HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2022.09.05 [Mon] 12:30 第47回社会人野球日本選手権大会関東代表決定戦1回戦 vs 茨城日産 等々力球場 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 R H E セガサミー セ 0 0 1 0 4 0 0 0 0 0 5 9 0 茨城日産 茨 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 8 0 BATTERY 伊波、 森井 、 長島、 氏家- 須田 石垣- 吉田 HOMERUN 根岸(5回 3ラン) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 初戦の緊張感が等々力球場に広がる。先攻の打線が無得点に終わった1回表。その独特の雰囲気が、少しだけ増した。だが、直後の1回裏。先頭打者を最後は144キロのストレートで見逃し三振。2番打者も見逃し三振に仕留め、3番打者はサードへのファウルフライで3者凡退に抑えた先発・伊波友和が、空気を変えた。 右腕のピッチングは加速するばかりだ。2回裏は、先頭打者を空振り三振、続く5番打者はセカンドライナー、そして6番打者は最後に変化球を選択して空振り三振に仕留めて点を与えない。味方打線が3回表、一死一、二塁から3番黒川貴章のレフト前ヒットで1点を先制すると、さらに伊波の輝きが増す。3回裏は、8番打者の初球に151キロをマークするなど、ストレートの球威で押し込む。4回裏は、ストライク先行のピッチングで軽々と3者凡退に抑えて見せた。気づけば、4回裏まで一人の走者も出していない。打者12人をパーフェクトに抑える快投を続けた。 伊波の好投に打線が応えたのは5回表だ。一死から1番植田匡哉がレフト線への二塁打。2番西村僚太が、この試合で自身3つ目の四球を選んでチャンスが広がると、3番黒川のセンター前へしぶとく抜けるタイムリーヒットで1点を追加した。なおも一死一、二塁。その好機で魅せたのが4番根岸晃太郎だ。初球はファウル。そして、2球目のスライダーをとらえた打球がライト後方へグングンと伸びる。外野フェンスを越えた打球が芝生に跳ねた。西田真二監督が「いいところで打ってくれた」と振り返る根岸の3ランホームランで、一気に点差が広がった。 マウンドの伊波は5点差で迎えた5回裏に二死からの3連打で1点を失うが、最後まで安定したピッチングが変わることはなかった。 「伊波がゲームを作ってくれた」 西田監督の言葉だ。そして、伊波自身はこう振り返る。 「都市対抗直後からしっかりと変化球をコントロールできるようになった。その分、真っすぐも活きているんだと思います」 先発右腕が築いた流れを6回裏からは4投手でつないだ。森井絃斗が1安打無失点に抑えると、7回裏は長島光希が同じく1安打無失点。8回裏を無失点に抑えたのは左腕の氏家優悟だ。二死から連打を 初戦の緊張感が等々力球場に広がる。先攻の打線が無得点に終わった1回表。その独特の雰囲気が、少しだけ増した。だが、直後の1回裏。先頭打者を最後は144キロのストレートで見逃し三振。2番打者も見逃し三振に仕留め、3番打者はサードへのファウルフライで3者凡退に抑えた先発・伊波友和が、空気を変えた。 右腕のピッチングは加速するばかりだ。2回裏は、先頭打者を空振り三振、続く5番打者はセカンドライナー、そして6番打者は最後に変化球を選択して空振り三振に仕留めて点を与えない。味方打線が3回表、一死一、二塁から3番黒川貴章のレフト前ヒットで1点を先制すると、さらに伊波の輝きが増す。3回裏は、8番打者の初球に151キロをマークするなど、ストレートの球威で押し込む。4回裏は、ストライク先行のピッチングで軽々と3者凡退に抑えて見せた。気づけば、4回裏まで一人の走者も出していない。打者12人をパーフェクトに抑える快投を続けた。 伊波の好投に打線が応えたのは5回表だ。一死から1番植田匡哉がレフト線への二塁打。2番西村僚太が、この試合で自身3つ目の四球を選んでチャンスが広がると、3番黒川のセンター前へしぶとく抜けるタイムリーヒットで1点を追加した。