「VIRTUA FIGHTER Open Championship GLOBAL FINALS 2025」とは
『Virtua Fighter 5 R.E.V.O. World Stage』 のナンバーワンプレーヤーを決めるこの大会は、およそ半年をかけて北米、欧州、アジアの3エリアで予選を行ってきました。その激戦を勝ち抜いた10人の猛者たちが東京に集結。グループA・Bに分けられた選手たちが総当たり戦を行い、各グループ上位2名がトーナメント戦のプレーオフで雌雄を決するというルール。東京を見下ろせる地上260mの高層階が会場だったこともあり、「GLOBAL FINALS 2025」は名実共に“頂上決戦”になりました。
会場となった東京虎ノ門ヒルズの「TOKYO NODE」
総当たり戦の時点から高度なテクニック、鋭い読み合いの応酬!
10人の選手は日本をはじめ、アメリカ、イタリアなどからも参戦。世界レベルの選手が集結しているだけあり、プレーオフ進出を目指す総当たり戦の時点で、各試合は見どころばかりと言えるほどハイレベルなものでした。的確な操作でコンボを叩き込むことはもはや前提条件。そこから1歩進んで試合の流れや相手の動きを読み切れるかどうかが勝敗を分けました。こういった現実の格闘技さながらの攻防こそ「バーチャ」シリーズの醍醐味。詰めかけた観客が固唾を飲んで見守る試合が続きます。
幅広い人々に愛されている「バーチャ」
最強プレーヤーが決まるその瞬間を見届けるべく、会場には国内外から多くの「バーチャ」ファンが訪れました。約300人収容の会場には、事前応募に当選した来場者が続々と詰めかけ、最終的には立ち見が出てしまうほどの大盛況に!
大阪から来場された女性
夜行バスに乗って来ました。初の世界大会ということで、レベルの高さに驚いています。「バーチャ」はアニメきっかけでハマったのですが、そこからゲームで遊ぶようになり、気がつけば25年くらいプレイしています。リアルな格闘シーンは本当に自分が戦っているかのように感じられてストレス解消になる、いいゲームですね(笑)。
友達同士で来場された女性
初めて格闘ゲームの大会に来ました。「バーチャ」はいままでプレイしていなかったのですが、大会に出場している板橋ザンギエフさんのファンで、彼の動画を見て最近始めました。奥行きがあって近距離で戦うゲームなので難しいですが、奥が深く楽しいです。
ハンガリーから来た男性
ひとりの「バーチャファイター」プレーヤーとして、この大会がどういった結末を迎えるかを見たくて、そして選手を直接応援したくて、観戦に来ました。最近は少し「バーチャファイター」から離れていますが、新作が出たら本格的に復帰しようと思っています。
アメリカから来た男性
この大会のために東京に来ました。じつは日本に来るのは27回目で、「バーチャファイター」のイベントとして開催されている“ビートライブカップ”※のためにも来日したことがあります。「バーチャファイター」は初登場のころから遊んでいて、アキラを使っています。彼のバトルスタイルが好きだったので、コマンドは難しいですが頑張って覚えました。力強い技が多く、攻撃の音も迫力があって大好きです。
※『バーチャファイター』シリーズにおける全国規模の5on5団体戦。全国のゲームセンターが連携し、長年開催されているバーチャコミュニティの一大イベント。
「バーチャ神」こと、ちび太さんも降臨!
かつて社会現象にもなった「バーチャ」シリーズは、多くの有名プレーヤーも輩出しています。そんなゲームの初の世界大会ということもあり、会場には「バーチャ」を通じて有名プレーヤーとなり、「バーチャ神」という二つ名で知られている、ちび太さんもいらっしゃっていました。
ちび太
初の世界大会をいちばんいい場所で観戦しようと思って、今日は3人目で入場しました(笑)。こういった公式大会はもちろんですが、「バーチャ」はコミュニティー内での大会も定期的にあるので、いまも休まず続けています。13歳から「バーチャ」を始めて、もう45歳になっちゃいました(笑)。個人的に「バーチャ」は格闘ゲームの中で一番面白いゲームだと思っていますし、プレーヤーたちのコミュニティーが本当に充実していると思います。いま注目しているのはやはり『New VIRTUA FIGHTER』Project。リリースされたら、いま他の格闘ゲームをやっている有名プレーヤーたちも「バーチャ」に戻ってきて、大戦国時代が到来するのではないでしょうか(笑)。それが楽しみですね。
出揃った4強がプレーオフで激突! 初の世界制覇を果たしたのは!?
総当たり戦を制してプレーオフに駒を進めたのは、塩辛選手、赤丹しわぽ選手、とんちゃん選手、Virgo選手(いずれも日本からの出場)の4名。ここまで勝ち抜いた選手たちだけに実力は僅差で、ほんのわずかな動きで試合の流れが変わってしまいそうな極限の攻防が繰り広げられます。結果的に、最終ラウンドまでもつれた試合を制したVirgo選手と、怒濤の攻めで押し続けた、とんちゃん選手が決勝進出を決めました。
左からとんちゃん選手、Virgo選手
とんちゃん選手とVirgo選手による決勝戦。じつは彼らは同じチームに所属しており、日々スパーリングで技を磨き続けた者同士の戦いとなりました。
3ラウンド先取・5バトル先取で行われた決勝戦は、とんちゃん選手が序盤から圧力をかけ続けます。Virgo選手は途中で使用キャラクターを変更し、状況を変えようともがきますが、残念ながらとんちゃんの勢いを止めるには至らず。結果的に5-1でとんちゃん選手が勝利!「バーチャファイター」シリーズ初の世界大会を制し、初代チャンピオンの栄誉と優勝賞金10万ドル(約1500万円)を手にしました。
優勝したとんちゃん選手
最高ですよ! 過去最高の動きができたと思いますし、読みがけっこう当たったので、ツイていました。「バーチャ」は30年続いていて、成長を続けてきたゲームです。難しいですけれど、しっかりやればどんな人にもチャンスがあるゲームでもあるので、みんなで盛り上げていきましょう!
