• HOME > 
  • A Message from the Chairman of the Board and CEO:中・長期的な成長シナリオ

the MANAGEMENT TEAM 経営陣の考えを把握する A Message from the Chairman of the Board and CEO

セガサミーグループの将来を築き上げていくために、不退転の決意で変革を完遂していきます。 セガサミーホールディングス株式会社 代表取締役会長兼社長 里見 治

中・長期的な成長シナリオ

未来は過去の延長線上にはない

私は以前より中期的に経営統合直後の営業利益1,000億円への回帰を目指すという方針のもと、各事業の利益規模のイメージをお伝えしてきました。しかし、想定をはるかに超えた近年の市場環境の変化に鑑み、今後も厳しい状況が継続するという前提を持った上で、各事業の基礎収益力を再評価して利益成長のシナリオも見直す必要があります。

従来、500億円規模と見込んでいた遊技機事業の中期的な利益水準は、遊技人口の漸減が継続することを前提とすれば、250億円から300億円程度と見積もらざるを得ません。最低でもその水準を堅持し、上乗せに向けて全力を投じていきます。パチスロ・パチンコ遊技機の双方でトップシェアを獲得するという、これまでの戦略目標を継続するとともに、ユーザーの裾野拡大に資する魅力的な機械の開発・提供に努め、業界の活性化に貢献していきます。

同事業を収益のベースとし、デジタルゲーム分野の利益規模を現在の100億円前後から、中期的に遊技機事業と肩を並べる200~300億円規模に拡大させていきたいと考えています。デジタルデバイスの高機能化に伴い、デジタルゲームコンテンツのハイエンド化がますます進展していく今後は、(株)セガゲームスがゲーム専業メーカーとして蓄積してきた強みを存分に発揮できる時代になっていくものと確信しています。また、海外市場展開についても2016年3月期より、一層の強化を進めています。ご期待いただければ幸いです。

さらに遊技機事業とデジタルゲーム分野を除いたその他の事業で、中期的に100億円程度の利益創出を目指します。これらの事業が下支えすることで、グループ全体で500億円から700億円の連結営業利益を安定的に創出する事業ポートフォリオを構築していく考えです。

その先に長期的な目線で見据える目標が、経営統合直後の営業利益1,000億円への回帰です。カギを握るのはリゾート事業におけるIR(統合型リゾート)です。

今後の取り組み(2016年3月期~)

人口減少が確実視されている日本に事業の軸足を置く我々が、総合エンタテインメント企業グループとして持続的に発展していくためには、既存のビジネスの延長線上にはない全く新しい領域での挑戦が不可欠です。IR参入に向けた強い意志を持っているのはそのためです。国内におけるIRの法制化を睨み、韓国Paradise Groupとの合弁会社PARADISESEGASAMMY Co., Ltd.を中核に据え、IRに関するノウハウの蓄積を進めています。2017年には、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.が事業主体となって開発を進めている韓国初の本格的な統合型リゾート「パラダイスシティ」の開業を予定しています。

法制化前の取り組みではありますが、リスクは十分に体力の範囲内に抑制しているという認識です。仮に国内での事業化が実現しなかったとしても、投資した資産からは持分に応じた利益を取り込むことができます。人的な投資は国内IRを見据えた先行投資という意味合いもありますが、韓国・仁川の合弁事業等、様々な人財活用の選択肢があります。

PAGE TOP