HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2019.09.10 [Tue] 14:32 2019JABA東京都企業秋季大会1回戦 vs JR東日本 大田スタジアム 三塁側 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 7 0 JR東日本 J 0 2 0 0 0 1 0 0 × 3 8 1 BATTERY 森井、伊波-吉田 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 成長した姿が、そこにはあった。 1回裏、先頭打者に対してカウント2ボール2ストライクから2球続けてファウルで粘られた。それでも、決してムキにならない。冷静な配球と精度の高いコントロールでサードゴロに仕留めた。2番打者に対しては、初球だ。打者の打ち気を逸らす100キロ台のスローカーブを投じてセンターフライに討ち取った。 先発の森井絃斗が初回に見せた“大人のピッチング”に、夏以降の成長を感じた。 持ち前の150キロに迫るストレートは森井の真骨頂と言える。今シーズンの前半戦は、その最大の武器を狙い撃ちされ、思うような結果を残せなかった。だが、ピッチングにおける緩急の重要性を再認識した森井は、ピッチングの奥行き、幅の広がりを、より追求するようになった。 「意識して、練習してきたものは実戦で出来つつある」 初回もそうであったように、6回裏まで守り続けたマウンドを通して、森井は一定の手ごたえを掴むのだ。 その一方で、課題を突きつけられたイニングもあった。 2つの四球で一死一、二塁とピンチを迎えた2回裏は、下位打線に連続タイムリーを浴びて2点を失った。2回表に味方打線が1点を先制した直後の失点である。一気に勝ち越しを許してしまったことを、森井は悔やむのだ。 「点を取ってもらった直後の失点は大きな反省点です」 さらに、同じ熱量で悔いるのは6回裏。二死二塁から、左打席に立つ6番打者にセンター前ヒットを浴びて重い追加点を奪われた場面だ。カウント1ストライクからの2球目、捕手・吉田高彰の要求は、インコースのストレートだった。打者の懐をえぐるほどに、より厳しいコースに投じたかった一球。だが、思いとは裏腹に「真ん中に入ってしまった……」。 森井は悔しさを滲ませる。 結局は、試合中盤に失ったその1点が、勝敗の分岐点となってしまった。それでも、7回裏からの2イニングスを無失点に抑えた伊波友和を含め、投手陣はそれぞれに及第点のマウンドだったと言える。 その若い力を援護できなかった打線が、寂しすぎた。 5番須田凌平にライト前ヒット、7番宮川和人にセンター前ヒットが生まれた2回表は、押し出しの四球で1点を先制したところまではよかったが、なおも続く一死満塁を得点につなげることができなかった拙攻は、のちに大きく響いた。7回表は、6番北阪真規が四球、7番宮川が内野の失策で出塁して無死一、二塁としながらも無得点。9回表も、無死から6番北阪が内野安打、7番宮川がセンター前ヒットで続くも後続が倒れて無得点に終わる。 タイムリーなき打線。 その静けさが、結果に直結した。 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
成長した姿が、そこにはあった。
1回裏、先頭打者に対してカウント2ボール2ストライクから2球続けてファウルで粘られた。それでも、決してムキにならない。冷静な配球と精度の高いコントロールでサードゴロに仕留めた。2番打者に対しては、初球だ。打者の打ち気を逸らす100キロ台のスローカーブを投じてセンターフライに討ち取った。
先発の森井絃斗が初回に見せた“大人のピッチング”に、夏以降の成長を感じた。
持ち前の150キロに迫るストレートは森井の真骨頂と言える。今シーズンの前半戦は、その最大の武器を狙い撃ちされ、思うような結果を残せなかった。だが、ピッチングにおける緩急の重要性を再認識した森井は、ピッチングの奥行き、幅の広がりを、より追求するようになった。
「意識して、練習してきたものは実戦で出来つつある」
初回もそうであったように、6回裏まで守り続けたマウンドを通して、森井は一定の手ごたえを掴むのだ。
その一方で、課題を突きつけられたイニングもあった。
2つの四球で一死一、二塁とピンチを迎えた2回裏は、下位打線に連続タイムリーを浴びて2点を失った。2回表に味方打線が1点を先制した直後の失点である。一気に勝ち越しを許してしまったことを、森井は悔やむのだ。
「点を取ってもらった直後の失点は大きな反省点です」
さらに、同じ熱量で悔いるのは6回裏。二死二塁から、左打席に立つ6番打者にセンター前ヒットを浴びて重い追加点を奪われた場面だ。カウント1ストライクからの2球目、捕手・吉田高彰の要求は、インコースのストレートだった。打者の懐をえぐるほどに、より厳しいコースに投じたかった一球。だが、思いとは裏腹に「真ん中に入ってしまった……」。
森井は悔しさを滲ませる。
結局は、試合中盤に失ったその1点が、勝敗の分岐点となってしまった。それでも、7回裏からの2イニングスを無失点に抑えた伊波友和を含め、投手陣はそれぞれに及第点のマウンドだったと言える。
その若い力を援護できなかった打線が、寂しすぎた。
5番須田凌平にライト前ヒット、7番宮川和人にセンター前ヒットが生まれた2回表は、押し出しの四球で1点を先制したところまではよかったが、なおも続く一死満塁を得点につなげることができなかった拙攻は、のちに大きく響いた。7回表は、6番北阪真規が四球、7番宮川が内野の失策で出塁して無死一、二塁としながらも無得点。9回表も、無死から6番北阪が内野安打、7番宮川がセンター前ヒットで続くも後続が倒れて無得点に終わる。
タイムリーなき打線。
その静けさが、結果に直結した。