セガサミーグループの入社式
セガサミーグループでは例年、新入社員を迎える日本国内のグループ会社が合同で入社式を開催しています。2026年4月1日に開催されたセガサミーグループ合同入社式では、グループ会社15社が192名の新入社員を新たにセガサミーグループの仲間として歓迎しました。
当日の朝、緊張の面持ちで続々と来社する新入社員に最初に手渡されたのが、この日のために用意されたセガサミーオリジナルパーカーでした。左胸にはセガサミーのロゴが印字されていることに加え、背面にはセガサミーグループを代表するキャラクターたちが描かれています。セガサミーでは入社式参加時の服装を指定していないため、新入社員たちが続々とパーカーを着用。アイボリーの柔らかな色合いのおかげか、開式前から新入社員たちの笑顔が見え始めました。
式典は厳かな雰囲気に包まれていました。代表取締役社長グループCEOの里見 治紀(以下、里見社長)のあいさつに始まり、入社辞令の交付、新入社員の代表者による決意表明が進行。式典後には里見社長による講話もあり、質疑応答では普段は聞きづらいような素朴な質問が新入社員から飛び出す場面もありました。
式典後はセガサミーグループ本社の社員食堂「JOURNEY’S CANTEEN」で全員そろってランチタイム。会場には株式会社セガ フェイブの『UFOキャッチャー®』の体験コーナーが設置されたほか、ソニック、シャドウ、エイリやんが登場して新入社員と写真撮影をするなど、ランチ後のブレイクタイムも大盛況となりました。
午後には新入社員が20チームに分かれ、チーム対抗のレクリエーションイベントに臨みました。高ポイントが狙えるチャレンジでは、株式会社セガの『ぷよぷよTMテトリス®2』、サミー株式会社(以下、サミー)の遊技機筐体を用いたP-SPORTS※1「北斗の拳 天運勝舞」、プロ麻雀チームのセガサミーフェニックスの選手たちとの牌積みなど、セガサミーグループのさまざまなコンテンツを体験。終盤のセガサミークリエイション株式会社※2のルーレットを用いた一発逆転チャンスは、この日一番の大盛り上がりでした。
※1 P-SPORTS:パチンコ・パチスロのさらなる発展を目指し、遊技におけるスキルを「スポーツ」として捉えるべくサミーが考案した、パチンコ・パチスロ遊技機を用いる競技カルチャー。
※2 セガサミークリエイション株式会社:セガサミーグループにおけるゲーミング事業の中核を担うグループ会社。ゲーミング機器の開発・販売等を手がける。
新入社員からは「セガサミーらしさを感じ、その一員になることをしっかりと自覚できた」「同期との仲を深めながら楽しむことができた」との声が上がるなど、好評を得たセガサミーグループ合同入社式。しかし、その企画・運営チームのリーダーを務め、イベント全体を統括したのは、「入社式」になじみのない、海外出身の従業員でした。今年度の入社式企画・運営チームのリーダーで、人財開発本部 人財開発部 教育課のGruca Marcin Edwardさん(以下、Marcinさん)にお話を伺うとともに、Marcinさんをリーダーにアサインした人財開発本部 人財開発部 教育課 課長の芝﨑 幸一さん(以下、芝﨑さん)にセガサミーグループの人財戦略における入社式とその企画・運営の位置づけについてお話しいただきました。
プロジェクトスタート
ポーランド出身で中途入社3年目のMarcinさん。入社式の企画・運営チームのリーダーという役割を打診されたときの心境は、困惑一色でした。
Marcin
入社式担当の打診をいただいたときは驚きました。私は海外の出身なので、そもそも「入社式」というコンセプトがよくわからず、加えて中途入社者でもあったので、新入社員の気持ちもよくわからない。「なぜ私?」というのが率直な感想でした。
しかし、これを貴重なチャンスと捉えたMarcinさんは打診を受諾。自身にとってなじみのない入社式という文化を解釈するところからスタートしました。
Marcinさんにこの役割を打診した芝﨑さんは、その想いを語ります。
芝﨑
入社式に参加しているのはあくまで日本国内のグループ会社のみではありますが、それでも海外出身の新入社員は着実に増え、グローバルな色彩を増しています。そんな中、Marcinさんに例年とは異なるエッセンスを加えてもらいたいという意図はありました。とはいえ、その裏で期待していたのは、マルチカルチャー人財※であるMarcinさんにとって、このプロジェクトが日本のカルチャーとセガサミーらしさを腹落ちさせ、自分事として捉える良い機会となることでした。入社式の意義について考え、リーダーとして周囲を巻き込みながらプロジェクトを進めることが、今後もセガサミーで仕事をする上で重要な経験になると思ったんです。
※マルチカルチャー人財:多様なカルチャーに接し、その経験を業務に活かすことのできる人財として、外国籍である、海外滞在歴があり多文化を経験している、英語・中国語など複数の言語で一定のスキルを認められているなど複数の基準から認定。
セガサミーにとっての入社式の意義
芝﨑さんも考えていたとおり、プロジェクトに取りかかったMarcinさんが最初にぶつかった壁は、入社式の意義について自分なりに解釈することでした。
Marcin
入社式と聞いてまず思い浮かべるのは、小学校や中学校などの入学式です。私の経験では、そういった式典は18歳までのイベントで、とても堅苦しいものでした。そもそも会社に同じタイミングで入る人が多くなかったので、なぜ入社式を行う必要があるのか、とても不思議でした。
しかし、芝﨑さんやチームメンバーとの対話を通じて、Marcinさんは入社式の意義を少しずつ腹落ちさせていきます。
Marcin
