経営方針
経営戦略
事業概要



事業計画
当社はパチスロ遊技機やパチンコ遊技機からなる遊技機事業のほか、スマートフォンやPCオンライン向け、家庭用ゲームソフト等のコンシューマ分野、アミューズメント機器、さらには玩具やアニメーション分野からなるエンタテインメントコンテンツ事業等の幅広いエンタテインメント関連領域で事業活動を行っています。また、統合型リゾート施設事業への本格的な参入を目指しており、リゾート施設の開発運営を行うリゾート事業を新たなコアビジネスとすべく、積極的に取り組んでまいります。
2023年3月期実績 | 2024年3月期修正計画 (11/8公表) |
|||
---|---|---|---|---|
売上高 | 全体 | 3,896 | 4,740 | |
エンタテインメントコンテンツ | 2,828 | 3,270 | ||
遊技機 | 942 | 1,340 | ||
リゾート | 115 | 120 | ||
その他/消去等 | 11 | 10 | ||
経常利益 | 全体 | 494 | 630 | |
エンタテインメントコンテンツ | 411 | 365 | ||
遊技機 | 207 | 395 | ||
リゾート | -32 | 0 | ||
その他/消去等 | -92 | -130 | ||
経常利益率 | 12.7% | 13.3% |
セグメント別売上構成比


セグメント別事業計画・外部環境
1. エンタテイメントコンテンツ事業
事業計画
2023年3期実績 | 2024年3期修正計画 (11/8公表) |
|
---|---|---|
売上高 | 2,828 | 3,270 |
営業利益 | 387 | 345 |
経常利益 | 411 | 365 |
経常利益率 | 14.5% | 11.2% |
(億円)
2023年3月期実績
前期比で増収増益
• フルゲームの一部新作、F2P*が好調に推移(CS* )
• プライズカテゴリーの売上が好調に推移(AM* )
*F2P=Free-to-play、 CS=コンシューマ分野、AM=AM機器分野
2024年3月期計画
特に欧州スタジオ開発タイトルのフルゲーム新作、リピートタイトルの販売等が想定を下回って推移。引き続き主力新作タイトルを販売するとともに、欧州において構造改革を実施(CS*)
• 新作の販売本数増加
2023/3期実績:1,009万本
2024/3期計画:1,102万本
• 新作増加に伴い開発費・広告宣伝費等の営業費用増加
プライズカテゴリーの販売を強化。原材料価格高騰による影響を引き続き注視(AM*)
外部環境
コンシューマ分野
持続的に大きな成長が見込まれるグローバルゲーム市場
グローバルゲーム市場は、右肩上がりに成長を続けています。デジタルディストリビューションの進展を背景に、世界中のより多くの人々にゲームコンテンツが届けられるようになり、2025年にはグローバル市場全体で29兆円に到達すると予想されています。

ゲームへの関与の多様化とエコシステムの拡張
デジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、5Gやクラウドサービスといった新たなテクノロジーの出現は、エンタテインメントコンテンツ業界において大きな追い風となっています。ゲームをはじめとするエンタテインメントコンテンツは、かつてはデバイスごとや地域ごとにパッケージディストリビューションで提供されてきましたが、昨今では、デジタルディストリビューションを通じて世界中に、製品・サービスを提供することが容易になってきています。
ゲームへの関わり方という点でも、これまでと異なり多様化が進んでいます。もちろん、ゲームプレイヤーが中心とはなりますが、それに加えて、ゲームを配信するストリーマーやそれを視聴するビューワーといったように、多くの人がグローバル規模でゲームという大きな世界観の中で、相互に関連し合うエコシステムが拡張していることも、今後、ゲーム人口が増加していく要因として期待されています。
ゲームをベースとしたエコシステムの一例

