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- A Message from the President and CEO「デジタルゲーム分野の競争優位」


業界最大規模の開発リソースと「商売人」の組み合わせ
デジタルゲーム分野では、2012年7月に設立した(株)セガネットワークスが目覚ましい成長を遂げています。とりわけ2014年3月期の第3・第4四半期に大きな成長を実現し、一気にトップ集団入りを果たしました。同社を含むセガサミーグループのデジタルゲーム分野の売上では、前期比で35%の成長を果たしました。当グループの競争優位をいかんなく発揮したことがこの躍進の背景にあると考えています。まず業界最大規模の開発リソースを、人財の異動や組織的な変更を伴うことなく機動的に活用できることが強みです。(株)セガはグループ全体で約2,000名の開発スタッフを擁しています。また、多様な企業とWIN-WINの協業体制も構築しています。このように潤沢な開発資源を事業会社の枠を越えて有効活用できるため、物理的な人財の「異動」を伴わずとも、デジタルゲーム分野に再配分していくことが可能です。
例えば、iOS、AndroidTM版アプリの「チェインクロニクル~絆の新大陸~」は、アミューズメント機器の開発チームが世に送り出したタイトルです。市場ニーズがハイエンドに向かう中で、(株)セガの開発リソースが大きな武器になることを証明しました。
こうして誕生した多種多様なジャンルのコンテンツを「売る」ためのタイトル編成や運営、マーケティングといった機能を(株)セガネットワークスに集約させて、持続的成長を実現させています。業界トップクラスの開発リソースと、強力な「商売人集団」を両輪とするこういった体制こそが、当グループのデジタルゲーム分野の成長を実現している原動力です。
IPポートフォリオも着実に拡充しています。2013年11月には、(株)インデックスの事業譲受を行いました。2014年4月には、家庭用ゲーム事業と、コンテンツ&ソリューション事業に会社分割して、前者を(株)アトラス、後者を(株)インデックスとしました。(株)アトラスは、確立されたブランド力を有する優良IPを保有しています。また、それらのIPは(株)セガとは異なる世界観を持つため、IPポートフォリオ拡充の面で大変意義ある事業譲受となりました。(株)セガのネットワーク技術やF2P*に関するノウハウを活用するとともに、当グループの様々な事業で展開していけば、(株)アトラスのIPの価値を大きく高めていくことができると考えています。
* F2P(free-to-play):基本無料ゲーム。アイテムの販売等により課金を行うビジネスモデル