海外選手も大満足
NERO選手(イタリアから参戦)
20年近く楽しんでいる「バーチャファイター」は対戦相手とのつながりを強く感じることができ、私にとっては自己表現の一種にもなっている大切なものです。対戦中は問題に対してどう対処できるかを常に考えています。日本はオフラインコミュニティーが活発だからこそ、選手一人ひとりが自身のアイデンティティを確立していると、今回彼らと触れ合う中で感じることができました。非常に思い出深い大会となりましたし、2026年大会でも世界各国のプレーヤーと戦えることを楽しみにしています。
裏側からイベントを支える、制作担当スタッフの存在
「GLOBAL FINALS 2025」は大盛況のうちに幕を閉じ、2026年の開催も発表されました。この大会を成功に導き裏側で運営を支えたのが、セガサミーグループの株式会社セガ・East統括本部マーケティング本部の西村ケンサク(にしむら・けんさく)さんです。
――初の世界大会を振り返っていかがでしょうか
西村
「バーチャ」シリーズの人気を復活させ、その勢いを2024年に発表したシリーズ完全新作『New VIRTUA FIGHTER』Project※につなげていくには、世界中から多くのプレーヤーにオープンにご参加いただける、国際的な大会の実施が不可欠だと感じていました。その環境を整えるために、1年ほど前から準備をしてきました。ただ、公式な世界大会も初めてですし、賞金付きということもあって、すべてが手探り状態でしたね。各国で行われている既存のゲーム大会を主催する方々とコミュニケーションを取り、世界各国で行われた予選大会にも協力していただくことになったのですが、それなりの苦労がありました。「GLOBAL FINALS 2025」には国内外から多くのファンの方にもお越しいただき、なんとか成功を収められたと思っています。
※セガの「龍が如くスタジオ」が開発を担当している、シリーズ完全新作の対戦格闘ゲーム。
――今後の展望をお聞かせください
西村
「バーチャファイター」はコミュニティーが非常に重要なゲームだと思っています。「VIRTUA FIGHTER Open Championship」は2026年の開催も決定しましたが、次回の大会では、国境や言葉の壁を越え、コミュニティーを広げていくお手伝いをしたいと思っています。そのために、各地域のコミュニティーの軸になるような方をご招待して、スペシャルなイベントを実施できるといいと考えています。そもそも「バーチャファイター」はゲームセンターで流行したゲームで、その場にいるからこそ感じられる盛り上がり、そしてオフラインならではの結びつきがありました。「GLOBAL FINALS 2025」でも、当日のサブイベントとして45秒1ラウンド1本勝負で即席トーナメントを行う「JUST TOURNAMENT」を開催しましたが、当時のゲームセンターを彷彿とさせるような盛り上がりが見られ、シリーズの持つ力を再認識することができました。「バーチャファイター」シリーズが積み上げてきた結びつきを現代に蘇らせて、「バーチャファイター」のことを知らなかった方や海外の方に広げ、そして、魅力を伝えていければと思っています。
JUST TOURNAMENTの様子
青木プロデューサーが見た世界の「バーチャ」ファンたち
「GLOBAL FINALS 2025」終了後、完全新作の『New VIRTUA FIGHTER』Project、そして長年「バーチャ」シリーズを支えてきたタイトルのアップデートなども含めた「Legacy VIRTUA FIGHTER Project」のプロデューサーを務める青木盛治(あおき・せいじ)さんにもお話を伺いました。
――大会を振り返っていただいていかがでしょうか
青木
「高さ的にも最“高”の舞台で、最高のバトルを開催してくれて、最高です」という選手たちからのコメントをいただけたことが、とてもうれしかったです。1年間かけて準備してきた甲斐があったなと思っています。
――「VIRTUA FIGHTER Open Championship」では、世界各国の全予選を直に訪れたそうですね
青木
今回、世界中で大会を拝見しましたが、文化の違いなどはあれど「バーチャ」が好きだという思い、そしてご期待してくださっているという点は世界のどの大会に行っても共通していました。今後はそうした世界のあらゆるエリアで既存ローカルコミュニティーを見つけることや、新しいコミュニティーの醸成が大切になってくると思っています。コミュニティーを生み出していくのは我々セガの仕事だと思っていますので、僕自身が出向いてでも、積極的にやっていきたいですね。今後も「バーチャ」をアップデートして、そして『New VIRTUA FIGHTER』Projectに向けてリブートしていこうとプランニングしております。それを支えてくださっているプレーヤー・コミュニティーの皆さんと一緒に盛り上げていきたいと考えていますので、今後ともよろしくお願いいたします。
国内外の「バーチャ」ファンが訪れ、コンテンツを通じたコミュニティー形成の可能性を再認識できた「VIRTUA FIGHTER Open Championship GLOBAL FINALS 2025」。『New VIRTUA FIGHTER』Projectも控える中、セガの名作ゲームの今後から、ますます目が離せません。
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