う。
「勝利という良い形で大会を終えたのはよかったと思います。この勝ちが、都市対抗予選に向けてチームの良いきっかけになればと思います」
5月末から始まる都市対抗東京都二次予選まで残りわずか。低迷を続けたチームの逆襲はなるか。この試合での勝利を渇望する選手一人ひとりの姿があれば、きっと道は開ける。