HOME 試合情報 試合結果 リーグ戦 試合日程・結果 2017.04.23 [Sun] 8:30 第59回JABA長野県知事旗争奪大会リーグ戦 vs フェデックス 長野県営野球場 一塁側 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 1 0 0 1 0 1 2 0 0 5 フェデックス フ 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 BATTERY 陶久、越智、鈴木、島津、松永、石垣-須田、喜多 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 先制点は、相手チームの一瞬の隙をつく好走塁で奪った。 1番江藤圭樹がライト前ヒット、2番砂川哲平が四球を選んで無死一、二塁と攻めた1回表。3番赤堀大智の打球は、二塁走者の江藤がタッチアップするには十分なライトフライとなった。江藤が三塁へ進塁したところまでは想定内。ただ、右翼手の内野への返球が逸れて(記録は右翼手の失策)、相手にわずかな綻びが出るや、江藤が一気にホームへ陥れて1点をもぎ取った。理想的なタイムリーヒットでの得点シーンではなかった。それでも、ワンプレーに集中して隙を見逃さない。相手にダメージを与える得点シーンは、その後の試合展開に大きく影響した。 直後の1回裏に先発の陶久亮太がスクイズで1点を失うが、同点で迎えた4回表には二死から相手内野手の失策で出塁した7番須田凌平を一塁に置き、8番宮川和人がライト前ヒットを放って一、三塁。その好機でベンチが動く。一塁走者の宮川が盗塁を試みる。と思いきや、一、二塁間の中間地点で宮川が足を止めた。すると、挟殺プレーの間に三塁走者の須田がホームへ。結果的に重盗となり勝ち越し点を奪った。代打・松延卓弥の左翼線二塁打などで一死二、三塁と攻めた6回表には、7番須田のライトファールゾーンへの犠飛で3点目。ここまでは気持ちがスカッとする「タイムリー」こそなかったが、ジワジワと相手にプレッシャーをかけた。 ボディブローを打ち続ける中、スカッと気持ちが晴れたのは7回表だ。二死から2番砂川が一塁線へセーフティバントを決めて出塁。続く3番赤堀のショートへの内野安打で一、二塁とした。その好機で4番根岸晃太郎が右中間をライナーで抜ける二塁打を放って2点を追加した。 今大会は、三菱重工名古屋戦までわずか1安打と不振に喘いでいた4番の快打。根岸自身は「三菱重工名古屋戦の第2打席(一死一、二塁で巡ってきた打席)でレフトフライに倒れたのがすべて」と語り、大会を通じて4番としての仕事ができなかったことを悔やむ。ゆえに、アウトコースのストレートにしっかりと反応した7回表のタイムリーヒットにも、決して満足する様子はない。投手陣は4回以降、公式戦初マウンドの新人左腕・越智洸貴が2イニングスを無安打無失点に抑える好投をきっかけに、鈴木直志、島津瑛向、松永大介、そして最後は石垣永悟とつなぎ、相手打線を無安打に抑えた。 5対1での勝利。これで予選リーグは通算2勝1敗になった。ただ、3チームの勝敗が同じでポイント数では並んだが、総失点数の差で予選リーグは2位に甘んじた。決勝トーナメント進出の明暗を分けたのは、わずか「2」失点の差だった。「あの場面の、あの失点がなければ……」。「あのチャンスで1点でも多く奪っておけば……」。そんな後悔が、大会を終えてチーム内には広がった。 最後まで気を緩めずに相手に向かっていく。この試合での先制の場面のように、一球、ワンプレーに集中力を絶やさない。今後は、そんな姿勢を貫いた「後悔なき」戦いを見せてほしい。 (文・写真:佐々木亨) 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
先制点は、相手チームの一瞬の隙をつく好走塁で奪った。
1番江藤圭樹がライト前ヒット、2番砂川哲平が四球を選んで無死一、二塁と攻めた1回表。3番赤堀大智の打球は、二塁走者の江藤がタッチアップするには十分なライトフライとなった。江藤が三塁へ進塁したところまでは想定内。ただ、右翼手の内野への返球が逸れて(記録は右翼手の失策)、相手にわずかな綻びが出るや、江藤が一気にホームへ陥れて1点をもぎ取った。理想的なタイムリーヒットでの得点シーンではなかった。それでも、ワンプレーに集中して隙を見逃さない。相手にダメージを与える得点シーンは、その後の試合展開に大きく影響した。
直後の1回裏に先発の陶久亮太がスクイズで1点を失うが、同点で迎えた4回表には二死から相手内野手の失策で出塁した7番須田凌平を一塁に置き、8番宮川和人がライト前ヒットを放って一、三塁。その好機でベンチが動く。一塁走者の宮川が盗塁を試みる。と思いきや、一、二塁間の中間地点で宮川が足を止めた。すると、挟殺プレーの間に三塁走者の須田がホームへ。結果的に重盗となり勝ち越し点を奪った。代打・松延卓弥の左翼線二塁打などで一死二、三塁と攻めた6回表には、7番須田のライトファールゾーンへの犠飛で3点目。ここまでは気持ちがスカッとする「タイムリー」こそなかったが、ジワジワと相手にプレッシャーをかけた。
ボディブローを打ち続ける中、スカッと気持ちが晴れたのは7回表だ。二死から2番砂川が一塁線へセーフティバントを決めて出塁。続く3番赤堀のショートへの内野安打で一、二塁とした。その好機で4番根岸晃太郎が右中間をライナーで抜ける二塁打を放って2点を追加した。
今大会は、三菱重工名古屋戦までわずか1安打と不振に喘いでいた4番の快打。根岸自身は「三菱重工名古屋戦の第2打席(一死一、二塁で巡ってきた打席)でレフトフライに倒れたのがすべて」と語り、大会を通じて4番としての仕事ができなかったことを悔やむ。ゆえに、アウトコースのストレートにしっかりと反応した7回表のタイムリーヒットにも、決して満足する様子はない。投手陣は4回以降、公式戦初マウンドの新人左腕・越智洸貴が2イニングスを無安打無失点に抑える好投をきっかけに、鈴木直志、島津瑛向、松永大介、そして最後は石垣永悟とつなぎ、相手打線を無安打に抑えた。
5対1での勝利。これで予選リーグは通算2勝1敗になった。ただ、3チームの勝敗が同じでポイント数では並んだが、総失点数の差で予選リーグは2位に甘んじた。決勝トーナメント進出の明暗を分けたのは、わずか「2」失点の差だった。「あの場面の、あの失点がなければ……」。「あのチャンスで1点でも多く奪っておけば……」。そんな後悔が、大会を終えてチーム内には広がった。
最後まで気を緩めずに相手に向かっていく。この試合での先制の場面のように、一球、ワンプレーに集中力を絶やさない。今後は、そんな姿勢を貫いた「後悔なき」戦いを見せてほしい。
(文・写真:佐々木亨)