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  • 日本ウェルネススポーツ大学・東京
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  • セガサミー
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  • 9

BATTERY

越智、浦塚、鈴木-喜多

■大会規定で7回コールド

戦評COMMENT

得点の大半がタイムリーヒットである。攻撃陣の走者を置いた場面での勝負強さが大きな光を放った。
まずは1回裏だ。2番神野達哉のレフト前ヒットと3番須田凌平の左中間を抜ける二塁打で一死二、三塁。その好機で4番根岸晃太郎が三遊間を破る2点タイムリーヒットで早々に先取点を奪った。2回裏は2つの死球で一、二塁。3番須田がレフト線への二塁打を放って2点を追加した。3回裏には4番根岸の左中間への二塁打を起点に、6番宮川和人の左中間を深々と抜けるタイムリー二塁打で、さらに1点を追加。序盤3イニングスを終えて大量5点をリードした。
中盤に入っても打線の勢いは止まらない。4回裏は、イニングの先頭となった9番政野寛明のセカンドへの内野安打を皮切りに攻め、二死一、二塁となった場面で4番根岸が、この試合3打点目となるセンター前へのタイムリーヒットを放った。なおも二死一、三塁から一塁走者の根岸が盗塁を試みる。相手捕手の二塁への悪送球で、三塁走者の須田がホームを陥れて7点目。タイムリーヒットでの得点ではなかったが、序盤からの攻撃力が相手のプレッシャーとなり、ミスを助長した結果の得点だったと言える。
5回裏には一死から7番海保駿輔がショートへの内野安打で出塁。8番喜多亮太が四球を選び、相手投手の暴投によって二、三塁と攻めた。その好機で9番政野がきっちりと犠飛を放って1点。6回裏には二死から2つの四球で一、二塁のチャンスを作ると、6番宮川がこの試合2打点目となる一、二塁間を抜けるタイムリーヒットを放って9点目が入った。
毎回得点。9得点中「7点」がタイムリーヒットで奪ったもの。打線の「つながり」と勝負所での「決定打」が相手を圧倒した。
投げては、3投手のリレーで1失点。先発左腕の越智洸貴は、立ち上がりから制球力が冴えた。伸びのあるストレートと落差の大きい変化球も上々。3回表に先頭打者のセンター前ヒットなどで二死一、二塁と攻め込まれるが、走者を背負っても落ち着いたピッチングは変わらなかった。3イニングスを投げて1安打無失点。
越智が作った流れをそのまま引き継いだのは、2番手の浦塚翔太だ。
「スライダーでカウントを整えられたのがよかった」
右サイドハンドからのキレのある変化球が冴え、2イニングスを無失点に抑える好投。4回表と5回表、ともに先頭打者にヒットを許した点は今後の課題と言えるが、越智同様に走者を背負っても浦塚のピッチングが崩れることはなかった。
6回表からは右腕の鈴木直志だ。登板直後のイニングは2三振を含む三者凡退に抑えて完璧なピッチング。7回表こそ先頭打者からの連打でピンチを迎え、味方の失策によって1点を奪われたが、最後は空振り三振で試合を締めた。
7回コールドゲーム。
投打に圧倒したゲーム展開に、負ける要素は見つからなかった。
(文・写真:佐々木亨)