HOME 試合情報 試合結果 3、4位決定戦 試合日程・結果 2022.03.24 [Thu] 11:30 2022年度JABA東京都企業春季大会3、4位決定戦 vs 明治安田生命 大田スタジアム 三塁側 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 R H E セガサミー セ 1 0 0 0 0 0 3 0 0 0 0 1 0 5 6 1 明治安田生命 明 0 1 0 1 0 2 0 0 0 0 0 1 1× 6 8 1 BATTERY 飯田、古屋敷、伊波、森井、氏家-吉田 氏家、石垣、井上-須田 HOMERUN 根岸(7回3ラン) INFO ※延長10回からタイブレーク 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 試合中盤までは、相手チームに分があった。 1番植田匡哉のレフト前ヒットを起点に2つの四球をもぎ取って満塁とした1回表は、5番中川智裕のライトへの犠飛で1点を先制した。だが、2回裏に連打を皮切りに内野ゴロの間に同点。4回裏には、四球と長打で二、三塁とされて内野ゴロの間に勝ち越しを許す。5回裏まで投げ切った先発の飯田大翔は、わずか3安打に抑える好投を見せたが、要所で失点する悔しいマウンドとなった。 6回裏には、飯田からマウンドを譲り受けた古屋敷匠眞が先頭打者への四球を皮切りにタイムリー二塁打を浴びて点差を広げられる。なおも、二死三塁となった場面で登板した伊波友和が1点を奪われ、点差は3点に。ジワジワと追い詰められていく。 その重苦しい空気が一変したのは、7回表だ。一死から9番西村僚太が死球。二死後、2番北川智也が一塁失策で出塁する。一、二塁とチャンスが拡大した場面で打席に立ったのは、3番根岸晃太郎。1ストライクからの2球目。126キロの変化球を豪快にとらえた打球が、レフトスタンドに向かって放物線を描く。同点の3ラン本塁打だ。起死回生の一発が、試合の行方を惑わした。 8回からは、両チームの意地のぶつかり合いだ。打線の援護がない中で、8回裏を無失点に抑えたのは森井絃斗。9回裏は、二死を奪った森井から氏家優悟への継投が決まって無失点。試合は、無死一、二塁から始まるタイブレークの延長戦へ突入した。 10回表は、無死一、二塁で3番根岸が併殺打を放ち、7回表にライト前ヒットを放っていた4番大谷拓海がレフトフライに倒れて無得点。だが、10回裏を代わった石垣永悟が2者連続三振を含む完璧な投球で無失点に抑えて試合は続く。11回表は、5番中川のバントが内野安打となって無死満塁と攻めるも、後続が討ち取られてまたもがスコアボードに「0」を刻んだ。それでも、だ。犠打で一死二、三塁、さらに申告敬遠で満塁とされた11回裏、石垣は2者連続三振を奪って再びピンチを救うのだ。12回表は、9番西村の犠打で一死二、三塁として、1番植田のレフト前へのタイムリーヒットで1点。その裏、内野ゴロの間に1点を失って同点とされたが、石垣が決定打を浴びることはなかった。我慢強くマウンドに立ち続けた右腕が、3イニングスを投げ切ったのは約3年ぶり。精度の高い変化球を散りばめながら、再三のピンチで踏ん張り「この経験を今後に生かしたい」と語った石垣のピッチングは光った。 勝敗が決したのは13回裏。7番手で登板した井上和紀が7番打者にレフトオーバーのタイムリーヒットを浴びてサヨナラ負け。試合時間が4時間に迫ろうとした長い一戦は、悔しさとともに終わったが、投打の粘りはしっかりと見せつけたゲームだったと言える。 企業春季大会を終えたチームの次なる戦いは、JABAの各大会。まずは4月15日から始まる岡山大会で、日本選手権の出場権をかけた熱い戦いに挑む。 文・写真:佐々木 亨 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
試合中盤までは、相手チームに分があった。
1番植田匡哉のレフト前ヒットを起点に2つの四球をもぎ取って満塁とした1回表は、5番中川智裕のライトへの犠飛で1点を先制した。だが、2回裏に連打を皮切りに内野ゴロの間に同点。4回裏には、四球と長打で二、三塁とされて内野ゴロの間に勝ち越しを許す。5回裏まで投げ切った先発の飯田大翔は、わずか3安打に抑える好投を見せたが、要所で失点する悔しいマウンドとなった。
6回裏には、飯田からマウンドを譲り受けた古屋敷匠眞が先頭打者への四球を皮切りにタイムリー二塁打を浴びて点差を広げられる。なおも、二死三塁となった場面で登板した伊波友和が1点を奪われ、点差は3点に。ジワジワと追い詰められていく。
その重苦しい空気が一変したのは、7回表だ。一死から9番西村僚太が死球。二死後、2番北川智也が一塁失策で出塁する。一、二塁とチャンスが拡大した場面で打席に立ったのは、3番根岸晃太郎。1ストライクからの2球目。126キロの変化球を豪快にとらえた打球が、レフトスタンドに向かって放物線を描く。同点の3ラン本塁打だ。起死回生の一発が、試合の行方を惑わした。
8回からは、両チームの意地のぶつかり合いだ。打線の援護がない中で、8回裏を無失点に抑えたのは森井絃斗。9回裏は、二死を奪った森井から氏家優悟への継投が決まって無失点。試合は、無死一、二塁から始まるタイブレークの延長戦へ突入した。
10回表は、無死一、二塁で3番根岸が併殺打を放ち、7回表にライト前ヒットを放っていた4番大谷拓海がレフトフライに倒れて無得点。だが、10回裏を代わった石垣永悟が2者連続三振を含む完璧な投球で無失点に抑えて試合は続く。11回表は、5番中川のバントが内野安打となって無死満塁と攻めるも、後続が討ち取られてまたもがスコアボードに「0」を刻んだ。それでも、だ。犠打で一死二、三塁、さらに申告敬遠で満塁とされた11回裏、石垣は2者連続三振を奪って再びピンチを救うのだ。12回表は、9番西村の犠打で一死二、三塁として、1番植田のレフト前へのタイムリーヒットで1点。その裏、内野ゴロの間に1点を失って同点とされたが、石垣が決定打を浴びることはなかった。我慢強くマウンドに立ち続けた右腕が、3イニングスを投げ切ったのは約3年ぶり。精度の高い変化球を散りばめながら、再三のピンチで踏ん張り「この経験を今後に生かしたい」と語った石垣のピッチングは光った。
勝敗が決したのは13回裏。7番手で登板した井上和紀が7番打者にレフトオーバーのタイムリーヒットを浴びてサヨナラ負け。試合時間が4時間に迫ろうとした長い一戦は、悔しさとともに終わったが、投打の粘りはしっかりと見せつけたゲームだったと言える。
企業春季大会を終えたチームの次なる戦いは、JABAの各大会。まずは4月15日から始まる岡山大会で、日本選手権の出場権をかけた熱い戦いに挑む。
文・写真:佐々木 亨