HOME 試合情報 試合結果 第2戦 試合日程・結果 2018.09.19 [Wed] 10:00 2018関東選抜リーグ戦(後期)第2戦 vs SUBARU 日立市市民運動公園野球場 三塁側 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 1 2 0 1 0 3 0 0 0 7 SUBARU S 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 BATTERY 東、越智、石垣-喜多 HOMERUN 本間(1回ソロ) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 白球が秋の空に吸い込まれていく。乾いた打球音を残し、右翼手の頭上、さらにライトフェンスを越える打球を見届けると、本間諒は会心の一打を噛みしめてダイヤモンドを回った。カウント2ボールからの3球目を完璧にとらえた先頭打者アーチが飛び出したのは1回表だ。その一撃が、攻撃に勢いをもたらした。 2回表は、一死から7番江藤佳樹が二塁への内野安打で出塁。8番宮川和人がセンター前ヒットを放ち、一、二塁とチャンスは広がった。9番喜多亮太は2ストライクと追い込まれながら、技ありのライト前ヒット。二塁走者の江藤が2点目のホームを踏み、さらに一、三塁と走者が残る中で1番本間の犠飛で3点目が刻まれた。 中盤以降も打線は活発だ。4回表は、一死から8番宮川が四球を選び、9番喜多が2打席連続のヒットでつないで一、三塁。1番本間のセカンドゴロの間に1点を加えて4点目が入った。6回表は二死からの得点劇。3打点をマークし、この試合のキーパーソンとなっていた1番本間が四球を選ぶと、2番砂川哲平、3番赤堀大智も四球で出塁して満塁とした。そのチャンスで、4番根岸晃太郎が鮮やかにセンター前ヒット。相手投手が制球に苦しむ中、2ボールからのファーストストライクをとらえた適時打で、二人の走者がホームへ還った。なおも一、三塁。5番北阪真規が初球をライト前へ運んで7点目。もらったチャンスとは言え、相手の隙をつく積極的な打撃が大きなリードをもたらした。 投げては、先発左腕の東範幸が5回裏まで投げて1失点の安定感だ。3回裏はイニングの先頭打者である7番打者に初ヒットを浴び、四球と自らの犠打エラーで満塁とされ、一時は「自分を見失った」。1番打者のセカンドゴロの間に三塁走者がホームを陥れて1失点。それでも、後続を2つのレフトフライに仕留めて最少失点を凌ぐと、4回裏と5回裏はストレートと変化球のコンビネーションで点を与えることはなかった。 「粘ることができた。都市対抗のあたりはストレートに伸びがなかったのですが、ここへきて自分のストレートが戻ってきた」 自身のピッチングを振り返る東は、納得の表情を浮かべた。 6回裏からは同じ左腕の越智洸貴が魅せた。登板直後のイニングは一死から四球を与えたが、注文通りの併殺打で三者凡退。7回裏は二死から三塁線を抜ける二塁打を浴びたが、後続を空振り三振に仕留めて無失点。そして8回裏は再び三者凡退に抑えて相手打線に得点を許さなかった。 「コースにきっちりと制球できた」 越智もまた、納得の顔でマウンドを振り返るのだ。 9回裏は右腕の石垣永悟だ。一死から野手の失策で出塁を許すも、最後は5番打者を併殺打に仕留めて試合を締めくくった。東、越智、石垣の継投策が決まり、与えた点はわずかに1点だ。それぞれの役割を十分に果たした投手陣の好投が光った。 日本選手権の代表決定戦から1週間。数日前の悔しさを力に換え、チームは盤石の勝利を収めた。 (文・写真:佐々木亨) 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
白球が秋の空に吸い込まれていく。乾いた打球音を残し、右翼手の頭上、さらにライトフェンスを越える打球を見届けると、本間諒は会心の一打を噛みしめてダイヤモンドを回った。カウント2ボールからの3球目を完璧にとらえた先頭打者アーチが飛び出したのは1回表だ。その一撃が、攻撃に勢いをもたらした。
2回表は、一死から7番江藤佳樹が二塁への内野安打で出塁。8番宮川和人がセンター前ヒットを放ち、一、二塁とチャンスは広がった。9番喜多亮太は2ストライクと追い込まれながら、技ありのライト前ヒット。二塁走者の江藤が2点目のホームを踏み、さらに一、三塁と走者が残る中で1番本間の犠飛で3点目が刻まれた。
中盤以降も打線は活発だ。4回表は、一死から8番宮川が四球を選び、9番喜多が2打席連続のヒットでつないで一、三塁。1番本間のセカンドゴロの間に1点を加えて4点目が入った。6回表は二死からの得点劇。3打点をマークし、この試合のキーパーソンとなっていた1番本間が四球を選ぶと、2番砂川哲平、3番赤堀大智も四球で出塁して満塁とした。そのチャンスで、4番根岸晃太郎が鮮やかにセンター前ヒット。相手投手が制球に苦しむ中、2ボールからのファーストストライクをとらえた適時打で、二人の走者がホームへ還った。なおも一、三塁。5番北阪真規が初球をライト前へ運んで7点目。もらったチャンスとは言え、相手の隙をつく積極的な打撃が大きなリードをもたらした。
投げては、先発左腕の東範幸が5回裏まで投げて1失点の安定感だ。3回裏はイニングの先頭打者である7番打者に初ヒットを浴び、四球と自らの犠打エラーで満塁とされ、一時は「自分を見失った」。1番打者のセカンドゴロの間に三塁走者がホームを陥れて1失点。それでも、後続を2つのレフトフライに仕留めて最少失点を凌ぐと、4回裏と5回裏はストレートと変化球のコンビネーションで点を与えることはなかった。
「粘ることができた。都市対抗のあたりはストレートに伸びがなかったのですが、ここへきて自分のストレートが戻ってきた」
自身のピッチングを振り返る東は、納得の表情を浮かべた。
6回裏からは同じ左腕の越智洸貴が魅せた。登板直後のイニングは一死から四球を与えたが、注文通りの併殺打で三者凡退。7回裏は二死から三塁線を抜ける二塁打を浴びたが、後続を空振り三振に仕留めて無失点。そして8回裏は再び三者凡退に抑えて相手打線に得点を許さなかった。
「コースにきっちりと制球できた」
越智もまた、納得の顔でマウンドを振り返るのだ。
9回裏は右腕の石垣永悟だ。一死から野手の失策で出塁を許すも、最後は5番打者を併殺打に仕留めて試合を締めくくった。東、越智、石垣の継投策が決まり、与えた点はわずかに1点だ。それぞれの役割を十分に果たした投手陣の好投が光った。
日本選手権の代表決定戦から1週間。数日前の悔しさを力に換え、チームは盤石の勝利を収めた。
(文・写真:佐々木亨)