アミューズメント機器分野
2014年度 | 2021年度 | |
---|---|---|
業務用アミューズメント機器販売高 | 1,611億円 | 1,520億円 |
2014年度 | 2021年度 | |
---|---|---|
アミューズメント施設売上高 | 4,222億円 | 4,492億円 |
アミューズメント機器市場につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、厳しい状況にありましたが、2021年以降プライズの好調により、徐々に回復傾向にあります。一方で、足元ではサプライチェーンの混乱や原材料の高騰による影響が顕在化しています。
2. 遊技機事業
事業計画
2023年3期実績 | 2024年3期修正計画 (11/8公表) |
|
---|---|---|
売上高 | 942 | 1,340 |
営業利益 | 200 | 390 |
経常利益 | 207 | 395 |
経常利益率 | 22.2% | 29.5% |
(億円)
2023年3月期実績
前期比で大幅増収増益を達成
- 特にパチスロ機(6.5号機)の販売が好調に推移
- 2024/3期発売タイトルの一部先行納品分を計上
- 主な販売タイトル:
『パチスロ甲鉄城のカバネリ』
『P真・北斗無双 第4章』 等
2024年3月期計画
前期比で増収増益を見込む
引き続きパチスロ機が牽引(6.5号機、スマートパチスロ)
・パチスロ機:6.5号機に加え、『スマスロ北斗の拳』を
皮切りにスマートパチスロについても
積極投入
・パチンコ機:主力シリーズ機中心に投入
外部環境
1995年以降緩やかに遊技人口が減少傾向にあることから、パチンコホールの軒数や設置台数、遊技機の年間回転率は長期的に減少トレンドを辿っています。一方で、大型店の出店や大手パチンコホールの増加により、1店舗当たりの設置台数は増加傾向にあります。
遊技参加人口とパチンコ・パチスロの市場規模
出所 : (公財)日本生産本部「レジャー白書2022」
遊技機市場規模/販売台数
出所 : 矢野経済研究所「パチンコ関連メーカーの動向とマーケットシェア」(日本国内市場の調査)
年間回転数と店舗数
出所:年間回転数は当社算出、店舗数は警察庁
* 年間回転数=年間販売合数/設置台数
遊技機市場は、このように長期的に縮小傾向が続く厳しい市場環境ではありますが、足元では明るい兆しも見えてきています。2022年6月より導入された、パチスロの規制見直しに対応した6.5号機が好調な稼働を見せており、パチスロ市場の活性化に寄与しています。また、2022年11月からは、ホールやユーザーから高い期待を寄せられていたスマート遊技機が導入されました。
スマート遊技機では、メダルや玉の物理的な払出が無くなることから、島設備も不要となるため、店舗のレイアウトの自由度が上がり、小規模店舗や、ビルの高層階にある空中店舗、また商業施設の一角などにもホールをつくることが物理的には可能となります。また、行政との相談も必要となりますが、ホールのキャッシュレス化や、遊技機をソフトダウンロード型にすることなどについても長期的な可能性として、今後業界内において検討が進むものと期待しています。もしすべての台がオンラインで繋がれば、随時バージョンアップすることもできるため、筐体を入れ替えずに演出やスペックを変更したりすることも可能となります。 このように遊技機の将来を明るくし得る多くのメリットが、スマート遊技機にはあります。現在、業界においては様々な取り決めや、 仕組みについて検討しており、遊技機市場に劇的な環境変化が起こる期待が高まっています。
3. リゾート事業
2023年3期実績 | 2024年3期修正計画 (11/8公表) |
|
---|---|---|
売上高 | 115 | 120 |
営業利益 | -11 | -10 |
経常利益 | -32 | 0 |
経常利益率 | - | - |
(億円)
2023年3月期実績
個人客中心に好調に推移し、業績回復が進む
フェニックスリゾート:
政府や独自の観光需要喚起策により個人客が好調に推移し、当社グループとなって以来、最高の売上高と初の黒字化を達成
パラダイスセガサミー:
渡航制限緩和に伴い、カジノ売上は日本人VIP客中心に急速な回復が進む
2024年3月期計画
経常利益段階で黒字化を見込む
フェニックスリゾート:
個人客向けの各種施策やCRM強化に引き続き取り組むとともに、スポーツ合宿やMICEの再開等による団体客の回復を見込む
パラダイスセガサミー:
カジノ売上は引き続き好調な日本人VIP客が牽引することに加えて、中国人VIP客の緩やかな回復を見込む