コラム
中学生企画の講演会にサンロッカーズ渋谷が『S-Ring』プロジェクトで貢献!
- スポーツ
- バスケットボール
2025年1月20日
昨年末、セガサミーグループが運営するプロバスケットボールクラブ『サンロッカーズ渋谷』の選手たちが、東京都中野区の中野区立第七中学校にて、生徒の皆さんへ講演会を行いました。
こちらの講演会、企画したのはなんと同校生徒会の皆さん!サンロッカーズ渋谷が昨年秋からスタートさせた社会貢献活動を推進する『S-Ring』プロジェクトが、中学生の皆さんのリクエストに応え講演会が実現。今回は、その講演会の模様をお届けします!

S-Ringプロジェクトとは
『S-Ring』は「社会を一つの輪に。」をコンセプトに健康で明るい社会の実現を目指しサンロッカーズ渋谷がSDGs活動を行う、昨年秋からスタートした社会貢献プロジェクトです。活動を通してファンや地域の皆様、自治体等クラブに関わる全ての方々とさらに繋がり、社会の「輪(Ring)」を形成することで、持続可能なより良い社会の実現を目指しています。

日本代表と若手のホープが登場
この日の講演で登場したのは、日本代表でもあるジョシュ・ホーキンソン選手。

花道を作った生徒たちの間を抜け、208cmの身長から繰り出される豪快なダンクシュートを決めるパフォーマンスを見せると、会場となった体育館に集まった生徒の皆さんから早速拍手が沸き起こります。

さらに、U22枠※としてB.LEAGUE史上初のプロ契約に至った、サンロッカーズU15からの生え抜き選手、19歳の大森康瑛(おおもり こうえい)選手も登場し華麗なレイアップシュートを披露しました。
※2023-24シーズンに新設された、申請を行うBクラブのユースチームに所属していた前シーズン4/1時点で満18歳、満19歳の選手を対象とする選手登録制度。登録された選手は大学等に通いながらプロ契約を締結し、B.LEAGUEでプレーすることができる。クラブは、リーグ登録上限数に加え、シーズン中にU22枠選手2名までの登録が可能。


講演会ではまず、ホーキンソン選手、大森選手に関するクイズからスタートし、会場を盛り上げます。

【ビッグマンでありながら走攻守そろったオールラウンダーの帰化選手としてクラブに欠かせない存在となっているホーキンソン選手が、子どもの頃熱中していたスポーツは?】というクイズでは、①野球②サッカー③バスケットボールという選択肢が示されました。②のサッカーに生徒の皆さんの挙手が集まる中・・・正解は、①の野球!
ホーキンソン選手、野球でピッチャーだった中学生の頃には、なんとストレートの自己最速が150km/hだったとのこと!野球選手としても中学生時代から超一流のジュニアアスリートだったんです。そんな“鷹ちゃん”の学生時代に、生徒の皆さんも早速興味津々。

続く大森選手のクイズは【子どもの頃の夢は?】というテーマで出題。①政治家②スポーツ選手③アイドルという選択肢に対し、大森選手の正解は・・・
-
大森
①の政治家です。正確には、アメリカ大統領になりたかったんです。
- -日本は大統領制度ではないのですが、大統領になりたかったんですか!?
-
大森
アメリカ生まれでないと大統領にはなれないのですが、『夢は大きく』ということで、そういった夢を持っていました!

都内屈指の進学校である私立麻布中学校・高校出身の大森選手。幼い頃から文武両道で、中学3年生の頃には英語検定準1級に合格、同時期にTOEICも800点を超えていたという驚きのエピソードが披露されると、生徒の皆さんや会場の後ろで講演を聞いていた保護者の皆さんが思わずざわめくシーンが見られました。
そんな大森選手おススメの勉強法は、「寝る前に単語帳などを読んでから寝て、翌朝同じ内容を勉強する」こと!これによって「記憶の定着率が格段に伸びた」との大森選手の話に、高校受験を控える3年生生徒の皆さんなどが熱心に耳を傾けていました。

今回の講演のテーマは『未来を切り開く』、そして『主体性』。
講演自体も、生徒会の皆さんが主体性を持って企画したものでした。

-
前生徒会副会長・Oさん(3年生)
去年夏、全校生徒約350人に「いま話を聞きたい人は誰か」のアンケートを取り、先生にも手伝っていただきながら集計しました。アイドルやスポーツ選手が上位を占めた中、獲得票数トップだったのがバスケットボール選手だったんです。
-
前生徒会庶務・Sさん(3年生)
アンケート結果が分かってから、約5カ月の準備期間がありました。その間に、どのチームに講演を依頼すべきかや、当日までに学校として準備できることなどを検討しました。
講演会当日、学校内には文芸部が描いたという、ホーキンソン選手と大森選手を歓迎するイラストが至るところに飾られていたり、2人のことが事前に分かるよう、生徒会・体育委員の皆さんが製作した校内新聞で生徒の皆さんは予習をしてくれていたようでした。生徒会の皆さんが主体性を持って準備をしてくれた賜物ですね。


