HOME 試合情報 試合結果 1回戦 試合日程・結果 2022.10.13 [Thu] 10:00 第12回JABA関東選手権大会1回戦 vs 日立製作所 大田スタジアム 前の試合へ 次の試合へ TEAM T 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 日立製作所 日 0 0 0 0 0 4 0 0 0 4 4 0 セガサミー セ 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 8 0 BATTERY 飯田 - 吉田 横田 - 高本 古屋敷 、 森井 - 須田 選手成績 戦評 速報 戦評COMMENT 準優勝した2018年以来の関東選手権大会だ。その初戦のマウンドで、先発の飯田大翔は立ち上がりから快調なピッチングを見せた。1回表、先頭打者を空振り三振に仕留めると、2番打者はセンターフライ、3番打者はファウルで粘られるも最後は変化球で空振り三振に仕留めて三者凡退に抑えた。2回表も2三振を奪いながら三者凡退。3回表は、ストレートでカウントを整えながら、決め球に変化球を選択して三者凡退。試合序盤は毎イニングで三振を奪いながら、パーフェクトピッチングの快投を演じた。 試合中盤になっても安定感は変わらない。4回表は簡単に二死を奪い、3番打者には初被打となるセンター前ヒットを浴びるも、後続をレフトフライに討ち取って無失点。5回表は一死から四球で出塁を許すも、やはり後続を抑えて無失点。飯田の集中力と落ち着き払ったピッチングが、日立製作所打線を上回った。 カーブやフォークといった変化球を巧みに操るピッチングだ。無論、140キロ台中盤のストレートにもキレがある。 「ピッチングの幅が広がった」 そう語る飯田の表情は、手応えと自信に満ち溢れている。それだけの華麗とも言えるピッチングが、5回表までは間違いなくあった。 だが、6回表。レフト前へのタイムリーヒット、さらに二死一、三塁から左中間へ3ラン本塁打を浴びて計4失点。 「(ホームランを打たれた場面は)カーブを低めに狙ったが高く浮いてしまった」 飯田は、痛恨の一球を悔いるのだ。 一方の打線は、2回裏に1番植田匡哉のライト前へのタイムリーヒットで先取点を奪うが、それが唯一の得点シーン。1回裏は1番植田がライト前ヒット、2番福森秀太が四球を選んで無死一、二塁と攻めた。3回裏は、二死から5番北川智也がライト前ヒット、6番中川智裕がショート内野安打で続いて走者一、二塁とした。また、6回裏は一死から6番中川が四球、二死となったが代打の8番高本康平がレフト前ヒットを放って走者一、二塁。7回裏は、途中出場の3番宮川和人が二死からセカンド内野安打を放ってチャンスを築いた。そのいずれのイニングでも決定打を欠き、点を奪うことができなかった。三振の数は「15」である。日立製作所の継投の前に毎回三振を喫するのだから、完敗と言わざるを得ない。攻撃の課題が浮き彫りになる結果となった。 10月末に開幕する日本選手権に向けて弾みをつけたかった関東選手権大会。初戦敗退に選手たちは何を思い、その現実をどう受け止めていくのか。秋の大舞台までの残りの時間で、チームは課題と向き合いながら大きな輝きを求めていく。 文・写真:佐々木 亨 前へ 1 次へ PHOTO GALLERY 一覧を見る 前の試合へ 試合結果一覧 次の試合へ
戦評COMMENT
準優勝した2018年以来の関東選手権大会だ。その初戦のマウンドで、先発の飯田大翔は立ち上がりから快調なピッチングを見せた。1回表、先頭打者を空振り三振に仕留めると、2番打者はセンターフライ、3番打者はファウルで粘られるも最後は変化球で空振り三振に仕留めて三者凡退に抑えた。2回表も2三振を奪いながら三者凡退。3回表は、ストレートでカウントを整えながら、決め球に変化球を選択して三者凡退。試合序盤は毎イニングで三振を奪いながら、パーフェクトピッチングの快投を演じた。
試合中盤になっても安定感は変わらない。4回表は簡単に二死を奪い、3番打者には初被打となるセンター前ヒットを浴びるも、後続をレフトフライに討ち取って無失点。5回表は一死から四球で出塁を許すも、やはり後続を抑えて無失点。飯田の集中力と落ち着き払ったピッチングが、日立製作所打線を上回った。
カーブやフォークといった変化球を巧みに操るピッチングだ。無論、140キロ台中盤のストレートにもキレがある。
「ピッチングの幅が広がった」
そう語る飯田の表情は、手応えと自信に満ち溢れている。それだけの華麗とも言えるピッチングが、5回表までは間違いなくあった。
だが、6回表。レフト前へのタイムリーヒット、さらに二死一、三塁から左中間へ3ラン本塁打を浴びて計4失点。
「(ホームランを打たれた場面は)カーブを低めに狙ったが高く浮いてしまった」
飯田は、痛恨の一球を悔いるのだ。
一方の打線は、2回裏に1番植田匡哉のライト前へのタイムリーヒットで先取点を奪うが、それが唯一の得点シーン。1回裏は1番植田がライト前ヒット、2番福森秀太が四球を選んで無死一、二塁と攻めた。3回裏は、二死から5番北川智也がライト前ヒット、6番中川智裕がショート内野安打で続いて走者一、二塁とした。また、6回裏は一死から6番中川が四球、二死となったが代打の8番高本康平がレフト前ヒットを放って走者一、二塁。7回裏は、途中出場の3番宮川和人が二死からセカンド内野安打を放ってチャンスを築いた。そのいずれのイニングでも決定打を欠き、点を奪うことができなかった。三振の数は「15」である。日立製作所の継投の前に毎回三振を喫するのだから、完敗と言わざるを得ない。攻撃の課題が浮き彫りになる結果となった。
10月末に開幕する日本選手権に向けて弾みをつけたかった関東選手権大会。初戦敗退に選手たちは何を思い、その現実をどう受け止めていくのか。秋の大舞台までの残りの時間で、チームは課題と向き合いながら大きな輝きを求めていく。
文・写真:佐々木 亨