コラム
北海道・千歳とともに~セガサミーカップゴルフトーナメント2024 レポート~
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2024年8月1日
平田 憲聖選手の初優勝で幕を閉じた、長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップゴルフトーナメント2024。
今大会は7月11日(木)の予選から全4日間天候に恵まれ、素晴らしいコンディションのもと大会が行われました。前回大会から実施され、今大会でさらに進化を遂げた「The Monster16」の魅力、さらにセガサミーカップが北海道・千歳市にて果たす地域貢献の役割とは。4日間で約9000人が来場した本大会を、大会ディレクターのお二人と、「大会広報部長」を務めたゴルフタレント・藤澤響花さんに語っていただきました!

セガサミーカップとは
セガサミーグループが、2005年から北海道・千歳市の「ザ・ノースカントリーゴルフクラブ」で運営する男子プロゴルフトーナメント。コロナ禍による大会中止や無観客大会も経て、19回目の開催となった今年は150人の男子ゴルファーが参加し熱戦が繰り広げられました。
進化するシグネチャーホール
ザ・ノースカントリーゴルフクラブのシグネチャーホール、16番 (Par3)。このホールは昨年の決勝ラウンドからエンタテインメント観戦ホール「The Monster 16」(ザ・モンスターシックスティーン)として進化!海外のゴルフツアーを参考に、DJによるノリのいい音楽が流され、プロ選手への声援もOK!まさに国内唯一無二のライブエンタテインメントホールとなっています。

Instagramで14万人を超えるフォロワーを持ち、今大会は大会広報部長も務めた人気ゴルフタレント、藤澤響花(ふじさわ・きょうか)さん。「The Monster16」MCブースにもゲスト出演していただきました。

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藤澤
色々な大会を回らせてもらっていますが、セガサミーカップはとにかくイベントが盛りだくさんで一番楽しい大会だと思っています。コースがとにかく雄大で、アメリカの男子プロツアーのような雰囲気が魅力だと思っています。The Monster 16も大好きです。ゴルフ観戦は人と大声で話してはいけなかったり、時には孤独になりがちだとも思うんです。そんなゴルフ観戦を、16番ホールはより楽しく変えてくれるものですね。


今年は選手の活躍に合わせて大会オリジナルグッズをプレゼント砲撃する【バズーカタイム】がスタート、新設されたLEDサイネージには「ソニック」が走る演出が加わり、さらに選手からプレゼントがもらえる【FAN ZONE】も新登場するなど16番ホールが大幅にパワーアップ!観客の皆さんを楽しませました。



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藤澤
16番ホールではスティックバルーンを叩いたりもできますし、DJブースやバズーカタイムなど「映える」要素がたくさんあります。私が得意とするインターネットの発信においてもこうした「映え」は強みになっていると思いますし、発信のし甲斐があります!広報部長として男子プロゴルファーの皆さんの「素の表情」を引き出して、大会の魅力を伝えられていたら、嬉しいです。


大会の仕掛け人に迫る
この大会の仕掛け人ともいえる二人が、セガサミーホールディングス広報室・スポーツ事業推進部にてセガサミーカップの運営に携わっている大会ディレクター、福田将人(ふくだ・まさと)さんと松尾武朗(まつお・たけお)さんです。

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福田
ゴルフは「人生」と呼べるほど好きですね。仕事であり、1番の趣味です!約10年前に始めて、最初は年2回コンペに出る程度でした。当時はセガでゴルフの高性能スイングチェックマシン「REC CHECK GOLF」(現在は販売終了)のプロジェクトを担当していたので、勉強のために始めました。そこからご縁があって今はセガサミーカップの担当をさせてもらっています。月に2回はしっかりコースにでてラウンドしていますよ。
松尾
私もゴルフが大好きです。丸1日かかるスポーツであるが故に、同伴者との心の距離を縮めることができるスポーツだと思っていて、プレーを通じて色々な意味でも「その人を知る」ことができるところが魅力ですね。
大会準備には、丸1年かけて臨んでいるというディレクターのお二人。機材や人員配置の準備はもちろん、千歳市や観光連盟との各種調整など、前回大会が終わった翌日から、次回大会への準備がスタートします。
- -The Monster 16について改めて教えてください
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福田
アメリカ・アリゾナ州で行われているWMフェニックス・オープンなどを参考にして作ったエンタテインメント観戦ホールです。フェニックス・オープンは観戦だけでなく特設ステージでライブが行われていたり、観客はドレスアップして来場するなど、ゴルフへの関心度関係なくさまざまな層を受け入れており、日本のゴルフでは見られない感覚があります。そういった「開かれたゴルフ」をセガサミーカップでも実現したく、今年の16番ホールにはバズーカタイムや、グループが誇るIP「ソニック」も登場させました。これまでと違うことをやる際には時に厳しいご意見もありましたが、何かを変える時にはそうしたご意見にも向き合っていくことも大切です。変革は覚悟がないとできないと思っていますし、セガサミーグループのありたい姿でもあり、今大会のキャッチコピーでもある「Be a Game Changer」(革新者たれ)を実現するために、アイディアを練り進化させました!エンタメ企業として、より楽しいホールを提供していきたいです。

