経営方針
資本コストや株価を意識した経営
株価に対する認識
セガサミーグループの株価は、ゲーム関連他社と比較して、相対的なバリュエーションの低さが顕著となっています。これは主にゲーム関連他社と比較して規模の大きい遊技機事業の存在や、エンタテインメントコンテンツ事業の業績ボラティリティの大きさが主な要因と認識しています。本格的な株価の反転には、エンタテインメントコンテンツ事業の利益成長の確度向上とゲーミング事業の収益化を通じた持続的かつ安定的に利益を創出できる収益構造の構築が必要と理解しています。これらの課題に対応するとともに、事業利益の成長、資本効率の向上、最適資本構成の維持に向けた取り組みを継続し、エクイティスプレッドの拡大と適正な株主還元を通じてTSRを拡大し、企業価値を向上させることで、時価総額の拡大を目指していきます。
▶株価(騰落率)
中期計画1年目の2025年3月期は、主に成長ドライバーと位置づけたエンタテインメントコンテンツ事業の好調を背景に、株価が上昇傾向で推移していましたが(①)、AIの急激な普及に伴う脅威等、エンタメ業界全体の環境変化(②)と、減損損失計上等による中期計画未達見通しの公表(③)を受け下落トレンドを描いてきました。
足元では業界全体で回復基調にあり、当社株価もQ1決算以降(④)回復基調にあります。引き続き各事業の課題に対応し、成長軌道に回帰することで、評価の向上を目指します。
▶PBR
PBRは1倍を上回って推移しているものの、国内主要ゲームパブリッシャー4社の平均値を大きく下回って推移しています。
エンタテインメントコンテンツ事業のボラティリティの低減や、ゲーミング事業の収益化などを通じ、継続的な成長への期待を高めていくこと、また、上記2事業に加え、キャッシュ創出の源泉である遊技機事業を有する独自の事業ポートフォリオの有効性についての株式市場での理解を促進していくことが取り組むべき課題と認識しています。
▶ROE/COE/エクイティスプレッド
※COE:株主資本コスト(出所: Bloomberg)
※エクイティスプレッド: ROE-COE
財務レバレッジの適切な運用や株主還元の強化等を通じて資本効率を高めたことから、前中期計画期間よりROEは10%程度の水準で推移しており、エクイティスプレッドもポジティブで推移していました。
直近では減損損失計上等によりROEが低下したことから、エクイティスプレッドも大幅に低下しましたが、引き続き資本効率向上及び適切な株主還元を通じた向上を目指します。
TSR拡大に向けたロジックツリー
セガサミーグループは、エクイティスプレッドの拡大と適切な株主還元を通じて企業価値の最大化を目指しています。調整後EBITDAおよびROEを主要指標とし、資本効率を重視した財務戦略と事業ごとの強みを活かした成長戦略を推進しています。