戦評・コラム
第97回都市対抗野球大会 東京都二次予選 第4代表 2回戦 vs 鷺宮製作所
2026.06.23 [Tue] 10:00VS 鷺宮製作所
場所:大田スタジアム
樫村佳歩の好投で接戦に持ち込むも終盤に力尽き都市対抗予選敗退が決まる
社会人野球最高峰の大会である第97回都市対抗野球大会。その東京都二次予選第4代表決定トーナメント2回戦が行われた。今季限りでの活動終了が決まっているセガサミー野球部は鷺宮製作所に1対9で敗戦。3年ぶり15回目の出場はならなかった。
「負ければ即、予選敗退」という状況で臨む2試合目。佐藤俊和監督は「初戦の反省を踏まえて抑えてくれるだろうと思いました」と樫村佳歩と立花祥希の新人バッテリーに先発を託した。
そんな中で、初回に連打とショートゴロの間に先制を許すが、最少失点にとどめると、その裏にすぐさま反撃。新人の1番・黒川怜遠の安打からチャンスを作ると、5番・髙島大輝の一、二塁間を破るタイムリーで同点に追いついた。
2回以降は樫村が躍動。力強いストレートと多彩な変化球を制球良く投げ込み、7回まで4安打8奪三振に抑えた。
しかし、打線が2回から7回まで5回も得点圏に走者を置くも、あと一本が出ずに追加点を奪えずにいると、8回には樫村が2者連続本塁打を浴びノックアウト。こうなると相手の勢いを尾﨑完太、草海光貴、山口謙作も止めることができずに、一挙7失点。9回も岩本大地がダメ押しの9点目を奪われると、打線も反撃できずに試合終了。活動最後の年に都市対抗出場はならなかった。
試合後、佐藤監督も主将の北川智也も2回から7回に勝ち越せなかったことを悔いた。
また、休日・平日問わない、連日の大声援に感謝し、佐藤監督は「都市対抗本戦に出て欲しいという社員の皆さん、ご家族やファンの方々の期待に応えられず申し訳ないです」と悔しさを滲ませた。
また、北川は応援団への挨拶で「廃部が決まり…」と言ったところで声が震え言葉にならず。そこから声を絞り出し「勝てなかったことは悔しいですが、幸せな時間をいただき感謝しています。この予選の4日間(創部からの)21年間ありがとうございました」と伝えた。
これで都市対抗への最後の挑戦は終わったが、秋には日本選手権予選が行われる。北川は「東京のチームなので東京ドームへ行きたかった。今日はなかなか整理できないと思います」としながらも、「最後は何かを残して終わりたいです」「投打が噛み合えば、どこにでも勝てると思うので、この4試合を無駄にせず、良いところを伸ばしていきたいです」と前を向いた。
最初の2試合では打線が活発で、予選を通して投打ともに新人選手が躍動するなど見せ場は多いに作った。結果としては早い夏の終わりになってしまったが、最後の秋はそれを勝利に結びつけ、笑って終わりたい。
文:高木 遊(株式会社スポーツオフィスタカギ)
写真:政川 慎治