- -今年は『デジタルツイン』配信※もより進化し、コンテンツが充実した大会となりました
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松尾
昨年からスタートした「ゆるせがさみかっぷ」は女性ゴルフタレントの方を起用し、ゴルフをあまりやったことのないライトユーザー向けの配信でしたが、今年はさらに進化させ「ガチせがさみかっぷ」もスタートさせました。YouTubeで42万人のチャンネル登録者数を誇るティーチングプロの三觜喜一(みつはし・よしかず)さんとゴルフジャーナリストの小林一人(こばやし・かずと)さんにご出演いただき、マニアックなゴルファーの方でも楽しめる配信を目指しました。
※メタバースの仮想空間で現地写真データなどを取り込み、現地とツイン(双子)映像を駆使してよりリアルに近い映像環境を再現する技術。セガサミーカップのデジタルツイン配信ではPC・スマートフォンから”バーチャルゴルフ場”にアクセスし、通常中継では見られない視点でライブ視聴することができる

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松尾
「ガチせがさみかっぷ」では一部の男子プロ選手に事前に撮影スタジオにお越しいただき、自身のスイング撮影とデータ計測をおこない定量的なデータを元にしたマニアックな解析動画の配信をおこないました。今回のスイングデータ解析は我々のグループ本社がある大崎ガーデンタワーに入居しているスタートアップ企業「ネクストベース」※さんとのご縁もあって実現した企画になります。
※スポーツ科学を活用したデータ解析等を行っているスタートアップ企業【ネクストベースHP】




千歳市への地域貢献の形
- ―過去には「千歳ジュニアスポーツフェスティバル」と題して千歳の子どもたちにスポーツを体験してもらうことで地域貢献に努めてこられたと思います。2022年よりセガサミーグループと千歳市は包括連携協定を結びその繋がりをさらに強固にしていますが、今年のセガサミーカップではどのような取り組みがありましたか
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福田
2023年大会よりダンスやeスポーツなど新しいスポーツ&カルチャー分野を通じた教育支援を目指して、「セガサミーカップ まなぶプロジェクト」をスタートさせています。今大会前にも「ぷよぷよ」を使った小中学生向けプログラミング講座を開き、子どもたちがプログラミングやゲーム開発に興味をもってもらうきっかけを創造しました。



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(講座を受けた千歳市立富丘中学校の生徒の皆さんからは「学習のおかげでプログラミングについて学べたので、将来はプログラマーになれるよう努力しようと思います」「身近にあるゲームがすごい苦労のもとにできていることを知れました」「講座を通して、ゲームをつくる会社に入ってみたいと思いました」等の感想を頂戴しました)
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福田
さらに今年はセガサミーグループのプロ麻雀チーム「セガサミーフェニックス」にご協力いただき、健康麻雀の体験会も実施しました。高齢化社会という背景に、セガサミーグループのコンテンツが千歳市の皆さんの心と頭の健康に寄与できれば幸いです。


- -今後にむけての展望を聞かせてください
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福田
ゴルフ・ツアートーナメント(ゴルフ業界)をもっと盛り上げたいと思っています。そのためには、我々主催者の想いだけでは成り立ちません。大会を主管いただいている日本ゴルフツアー機構様はもちろん、一緒に盛り上げたいと賛同してくれる企業様、選手、地域、そしてお客様が一体となり盛り立てていくことが理想です。男子プロのニュースターを生み出すようなエンタメ性溢れる演出も取り入れていきたいですし、ゴルフを通じて「楽しい」と思ってくれる人が増えて社会や地域に貢献することが、セガサミーグループのMission/Purposeである「感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~」の実現に繋がると思っています。引き続き、スポーツを通じて感動体験を創造、提供していきたいですね。
松尾
ゴルフトーナメントは伝統や格式高い大会もありますが我々のようなエンタテインメント要素を盛り込んだ大会の在り方もアリだと考えます。こういった取り組みを通じてゴルフ業界のみならずスポーツ界活性化の一助になればと思っています。ただ単にゴルフのエンタテインメント化を進めるだけではなく、トラディショナルな部分も大切にしつつ、若者のゴルフ離れを招いている三大障壁【時間が掛かる・料金が高い・場所が遠い】をデジタルツイン配信などの施策でクリアすることも可能と考えておりますので、セガサミーらしいエンタテインメントゴルフをさらに展開していきたいです。

次は一体どんな進化を遂げるのでしょうか。今後の新たな取り組みにも、ご期待ください。
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