それまで学生だった多くの新入社員が一斉に社会人になる、そのマインドチェンジの役割にはすぐに気がつきました。それに加えて、周囲のメンバーとのコミュニケーションを通じて徐々に気になり始めたのは、皆さんが「同期」のことをとても大切にしていることです。私が中途で入社した当初こそ、「同期」の定義も、その重要性もよくわかりませんでした。しかし、たびたび耳にする「○○さんは同期だからちょっと聞いてみるよ」という会話から、時を同じくして入社した同期がいるということは大きなメリットなのだと気がついたんです。
入社式の企画・運営チームの会議の様子
Marcin
新入社員は約1か月のセガサミーグループ合同新入社員研修を経てから、それぞれの企業に配属されていきます。そんな中、配属後も毎日顔を合わせてコミュニケーションをとるのは容易ではありません。しかし、多種多様なエンタテインメントを手がける各グループ会社が、その資産を最大限活用し、グループシナジーを生み出すには、会社の垣根を越えた密接なコミュニケーションが不可欠です。だからこそ、この入社式でつくった同期との絆を忘れずにいられるような、チームビルディングにつながるコンテンツにしようと思いました。その想いを込めて、2026年度セガサミーグループ合同入社式のコンセプトは”Ignite the Future Together”、日本語で「未来をともに灯す」に決めました。
チームビルディングを企図したレクリエーションイベント
“Ignite the Future Together”を掲げ、チームビルディングとしての役割を大きく担ったのは、午後に実施されたレクリエーションイベントでした。
各チーム9名ほどで与えられた課題に取り組み、そのポイントを競います。そこでは、ゲームやパチンコ、麻雀などセガサミーならではのコンテンツを活用した課題も用意されていました。このルール設計には、セガサミーグループのコンテンツに触れてもらうことのほかに、各チームのメンバーがそれぞれの得意分野をいかし合いながら、仲を深めてもらう意図がありました。
レクリエーションイベントの様子
Marcin
セガサミーグループはさまざまなエンタテインメントを手がけているので、その新入社員の得意や好きなコンテンツも本当に多種多様です。パチンコを用いた課題では、チーム内のサミーの新入社員が活躍するなど、それぞれが自身の得意分野をいかしてチームに貢献することで、チームの結束力を高めるとともに、お互いを知って絆を深めてもらう仕組みにしました。イベントの最後では、一発逆転のチャンスとなるルーレットチャレンジがありましたが、盛り上がりは最高潮。各チームの絆が深まっていることはもちろん、何より皆さんに楽しんでもらえてよかったです。
入社式の翌日からは、約1か月のセガサミーグループ合同新入社員研修が控えています。入社式で得たものは、研修での学習効果にも直結します。
芝﨑
人財開発本部としては、”All on Board”、すなわち「我々の”船”(=会社)に乗ってくれてありがとう」という想いで、新入社員に「乗ってよかったな」と思ってもらえることが大切だと考えています。それが翌日からのセガサミーグループ合同新入社員研修に取り組むモチベーションにつながるからです。そこでは約1か月間、基本的なビジネスマナーやセガサミーグループの事業を学びながら、グループ会社の垣根を越えて同期との絆を育みます。入社式に限らず、セガサミーグループのオンボーディング※パッケージとしても、その期間で得られた感動体験や同期との絆は非常に重要なんです。
※オンボーディング:新たに会社に加わった従業員が、業務や職場環境にスムーズに適応できるよう支援する取り組み。
入社式にかける想い
最後に、セガサミーグループの入社式にかける想いをそれぞれの立場から伺いました。
芝﨑
現在、セガサミーグループは海外にその事業を拡大しています。新入社員に限っても、日本国内では毎年200名前後を迎えていますが、その中でも海外出身者、あるいは海外経験のある人財は年々増え続けています。そんな人財にもセガサミーの良さや魅力を伝えられるよう、オンボーディングパッケージをアップデートしていきたい。そして、その良さや魅力を押し付けるのではなく、心の底から共感してもらいたい。だからこそ、海外出身で「入社式」という企業文化やセガサミーらしさを腹落ちさせるのに苦労したMarcinさんがこのオンボーディングプログラムをつくったことには大きな意義があると思っています。セガサミーグループは世界ナンバーワンの総合エンタテインメント企業を目指しています。その目標に人財の面から力添えできる、そんな入社式をつくり続けていきたいと思います。
Marcin
セガサミーグループの魅力は、やはりまだまだ国内と海外のセガサミーグループ従業員に十分に伝わっていないと思います。グループ各社が展開するコンテンツの魅力はもちろんですが、会社や国を越えても「感動体験を創造する」という同じ目標に向かって働く仲間がいるということも、とても大切です。だからこそ、大勢の新入社員が一堂に会する入社式には、大きな意義があります。今後は入社式にとどまらず、その後の研修なども含めたオンボーディングパッケージ全体にまで視野を広げて、新しい仲間にセガサミーの文化の魅力を届けていきたいと思います。
“Ignite the Future Together”――それは、仲間とともにセガサミーグループの未来を照らす存在になってほしい、そんな担当者から新入社員に向けたメッセージでした。多種多様なエンタテインメントを手がけるセガサミーだからこそ、会社の垣根を越えたグループシナジーの創出には、計り知れない可能性があります。その礎が、まさにこのセガサミーグループ合同入社式で築かれていました。
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