講演依頼先クラブの選定に入る中、サンロッカーズ渋谷を推してくれたのが、副校長の土屋太志(つちや ふとし)先生。土屋先生は大学時代までバスケットボール部に所属し、高校生の頃は都大会準優勝も経験。教員になってからもU15東京都選抜のヘッドコーチを務めるなどバスケットボールに携わり、その頃、現サンロッカーズ渋谷ゼネラルマネージャーの松岡亮太(まつおか りょうた)さんと出会います。その出会いが、今回の講演依頼に繋がったのでした。

-
土屋副校長
まず松岡さんをきっかけにサンロッカーズ渋谷さんが快く引き受けてくれて感謝しております。
元サンロッカーズ渋谷の井上宗一郎選手(現・越谷アルファーズ所属)も、彼が中学校の頃、私がU15東京都選抜のスタッフとして接したこともあるんです。ホーキンソン選手、大森選手ともに一流選手の言葉は胸に響くものがありますね。「チャレンジを忘れない」「最終的に道を決めるのは自分」、などの話を聞いていると、この年齢になって忘れがちだったチャレンジ精神が蘇りました。何より、生徒がいい顔をして楽しんでくれたのがよかったですね。
講演会も後半へ突入し、大森選手、ホーキンソン選手から生徒の皆さんへメッセージが紡がれます。
- -大学進学も選択肢にあったと思いますが、高校卒業後プロの道に進んだ理由は?
-
大森
海外の大学に進学して学び、のちに起業したいという思いも当初はありました。そんな中サンロッカーズ渋谷のユース選手としてコートに立ち、お客様から応援していただける環境に触れて、日本でプロ選手になるという思いを固めました。サンロッカーズ渋谷のU18は僕が一期生で、当初一人しかいなかったので最初は仲間とプレーできず不安でしたが、決断は間違っていなかったと思います。自分で選んだ道を進んでいくことは責任感が伴いますが、得るものはたくさんあります。自分の選択を「最高の選択だった」と言えるように、これからも努力していきたいです。今日話した僕の経験が、少しでも生徒の皆さんが選択に悩んだ時、背中を押すきっかけになれば幸いです。

- -進路選択に悩む時もあると思います。中学生にアドバイスをお願いできますか
-
ホーキンソン
実は日本にやってきて1年目はホームシックになり悩んだ時もありました。でも周りに励まされました。何より日本の文化、食事、気候が好きで日本に恋したのです。そんな素晴らしい経験をくれた日本のバスケットボールに恩返しをしたいと思い、国籍を変更して帰化を選択しました。周囲に信頼できる人、相談できる人に居てもらい話を聞いてもらうことが大切です。それでも最後は、自分の気持ちに従ってください。熱いパッションを持って、人生を前に進めていってほしいと思います。


- -有明コロシアム開催を含む3月のホームゲームには、今回講演をご依頼いただいた中野区立第七中学校の生徒の皆さんをご招待されるそうですね
-
大森
皆さんにきていただいて、僕らも会場の一体感をより生み出せるようにいいプレーをして勝利を掴み、感動して帰ってもらいたいですね。
ホーキンソン
特に有明での試合は去年からまだ一度も負けていないので会場での連勝を伸ばしたいですし、対戦相手である島根も上位を狙ってくるので、しっかりとハードワークしていきたいです。中学生の皆さんもそうですし、より多くのお客様に会場で影響を与えられる選手でいたいと思います。

セガサミーグループのMission/Purposeである『感動体験を創造し続ける~社会をもっと元気に、カラフルに。~』。サンロッカーズ渋谷のS-Ringでの活動、そしてシーズン後半戦の試合でも引き続き感動体験を創造してまいります。講演をご依頼いただいた中野区立第七中学校の皆様、ありがとうございました!
-
両選手のプロフィールは下記をご覧ください。
セガサミーホールディングスでは、スポーツコラムの情報などを発信する『SEGA SAMMY×SPORTS』のXアカウントを運用しています。
下記ボタンから是非フォローをお願いいたします!