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- A Message from the CEO「IP戦略」



目の前の競争環境に打ち勝ち、長期持続的に発展を遂げていく上で重要なことは、競争力あるIP*を継続的に創造していくことです。特にここ数年で業界地図が決するデジタルコンテンツ分野と、優勝劣敗が鮮明化する厳しい競争環境のなかで、勝ち組に入らねばならない遊技機事業の開発力を徹底的に強化していきます。そのために2014年3月期は研究開発費・コンテンツ制作費を前期と比べて20%強増額する計画です。また、全グループ的な視野で人的資産の成長分野、高収益分野へのシフトを進め、効率的に開発力の強化を進めていきます。
IPは生み出すだけではなく、有効に活用して大きく育てていくことではじめて、価値を生み出します。他の追随ではなく時代の先端を行くIPを創出する能力という点では、セガは業界随一です。「Sonic The Hedgehog」や「ファンタシースター」はもとより、過去を振り返っても、セガが生み出したIPが、マーケットの新しい潮流を生み出していった例は、枚挙にいとまがありません。課題はIPを「継続的に育てていくこと」です。しかし、デジタルコンテンツ事業におけるいくつかの成功事例が示す通り、その課題を確実に克服しはじめています。セガは、海外でも通用する数多くのIP資産を有しています。それらを最大限に有効活用しながら価値を高めていきます。また、グループ間でのIPの横展開も強力に推し進めていく考えです。
競争力あるIPを継続的に生み出して行く上では、当グループの遊技機事業を中心とするキャッシュ創出力と安定した財務基盤は、大きな強みとなっていきます。デジタルコンテンツの分野で需要が拡大しているリッチコンテンツを開発するために必要な開発費は、上昇傾向にあります。また、グラフィックに関する技術や、ストーリーを磨き上げる経験とノウハウも求められます。現在、当社が蓄えてきた経営資源を発揮できる環境が整ってきたといえます。また遊技機も年々、スペックが高まってきており、市場に支持される機械を開発するには、相応の資金が必要になっています。力がある企業のみが生き残る今後のマーケットのなかで、当グループは勝ち組になるべく邁進していきます。
IPを生み出すのは「人」であり、それを活かすのもまた「人」です。この最も大切な経営資源である「人財」の能力を最大限発揮させる環境の整備も怠りなく進めていきます。
* Intellectual Property : 知的財産
