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BATTERY

飯田、横山、陶久-吉田
陶久、横田-須田

戦評COMMENT

今予選での初登板にして初先発。飯田大翔にあった緊張と不安が、1回裏のマウンドから顔をのぞかせた。先頭打者、そして2番打者に連続四球。3番打者にはストライクを取りにいった甘いボールをレフト前へ運ばれて満塁とされる。4番打者にもレフト前ヒットを浴びて先取点を奪われたのは、その直後だ。5番打者は最後に117キロの変化球を選択して空振り三振に仕留めたが、6番打者には初球の変化球をレフト前へ運ばれて、走者2人の生還を許す。立ち上がりに3失点。出鼻を挫かれた。

2回裏は結果的に無失点に抑えたが、味方の失策や四死球が重なってピンチの連続。3回裏も先頭打者に死球を与えるなど、ピッチングにリズムが生まれることはなかった。3回途中まで投げて失点は初回の3点のみだったが、6四死球が示す通りに本来のピッチングからは程遠かった。都市対抗二次予選のマウンドを経験できたことは大きい。ただ、多くの課題が見えたのも事実だ。様々な感情を持ちながら、飯田はマウンドを降りた。

一方の攻撃陣もまた、リズムを掴むことができずに凡打の山を築いた。1回表は三者凡退。2回表は、イニングの先頭となった4番根岸晃太郎がセンター前ヒットで出塁するも、5番本間諒は空振り三振。6番中川智裕の打席で根岸が二塁盗塁を試みるもタッチアウト。中川はライトフライに倒れ、結局は3人で攻撃を終えた。

1番植田匡哉の投手強襲の内野安打を足掛かりに二死一、三塁と攻め、5番本間の振り逃げの間に1点を返したのは4回表だ。しかし、「反撃」の勢いを掴み切ることはできずに、その後もJR東日本の先発・小谷野楽夕投手を打ち崩すことはできなかった。5回表からの3イニングスはいずれも三者凡退である。8回表に代打・高本康平が左中間へ二塁打を放つも、後続が倒れて無得点。5回裏に2番手の横山楓が1点を失い、3点差で迎えた9回表も攻撃の糸口は見つからなかった。3番市根井隆成はライトフライ。4番根岸は空振り三振。代打の5番平田巧は四球を選ぶも、最後は6番中川がショートへのハーフライナーに倒れて試合は終わった。最終回の先頭打者となった市根井は言う。

「スライダーやチェンジアップといった変化球にやられた」

相手投手のキレのある変化球を、最後までとらえ切ることができなかった。チームとして放ったヒットは、わずかに3本。三振は12個に及んだ。スコア以上に苦しみ、内容的には完敗である。敗れたチームは第3代表決定戦へまわる。西田真二監督は言う。

「少し日程が空くので、しっかりと調整して代表決定戦に臨みます」

第3代表決定戦は10月11日(月)、18時のプレーボール。明治神宮野球場の夜空に、歓喜の声を響かせるつもりだ。

 

文:佐々木 亨

写真:政川 慎治