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BATTERY

横田、石垣、草海、井上、陶久-須田、吉田

HOMERUN

植田(4回)、澤良木(7回)

戦評COMMENT

先発の横田哲が立ち上がりから走者を背負う。1回裏は一死から連打を浴びて一、二塁。それでも、4番打者、そして5番打者をともにライトフライに討ち取って無失点で切り抜けた。2回裏は先頭の6番打者にセンター前ヒット、7番打者はサードゴロに討ち取るも三塁手の砂川哲平が捕球しきれずに失策。無死一、二塁とピンチを迎えた。後続をライトフライと見逃し三振に仕留めて二死までこぎつけたが、1番打者にライト前へのタイムリーヒットを浴びて先取点を奪われた。3回裏も二死一、三塁とピンチを背負った左腕。序盤3イニングスを投げて被安打6と苦しんだ。それでも、わずかに1失点である。ストレートの球速は140キロを計測する場面があった。要所で見せた味のある投球も光った。

「先発マウンドは今年3月のオープン戦以来。公式戦では、昨年の都市対抗東京都二次予選のREVENGE99戦以来ですかね」

久しぶりの先発マウンドに心地良さを感じる横田の姿がそこにはあった。

横田の粘りの投球に応えたい打線が反撃に転じたのは4回表だ。イニングの先頭となった2番植田匡哉が1ボールからの2球目、127キロの変化球を左翼ポール際へ運ぶソロアーチを放って、まずは同点とした。2番本間諒がセンター前ヒットと盗塁で得点圏に進み、勢いは加速するばかりだ。一死後、ライトフェンス直撃の逆転打(二塁打)を放ったのは、都市対抗東京都二次予選はケガの影響で出場することができなかった5番市根井隆成だった。一気に主導権を奪い返した打線は、8番北川智也の四球、9番砂川のライト前ヒットでチャンスを築いた5回表にも1点を追加し、勢いを保ったまま後半戦へ向かった。

「あの2ランが大きかった」

西田真二監督がそう振り返る貴重な追加点が生まれたのは、1点リードで迎えた7回表。二死から3番本間が四球で出塁すると、4番澤良木喬之がライト後方のネットに突き刺さる特大の2ランアーチを放って点差を3点に広げた。澤良木が会心の一打を振り返る。

「前の打席(4回表の第2打席で右翼へ大ファウル)で良い感じで振れていたので、その感覚を保ったまま打つことができた」

9回表には、一死から1番根岸晃太郎のレフト線二塁打、2番植田のピッチャー強襲安打で一、三塁とチャンスを迎えると、途中出場の3番西村僚太がライトへタイムリーヒットを放って1点。さらに、代打の4番大谷拓海がライトへ犠飛を放って7点目が入る。

横田の後を受けてマウンドに立った石垣永悟、草海光貴、井上和紀、そして陶久亮太の好投も見逃せない中、打線が効果的に得点して勝利を手にした戦いぶりには力強さを感じた。東京都企業秋季大会を5位で終えたが、最後はチーム力を見せつけた。11月22日から始まる都市対抗野球大会へ向け、チームはさらに状態を上げていく。

 

文・写真:佐々木 亨