戦評・コラム
第97回都市対抗野球大会 東京都二次予選 第4代表 1回戦 vs REVENGE99
2026.06.20 [Sat] 10:00VS REVENGE99
場所:大田スタジアム
いざ下剋上へ!第4代表決定トーナメント初戦を山口謙作・吉野蓮・陶久亮太の継投で制す
社会人野球最高峰の大会である第97回都市対抗野球大会の東京都二次予選。セガサミー野球部は13日、18日と連敗し、第4代表決定トーナメント1回戦に回った。ここからの2試合は「負けたら終わり(予選敗退)」の戦いとなるが、まずは大会初勝利を挙げて2回戦へ駒を進めた。
過去2試合は打撃戦の末に敗れたが、この日は佐藤俊和監督が就任して以降、目指してきた「守り勝つ野球」を体現した。
先発を任されたのは新人左腕の山口謙作。18日の東京ガス戦では8回からマウンドに上がったが連打を浴び、空振り三振を奪ったところで降板。その後の逆転の糸口を作られてしまった。そこから中1日、「気持ちを切り替えて、捕手の須田さんを信じて投げました」と振り返るように、選手専任では最年長となる33歳で入社12年目の須田凌平のリードにも導かれ、7回4安打1失点と試合を作った。
打線は序盤に着実に得点を挙げた。初回に、併殺後の2死走者無しから髙島大輝が四球と盗塁で二塁に進んでチャンスを作ると、4番の加藤巧也がライト前にタイムリーを放って先制に成功。2回には黒川が初回に続いてライト前安打を放って2点目。さらに4回には、宮浦柚基がレフトオーバーの二塁打を放って、合計4点を援護した。
その後は得点が奪えず3点差のまま。過去2試合は終盤での失点が相次いでいたこともあって、須田は「重苦しい雰囲気もありました」と正直に明かすが、この予選で初のベンチ入りとなった吉野蓮が圧巻の投球を見せる。
調子を落としてベンチを外れていたが「チャンスが回ってくると思って準備していました」と話すように、140キロ台中盤から後半のストレートで押し、要所では落差のあるフォークも冴え、連続三振とサードゴロに抑え3人で締めた。
そして最終回は、コーチ兼任で昨年途中に現役復帰した陶久亮太が3人で締めて試合終了。在籍期間が長い分、思い入れは強く「声がすごくて、こみ上げてくるものがありました」と、応援にも感謝しながら、投球に思いを込めた。
これで2回戦に進出。次戦は23日10時から大田スタジアムで、22日の鷺宮製作所対東京ガスの敗者と対戦。もちろん、最終目標は都市対抗本戦が行われる東京ドーム行きだが、この試合に勝てば、まずは神宮球場の舞台に立つことができる。
「チームの雰囲気は明るい」と選手・スタッフともに口を揃えるだけに、「負けたら終わり」というプレッシャーを跳ね除け、1つずつ階段を上がっていきたい。
文:高木 遊(株式会社スポーツオフィスタカギ)
写真:政川 慎治