2012年3月期の営業利益は4期振りの減益となりました。このような結果となったことを真摯に受け止めています。一方、事業セグメント別に見てみると異なる評価ができ、また、早急な対処を要する課題も明確に見えてきます。
遊技機事業におきましては、東日本大震災及びタイにおける洪水により、部材調達に支障が生じ、一部のパチスロ遊技機の販売スケジュールを見直したこと及び稼働回復が続くパチスロ遊技機への入替需要の高まりを背景としたパチンコ遊技機販売市場の低迷により、パチスロ遊技機、パチンコ遊技機ともに販売台数は2011年3月期と比較して減少いたしました。しかし、利益面では主に利益率の高いパチスロ遊技機の主力タイトルの販売が好調に推移したこと、遊技機事業全体での徹底した原価改善を図ったこと等により、4期連続の増益を達成し、筋肉質な収益構造を証明いたしました。また、アミューズメント機器事業では、レベニューシェアタイトルの稼働による配分収入が堅調に推移し、アミューズメント施設事業も、電力供給問題を受けて節電に取り組みながらも国内既存店売上高が前期実績を上回り、営業黒字を確保いたしました。このように、予期せぬ事態のなかでも多くの事業分野が利益面では健闘いたしました。一方、当グループがさらに力強い成長軌道を描いていくための課題も明白になりました。それは営業損失を計上したコンシューマ事業の抜本的な事業構造の改革です。
2011年3月期 | 2012年3月期 | 増減 | |
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売上高 | 3,967 | 3,955 | -0.3% |
遊技機事業 | 2,120 | 2,121 | ― |
アミューズメント機器事業 | 472 | 499 | 5.7% |
アミューズメント施設事業 | 456 | 446 | -2.2% |
コンシューマ事業 | 888 | 856 | -3.6% |
その他 | 28 | 30 | +7.1% |
営業利益 | 687 | 583 | -15.1% |
遊技機事業 | 642 | 710 | +10.6% |
アミューズメント機器事業 | 73 | 74 | 1.4% |
アミューズメント施設事業 | 3 | 3 | ― |
コンシューマ事業 | 19 | (151) | ― |
その他 | 0 | 2 | ― |
全社又は消去 | (51) | (54) | ― |
営業利益率 | 17.3% | 14.8% | -2.5pt. |
当期純利益 | 415 | 218 | -47.5% |