HOME 試合情報 試合結果 第2戦 試合日程・結果 2015.05.08 [Fri] 第68回JABA九州大会第2戦 vs 沖縄電力 北九州市立大谷球場 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 0 沖縄電力 沖 0 0 0 2 0 0 0 0 x 2 0 0 BATTERY 横田、石垣-佐藤 HOMERUN 川端(7回ソロ) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 予選リーグ突破のためには、1つの負けも許されない。「勝ちゲーム」を逃した前日の悔しさを払拭するためにも、是が非でも勝利を掴み取りたい。その大事な一戦のマウンドを託されたのは、左腕エースの横田哲だった。 1回裏、横田は先頭打者をショートゴロに討ち取った。だが、続く2番打者に四球で出塁を許すと、3番打者に右翼線二塁打を浴び、4番打者には死球を与えて一死満塁とピンチを迎えた。結果的に後続の打者を討ち取り何とか無失点で切り抜けたが、そのピッチング内容は決して本来のものではなかった。 2回以降も毎回出塁を許した横田が、ついに失点したのは4回裏だった。二死から8番打者にレフト前ヒットを許すと、9番打者にカウント2ボールからの3球目を左翼スタンドに豪快に運ばれてしまう。ボール先行の中、甘く入ったチェンジアップを狙われて2ラン本塁打。二死からの失点だっただけに、あまりにも悔いが残るイニングとなった。その後も毎回出塁を許すピッチングは変わらない。失点は4回裏の2点のみだったが、8回途中まで投げて9安打3四死球の内容に満足できるものはなかった。捕手の佐藤貴穂は、横田のピッチングをこう振り返る。 「試合前のブルペンから状態が良くなかったので、いろんな球種を投げさせて何とか討ち取ろうと考えていました。試合でも状態が上がることなく内容としては悪かったと思いますが、長いイニングを投げられたこと自体は収穫だったと思います」 当の本人は佐藤同様に「ブルペンから良くなかった」と語り、さらに言葉を加える。 「何とも言えない……。そう言うしかない内容でした。都市対抗予選も近いですし、小さなことでもいいので、ピッチングが上向きになる“きっかけ”がほしい」 そして、試合後の初芝清監督は左腕をこう評した。 「点の取られた方(二死からの2失点)が悪かった。全体的には、ピッチングの押し引きを見せて欲しかった。横田がピッチャー陣の軸であることに変わりはありません。いつも言っていることですが、横田に求めるものは高いわけですから、これからのピッチングに期待したい」 打線は、苦しいマウンドが続いた左腕を援護することができなかった。1回表は2番坂本一将が四球で出塁し、3番本間諒がレフト前ヒットで続いた。チャンス拡大と思いきや、本間の一打で果敢に次の塁を狙った坂本が三塁でタッチアウト。さらに、二死一塁から本間が盗塁失敗。かみ合わない攻撃で無得点に終わった。その後もチャンスは築いたが、2つの牽制アウトや盗塁失敗が続き、得点に結びつく攻撃ができなかった。 得点シーンは、4番川端裕也の右翼席へのソロ本塁打が飛び出した7回表だけだった。5回表以外は毎回出塁、積み重ねたヒットは9本。拙攻と言わざるを得ない攻撃で1得点に終わった。 1点差での敗戦――。されどその試合内容には多くの課題が見えた。試合後、副主将としてチームを牽引する富田裕貴は言った。 「互いに声を出して試合に挑む。その意識はチーム全体として持っていることですし、実際にそれぞれが声を出して試合に集中していると思います。ただ、ミスが出てしまうと勝機は逃げていく。ミスをしたほうが負ける。そのあたりをしっかりと修正して、今後の戦いに向かっていきたい」 (文・写真:佐々木亨) 前へ 1 次へ 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
予選リーグ突破のためには、1つの負けも許されない。「勝ちゲーム」を逃した前日の悔しさを払拭するためにも、是が非でも勝利を掴み取りたい。その大事な一戦のマウンドを託されたのは、左腕エースの横田哲だった。
1回裏、横田は先頭打者をショートゴロに討ち取った。だが、続く2番打者に四球で出塁を許すと、3番打者に右翼線二塁打を浴び、4番打者には死球を与えて一死満塁とピンチを迎えた。結果的に後続の打者を討ち取り何とか無失点で切り抜けたが、そのピッチング内容は決して本来のものではなかった。
2回以降も毎回出塁を許した横田が、ついに失点したのは4回裏だった。二死から8番打者にレフト前ヒットを許すと、9番打者にカウント2ボールからの3球目を左翼スタンドに豪快に運ばれてしまう。ボール先行の中、甘く入ったチェンジアップを狙われて2ラン本塁打。二死からの失点だっただけに、あまりにも悔いが残るイニングとなった。その後も毎回出塁を許すピッチングは変わらない。失点は4回裏の2点のみだったが、8回途中まで投げて9安打3四死球の内容に満足できるものはなかった。捕手の佐藤貴穂は、横田のピッチングをこう振り返る。
「試合前のブルペンから状態が良くなかったので、いろんな球種を投げさせて何とか討ち取ろうと考えていました。試合でも状態が上がることなく内容としては悪かったと思いますが、長いイニングを投げられたこと自体は収穫だったと思います」
当の本人は佐藤同様に「ブルペンから良くなかった」と語り、さらに言葉を加える。
「何とも言えない……。そう言うしかない内容でした。都市対抗予選も近いですし、小さなことでもいいので、ピッチングが上向きになる“きっかけ”がほしい」
そして、試合後の初芝清監督は左腕をこう評した。
「点の取られた方(二死からの2失点)が悪かった。全体的には、ピッチングの押し引きを見せて欲しかった。横田がピッチャー陣の軸であることに変わりはありません。いつも言っていることですが、横田に求めるものは高いわけですから、これからのピッチングに期待したい」
打線は、苦しいマウンドが続いた左腕を援護することができなかった。1回表は2番坂本一将が四球で出塁し、3番本間諒がレフト前ヒットで続いた。チャンス拡大と思いきや、本間の一打で果敢に次の塁を狙った坂本が三塁でタッチアウト。さらに、二死一塁から本間が盗塁失敗。かみ合わない攻撃で無得点に終わった。その後もチャンスは築いたが、2つの牽制アウトや盗塁失敗が続き、得点に結びつく攻撃ができなかった。
得点シーンは、4番川端裕也の右翼席へのソロ本塁打が飛び出した7回表だけだった。5回表以外は毎回出塁、積み重ねたヒットは9本。拙攻と言わざるを得ない攻撃で1得点に終わった。
1点差での敗戦――。されどその試合内容には多くの課題が見えた。試合後、副主将としてチームを牽引する富田裕貴は言った。
「互いに声を出して試合に挑む。その意識はチーム全体として持っていることですし、実際にそれぞれが声を出して試合に集中していると思います。ただ、ミスが出てしまうと勝機は逃げていく。ミスをしたほうが負ける。そのあたりをしっかりと修正して、今後の戦いに向かっていきたい」
(文・写真:佐々木亨)