なおも一死一、二塁。その好機で魅せたのが4番根岸晃太郎だ。初球はファウル。そして、2球目のスライダーをとらえた打球がライト後方へグングンと伸びる。外野フェンスを越えた打球が芝生に跳ねた。西田真二監督が「いいところで打ってくれた」と振り返る根岸の3ランホームランで、一気に点差が広がった。 マウンドの伊波は5点差で迎えた5回裏に二死からの3連打で1点を失うが、最後まで安定したピッチングが変わることはなかった。 「伊波がゲームを作ってくれた」 西田監督の言葉だ。そして、伊波自身はこう振り返る。 「都市対抗直後からしっかりと変化球をコントロールできるようになった。その分、真っすぐも活きているんだと思います」 先発右腕が築いた流れを6回裏からは4投手でつないだ。森井絃斗が1安打無失点に抑えると、7回裏は長島光希が同じく1安打無失点。8回裏を無失点に抑えたのは左腕の氏家優悟だ。二死から連打を浴びるも、味のあるピッチングで茨城日産打線に決定打を許さない。そして、9回裏は石垣永悟。先頭打者にヒットを許すも、6番打者はセンターフライ。代打の7番打者は空振り三振に仕留め、最後は8番打者をセンターフライに討ち取り、試合を締めた。 6回表以降の打線はチャンスを築くも追加点を奪えなかった。8回表は、イニングの先頭となった代打・宮川和人がセンター前ヒットで出塁。9番北川智也がきっちりと犠打を決めて得点圏に走者を進める。その後も、内野安打に死球が重なってチャンスを広げるが、結局は無得点。「最後の一手」に課題を残すのだが、試合を通した安定した投手力と攻撃陣の集中打で勝ち切った現実。2年連続6回目となる本大会出場に向けて、まずは順調に勝ち名乗りを上げた。 浴びるも、味のあるピッチングで茨城日産打線に決定打を許さない。そして、9回裏は石垣永悟。先頭打者にヒットを許すも、6番打者はセンターフライ。代打の7番打者は空振り三振に仕留め、最後は8番打者をセンターフライに討ち取り、試合を締めた。 6回表以降の打線はチャンスを築くも追加点を奪えなかった。8回表は、イニングの先頭となった代打・宮川和人がセンター前ヒットで出塁。9番北川智也がきっちりと犠打を決めて得点圏に走者を進める。その後も、内野安打に死球が重なってチャンスを広げるが、結局は無得点。「最後の一手」に課題を残すのだが、試合を通した安定した投手力と攻撃陣の集中打で勝ち切った現実。2年連続6回目となる本大会出場に向けて、まずは順調に勝ち名乗りを上げた。 文・写真:佐々木 亨 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
初戦の緊張感が等々力球場に広がる。先攻の打線が無得点に終わった1回表。その独特の雰囲気が、少しだけ増した。だが、直後の1回裏。先頭打者を最後は144キロのストレートで見逃し三振。2番打者も見逃し三振に仕留め、3番打者はサードへのファウルフライで3者凡退に抑えた先発・伊波友和が、空気を変えた。
右腕のピッチングは加速するばかりだ。2回裏は、先頭打者を空振り三振、続く5番打者はセカンドライナー、そして6番打者は最後に変化球を選択して空振り三振に仕留めて点を与えない。味方打線が3回表、一死一、二塁から3番黒川貴章のレフト前ヒットで1点を先制すると、さらに伊波の輝きが増す。3回裏は、8番打者の初球に151キロをマークするなど、ストレートの球威で押し込む。4回裏は、ストライク先行のピッチングで軽々と3者凡退に抑えて見せた。気づけば、4回裏まで一人の走者も出していない。打者12人をパーフェクトに抑える快投を続けた。
伊波の好投に打線が応えたのは5回表だ。一死から1番植田匡哉がレフト線への二塁打。2番西村僚太が、この試合で自身3つ目の四球を選んでチャンスが広がると、3番黒川のセンター前へしぶとく抜けるタイムリーヒットで1点を追加した。なおも一死一、二塁。その好機で魅せたのが4番根岸晃太郎だ。初球はファウル。そして、2球目のスライダーをとらえた打球がライト後方へグングンと伸びる。外野フェンスを越えた打球が芝生に跳ねた。西田真二監督が「いいところで打ってくれた」と振り返る根岸の3ランホームランで、一気に点差が広がった。
