戦評・コラム
2026年JABA東京都企業春季大会 順位決定リーグ vs JR東日本
2026.03.22 [Sun] 9:00VS JR東日本
場所:大田スタジアム
勝利まであとアウト1つに迫るも逆転負けを喫し7位で大会を終える
6月から始まる都市対抗東京都二次予選の前哨戦であり、その組み合わせに直結する東京都企業春季大会の5-7位決定リーグ最終戦に臨んだセガサミー野球部。JR東日本と対戦し、勝利まであと一歩に迫ったが逆転され、7位で大会を終えた。
リーグ初戦で1対3と敗れたHondaが、前日JR東日本に4対15とコールド負けしたため、勝てば5位の可能性もあったが、あとアウト1つから白星はスルリと逃げていった。
試合中盤までは投手戦だった。先発の草海光貴が、投手陣としてひと冬通して取り組んできた「ストライクゾーンで勝負する」という攻めの投球。ストライクを先行させながらテンポ良くアウトを重ね、3回の無死三塁も切り抜けるなど、6回2安打無失点で試合を作った。この好投に応えたい打線だったが1番に起用されている新人・黒川怜遠の2安打のみに抑えられていく。
すると8回、2イニング目となった新人の山口謙作が2死まで抑えるも遊撃手・中川智裕の失策で走者を二塁まで進められると、続く4番・菅田大介にセンター前に運ばれ、先制を許した。
それでもその裏、先頭の黒川がこの日3本目の安打を放って出塁。片岡大和は三振に倒れるも次打者の植田匡哉の初球に黒川が盗塁を敢行。これが成功となり得点圏に進むと植田も四球を選び、一打逆転のチャンスを迎えた。
ここで打席には打力を買われて途中出場していた廣岡隆成。「タイミングは合っていませんでした」と振り返りながらも「なにがなんでも打とうと思いました」と振り抜くと、打球は低い弾道ながら一塁手の脇を痛烈に抜いて打球はフェンス方向へ転々。この間に黒川だけでなく植田も生還し、一気に逆転に成功した。
このリードを守り抜きたい9回表は、20日のHonda戦で3回完全投球を見せた新人の中村匡伸にマウンドが託された。
しかし、先頭を中川の失策で出すと死球や内野安打で2死満塁のピンチを招く。ここで相手1番の篠田怜汰に甘く入ったスライダーをとらえられると、打球はセンター頭上を越える走者一掃タイムリーに。「ストライクを取りに行ってしまいました」と中村が悔やむ一球で2対4と逆転を許した。
その後、追いつきたい打線は四球と代打・髙本康平のレフト前安打で無死一、二塁のチャンスを作る。ここで打席には、今大会初スタメンで一塁手として好守を見せていた宮浦柚基。だがピッチャー前へのバントが併殺を呼んでしまい2死に。最後は途中出場の谷口嘉紀が見逃し三振に取られて試合終了となった。
佐藤俊和監督が「あとアウト1つだったのですが、勝つのは難しいですね」と悔しさを滲ませ「こちらも気を抜くことはありませんでしたが、最後まで諦めない大切さを学びました」と語った。
課題は3試合で4得点の打線なのは明白だが、守備に関しても「守り勝つという中で、受け身にならず攻めきれないといけません」と精神面を含め、課題に挙げた。一方で新人の投手や捕手の立花(1、3戦目に先発)、外野手の黒川が様々な経験を積むことは大きな収穫となったに違いない。
活躍した黒川も「課題を潰して全員で勝ち切れるようにしたいです」、悔しい思いをした中村も「もう1球種でも勝負できる球を作っていきたいです」と前を向いただけに、この経験を無駄にしないことが大切になってくるだろう。
文・写真=高木遊(株式会社スポーツオフィスタカギ)