HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2022.10.01 [Sat] 11:35 2022JABA東京都企業秋季大会1回戦 vs 明治安田生命 セガサミー野球場 一塁側 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E セガサミー セ 0 0 0 0 3 1 0 0 0 4 10 1 明治安田生命 明 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2 5 0 BATTERY 飯田、井上、舘、伊波-吉田 長島-須田 HOMERUN 黒川(6回ソロ) 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 1回裏、先発の飯田大翔が一死からファウルで粘られながら連続四球を与える。だが、4番打者をショートフライ。5番打者を、2ボール1ストライクからキレと重みを感じるインコースへのストレートで押し込んでショートライナーに討ち取って無失点に抑える。三者凡退の2回裏を経て、3回裏は先頭打者からの3者連続四死球で無死満塁のピンチを背負うが、明治安田生命の中軸を空振り三振、2つのサードゴロに討ち取り、やはり点を許さなかった。4回裏も一死から初ヒットを許したが、後続を完璧に抑えた。 4イニングスを投げて被安打1の無失点。5四死球を与えながらも、「ピッチングの組み立てというものが、自分の中でわかってきた」と言う飯田の要所での集中力が光った。 「飯田は粘り強く投げてくれた」 西田真二監督も、試合を重ねるたびに成長を続ける右腕をそう称えるのだ。 一方の打線は、4回表まで何度もチャンスを築くも得点に至らない。1回表は、二死から3番黒川貴章がチーム初安打となるレフト前ヒットで出塁。4番根岸晃太郎が四球を選んで走者一、二塁とした。2回表は、一死から7番中川智裕が四球、8番吉田高彰が右中間へのヒットを放って走者一、三塁。さらに二死後、1番植田匡哉が四球を選んで満塁と攻め立てた。3回表は、イニングの先頭となった3番黒川がライト前ヒット。4回表は、6番平田巧がセンター前ヒット、7番中川が四球で無死一、二塁。8番吉田の犠打が決まり、一死二、三塁。さらに二死後、1番植田が四球をもぎ取って再び満塁のチャンスを掴んだ。だが、各イニングともに決定打を欠き、スコアボードに「0」を並べた。4回表まで8残塁。重い空気が流れた。 それでも、だ。イニングの先頭となった3番黒川のレフト前ヒットを起点とした5回表、「欲しかった1点」を奪った打線は畳みかける攻撃で得点を重ねた。一死一、三塁から、センター前への先制打を放ったのは6番平田だ。なおも一死二、三塁でセンターへの犠飛を放ったのは7番中川。さらに二死一、三塁から、途中出場の9番西村僚太がレフト前へタイムリーヒットを放ち、このイニングだけで3得点。4回表までの拙攻が嘘のように、効果的に点を奪って完全にゲームを支配した。2点差となって迎えた6回表には、自身にとって、この試合4本目の安打となる3番黒川のレフトへのソロ本塁打だ。主導権を握ったまま、試合は終盤を迎えた。 5回途中から登板して、7回裏まで被安打1の好投を見せたのは舘和弥だ。8回裏の1イニングを三者凡退に抑えた伊波友和のピッチングには隙がない。9回裏は、長島光希がマウンドへ。先頭打者からの連打でピンチを迎えて1点を失ったが、最後の打者をライトフライに討ち取って試合を締めた。僅差となった好ゲーム。ただ、2点という点差以上に力強さが際立ち、最後まで投打の「粘り強さ」が相手を上回る快勝とも言える。手にした勢いは、準決勝へ続く。 文・写真:佐々木 亨 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
1回裏、先発の飯田大翔が一死からファウルで粘られながら連続四球を与える。だが、4番打者をショートフライ。5番打者を、2ボール1ストライクからキレと重みを感じるインコースへのストレートで押し込んでショートライナーに討ち取って無失点に抑える。三者凡退の2回裏を経て、3回裏は先頭打者からの3者連続四死球で無死満塁のピンチを背負うが、明治安田生命の中軸を空振り三振、2つのサードゴロに討ち取り、やはり点を許さなかった。4回裏も一死から初ヒットを許したが、後続を完璧に抑えた。
4イニングスを投げて被安打1の無失点。5四死球を与えながらも、「ピッチングの組み立てというものが、自分の中でわかってきた」と言う飯田の要所での集中力が光った。
「飯田は粘り強く投げてくれた」
西田真二監督も、試合を重ねるたびに成長を続ける右腕をそう称えるのだ。
一方の打線は、4回表まで何度もチャンスを築くも得点に至らない。1回表は、二死から3番黒川貴章がチーム初安打となるレフト前ヒットで出塁。4番根岸晃太郎が四球を選んで走者一、二塁とした。2回表は、一死から7番中川智裕が四球、8番吉田高彰が右中間へのヒットを放って走者一、三塁。さらに二死後、1番植田匡哉が四球を選んで満塁と攻め立てた。3回表は、イニングの先頭となった3番黒川がライト前ヒット。4回表は、6番平田巧がセンター前ヒット、7番中川が四球で無死一、二塁。8番吉田の犠打が決まり、一死二、三塁。さらに二死後、1番植田が四球をもぎ取って再び満塁のチャンスを掴んだ。だが、各イニングともに決定打を欠き、スコアボードに「0」を並べた。4回表まで8残塁。重い空気が流れた。
それでも、だ。イニングの先頭となった3番黒川のレフト前ヒットを起点とした5回表、「欲しかった1点」を奪った打線は畳みかける攻撃で得点を重ねた。一死一、三塁から、センター前への先制打を放ったのは6番平田だ。なおも一死二、三塁でセンターへの犠飛を放ったのは7番中川。さらに二死一、三塁から、途中出場の9番西村僚太がレフト前へタイムリーヒットを放ち、このイニングだけで3得点。4回表までの拙攻が嘘のように、効果的に点を奪って完全にゲームを支配した。2点差となって迎えた6回表には、自身にとって、この試合4本目の安打となる3番黒川のレフトへのソロ本塁打だ。主導権を握ったまま、試合は終盤を迎えた。
5回途中から登板して、7回裏まで被安打1の好投を見せたのは舘和弥だ。8回裏の1イニングを三者凡退に抑えた伊波友和のピッチングには隙がない。9回裏は、長島光希がマウンドへ。先頭打者からの連打でピンチを迎えて1点を失ったが、最後の打者をライトフライに討ち取って試合を締めた。僅差となった好ゲーム。ただ、2点という点差以上に力強さが際立ち、最後まで投打の「粘り強さ」が相手を上回る快勝とも言える。手にした勢いは、準決勝へ続く。
文・写真:佐々木 亨