マウンドの伊波は5点差で迎えた5回裏に二死からの3連打で1点を失うが、最後まで安定したピッチングが変わることはなかった。
「伊波がゲームを作ってくれた」
西田監督の言葉だ。そして、伊波自身はこう振り返る。
「都市対抗直後からしっかりと変化球をコントロールできるようになった。その分、真っすぐも活きているんだと思います」
先発右腕が築いた流れを6回裏からは4投手でつないだ。森井絃斗が1安打無失点に抑えると、7回裏は長島光希が同じく1安打無失点。8回裏を無失点に抑えたのは左腕の氏家優悟だ。二死から連打を
初戦の緊張感が等々力球場に広がる。先攻の打線が無得点に終わった1回表。その独特の雰囲気が、少しだけ増した。だが、直後の1回裏。先頭打者を最後は144キロのストレートで見逃し三振。2番打者も見逃し三振に仕留め、3番打者はサードへのファウルフライで3者凡退に抑えた先発・伊波友和が、空気を変えた。
右腕のピッチングは加速するばかりだ。2回裏は、先頭打者を空振り三振、続く5番打者はセカンドライナー、そして6番打者は最後に変化球を選択して空振り三振に仕留めて点を与えない。味方打線が3回表、一死一、二塁から3番黒川貴章のレフト前ヒットで1点を先制すると、さらに伊波の輝きが増す。3回裏は、8番打者の初球に151キロをマークするなど、ストレートの球威で押し込む。4回裏は、ストライク先行のピッチングで軽々と3者凡退に抑えて見せた。気づけば、4回裏まで一人の走者も出していない。打者12人をパーフェクトに抑える快投を続けた。
伊波の好投に打線が応えたのは5回表だ。一死から1番植田匡哉がレフト線への二塁打。2番西村僚太が、この試合で自身3つ目の四球を選んでチャンスが広がると、3番黒川のセンター前へしぶとく抜けるタイムリーヒットで1点を追加した。なおも一死一、二塁。その好機で魅せたのが4番根岸晃太郎だ。初球はファウル。そして、2球目のスライダーをとらえた打球がライト後方へグングンと伸びる。外野フェンスを越えた打球が芝生に跳ねた。西田真二監督が「いいところで打ってくれた」と振り返る根岸の3ランホームランで、一気に点差が広がった。
マウンドの伊波は5点差で迎えた5回裏に二死からの3連打で1点を失うが、最後まで安定したピッチングが変わることはなかった。
「伊波がゲームを作ってくれた」
西田監督の言葉だ。そして、伊波自身はこう振り返る。
「都市対抗直後からしっかりと変化球をコントロールできるようになった。その分、真っすぐも活きているんだと思います」
先発右腕が築いた流れを6回裏からは4投手でつないだ。森井絃斗が1安打無失点に抑えると、7回裏は長島光希が同じく1安打無失点。8回裏を無失点に抑えたのは左腕の氏家優悟だ。二死から連打を浴びるも、味のあるピッチングで茨城日産打線に決定打を許さない。そして、9回裏は石垣永悟。先頭打者にヒットを許すも、6番打者はセンターフライ。代打の7番打者は空振り三振に仕留め、最後は8番打者をセンターフライに討ち取り、試合を締めた。
6回表以降の打線はチャンスを築くも追加点を奪えなかった。8回表は、イニングの先頭となった代打・宮川和人がセンター前ヒットで出塁。9番北川智也がきっちりと犠打を決めて得点圏に走者を進める。その後も、内野安打に死球が重なってチャンスを広げるが、結局は無得点。「最後の一手」に課題を残すのだが、試合を通した安定した投手力と攻撃陣の集中打で勝ち切った現実。2年連続6回目となる本大会出場に向けて、まずは順調に勝ち名乗りを上げた。
浴びるも、味のあるピッチングで茨城日産打線に決定打を許さない。そして、9回裏は石垣永悟。先頭打者にヒットを許すも、6番打者はセンターフライ。代打の7番打者は空振り三振に仕留め、最後は8番打者をセンターフライに討ち取り、試合を締めた。
6回表以降の打線はチャンスを築くも追加点を奪えなかった。8回表は、イニングの先頭となった代打・宮川和人がセンター前ヒットで出塁。9番北川智也がきっちりと犠打を決めて得点圏に走者を進める。その後も、内野安打に死球が重なってチャンスを広げるが、結局は無得点。「最後の一手」に課題を残すのだが、試合を通した安定した投手力と攻撃陣の集中打で勝ち切った現実。2年連続6回目となる本大会出場に向けて、まずは順調に勝ち名乗りを上げた。
文・写真:佐々木 亨