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- A Message from the CEO「将来のセガサミーグループ」



長期的な視点では少し異なるグループ像を思い描いています。
国内でカジノがビジネスとして確立すれば、雇用創出効果や日本の観光競争力の向上など、極めて大きな経済波及効果が期待されることから、成長戦略の一環として活発な議論が交わされています。環境が整えば、当グループも総合エンタテインメント企業としての実績とノウハウを活かし、積極的に参入していく考えです。また、カジノ運営で実績がある海外のパートナーと知見の共有を図りながら、リスクの抑制も図っていきます。当グループは、近い将来、国内においてカジノを含む統合型リゾート施設が法制化されることを見据えながら、着々と布石を打っています。
子会社のフェニックスリゾート(株)が経営する「フェニックス・シーガイア・リゾート」を通じた複合リゾート施設事業もそのひとつです。当グループのエンタテインメントノウハウを活かし、企業価値向上に向けた施策を進めています。大きな費用をかけずにご家族連れなどの集客効果を高めるためのメンテナンスに着手し、その上で必要と判断した場合は、慎重に検討した上で施設への追加投資を実行していく考えです。またこの施設の経営は、当グループが目指しているカジノを含めた統合型リゾート施設の、開発・運営のための知見を蓄積することも目的としています。
また、2012年7月には、韓国Paradise Groupと、仁川国際空港隣接の国際業務地域におけるカジノを含む複合型リゾート施設の企画・開発・運営を行う合弁会社を設立(当社出資比率45%)しました。建設計画地がアクセスに恵まれ、好立地でもあること、カジノで実績あるParadise Groupとの合弁であることから、リスクを抑えながらカジノに関するノウハウが蓄積できると判断し、参画したプロジェクトです。
さらに、2013年1月には、韓国釡山広域市の最先端複合都市「センタムシティ」開発計画への参画(出資比率:セガサミーホールディングス75%、フェニックスリゾート25%)を果たしました。釡山の超一等地でホテル、エンタテインメント施設、商業施設等からなる複合施設の開発を進めていきます。
こうした国内外で進める複合型リゾート施設については、ROI*を慎重に検証し初期投資並びに追加投資額を決定し、パートナーとの協業などによりリスクを一定の範囲に抑えながら、バランスシートの肥大化にも留意していきます。
将来、こうした事業が軌道に乗り、またカジノがひとつのビジネスとして確立されれば、当グループの事業ポートフォリオ、利益構造は大きく変わっていくものと考えています。
* Return on Investment:投下資本利益率