Project
02
プロジェクトを知る
企業内大学「セガサミーカレッジ」の
設立と取り組み
Member
人財開発本部
三原 真梨奈
2013年入社
サミー株式会社の開発推進部、法務部を経て、2018年 からセガサミーホールディングス株式会社の人財開発 部に所属。セガサミーカレッジの立ち上げに従事し、 現在まで中心メンバーとしてカレッジの運営と発展を 支えている。
人財開発本部
福島 佳亮
2013年入社
入社以来人事を担当する。2022年から人財開発部に所属、セガサミーカレッジに携わる。主に1~3年目の若手を対象とした研修を担当。
人財開発本部
小栁 真里
2023年入社
前職では金融業界での営業、営業事務や製造業での海外営業のサポート等に携わる。働く中で人の成長は会社の成長につながると体感し、人の成長に携わりたいと思い人事を志望。セガサミーカレッジでは主に英語教育やキャリア支援関連の企画運営を担当する。
Project outline
セガサミーカレッジとは?
セガサミーカレッジとは、グループ会社を横断して多様な研修や講座を展開する企業内大学である。キャリアアップに必要なビジネススキル講座や、社会の第一線で活躍する著名人を招いた講演会など、年間約200講座を開催。2018年9月の開校以来、グループ20社以上、延べ3万人を超える社員が受講している。グループ企業価値の最大化を目指し、差別化の源泉となる文化と人財を創るというミッションに則り、教育分野における施策を行っている。「会社とは人。人が育つところには独自の文化が生まれ、それが会社の強みとなる。差別化の源泉となる人財育成に注力している。」と三原は話す。
Chapter
01
異なる文化が共鳴し合い、新たなものが生まれる
セガサミーホールディングスにとって、2018年は転換期だった。2018年8月に国内グループ社員約6,500名が現在の大崎オフィスに集結したためだ。この本社集約の動きは企業文化が異なるグループ会社が「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~」というグループミッション/パーパスのもと、個性を互いに理解し関わり合い、グループ全体で推進力を発揮していこうという考えのきっかけとなった。そのムーブメントを更に大きくすることも目的の一つとして、グループを横断して学びを提供する、セガサミーカレッジが始まった。異なる文化が共鳴し合い、新たなものが生まれる。セガサミーカレッジが目指すのは、「学びを楽しく、カラフルに」することだ。
Chapter
02
グローバル展開に必要な教育を提供
現在、国内グループ会社全体の約8割の社員がセガサミーカレッジを受講している。2030年のグループビジョン実現に向けて、マルチカルチャー人財*や女性管理職比率アップなどを目指した教育施策も行っており、2022年からは英語教育、キャリアプラン、障がい者理解などの研修にも注力。年間約200講座、多いときは1日に3講座を開催している。
「グループ全体でグローバルにチャレンジしていく方向へと舵を切っている。英語教育では約700名が受講する中で様々な意見をもらい、タイミングを見計らってプログラムを変更している。できるだけ長期間にわたって、たくさんの方に受講してほしいという想いがある。そのため、受講者の管理だけでなく、受講率についても分析を行い、彼らの傾向を把握するよう努めている。これまでは受講率など事務的な連絡に留まっていたが、モチベーションアップにつながるメールの配信など、もっと受講者に寄り添った案内や対応を心掛けたい。」と小栁は語る。
研修はリーダーシップ開発を目的とした選出型の「階層別研修」と、誰でも学びたいときに学ぶことができる「手挙げ式研修」の2種類がある。例えば、「階層別研修」の中には、未来(2030年)のリーダー育成を目的としたプログラム「未来塾」がある。この研修では、事業リーダーに必要なスキルやマインドを習得する機会を提供している。「人財を育成していくためには、環境整備が重要。志あるものが成長の機会を得ることができるような環境をつくっていきたい。」と三原は言う。
*母国語以外の言語で一定のスキルを認められているなど、多様なカルチャーに接し、その経験を業務に活かすことのできる人財を指す社内用語
Chapter
03
各々のキャリア形成を後押しするカレッジを目指して
若手社員向け研修では、新入社員研修の他、入社から3年間を特に重点的にサポートする。キャリア形成に必要なスキルは都度補えるように準備し、しっかりと成長を見届けている。また、既存社員を育成するための環境整備について、セガサミーカレッジにはすでに多様なスキルを学べる研修があるが、受講にとどまらず学んだことを各々のキャリアに活かし、今後の可能性を広げてもらうことを目標としている。
「例えば、海外留学制度を利用して海外のビジネススクール等で勉強したり、研修で学んだことを活かして他部門で新しい業務に挑戦するなど、セガサミーカレッジで学んだことを自身のキャリアにどう結び付けていくことができるか、考える機会にしてもらいたい。」と小栁。さらに福島はこう話す。「コーチングスキルを身につけた講師を社内に増やし、社員から社員に気づきを与える環境を整備していきたい。そうすることで、自発的に自身のキャリア形成を考え、能動的に学びたい講座や資格取得にチャレンジする人財を増やせると思う。」
セガサミーカレッジの立ち上げから携わってきた三原は、次のステップについてこう語っている。
「セガサミーの充実した教育研修環境を自分事としてうまく活用してもらいたい。今後はより一層他社とも情報交換を行い、さまざまな事例を参考に良い部分は積極的に吸収する。そして、セガサミーが既に導入している研修体制が他社で働く人々の参考にもなるよう発信を行うことで、グループ企業価値の向上や、より良い社会の形成に繋げたい。」
学生へのメッセージを聞くと、福島からは「志があれば誰でもチャレンジできる環境があり、やりたいことに対して後押ししてくれることがセガサミーの強み。」
「柔軟性のある社員が多く、伸び伸びと自由に仕事ができる。セガサミーの商品を好きな気持ちが大事で、社内外問わず人のことを思いやれる気持ちが大切。」と小栁。
最後に、三原からは「セガサミーには、自分に足りない部分を学ぶ環境が整っている。志を持って自律的に行動できる人、何よりグループミッション/パーパスに共感してもらえる人と働きたい。」と、未来の仲間たちにあたたかいエールが贈られた。