コラム
KONDO Racing Team × セガサミー ~スーパーフォーミュラでの“挑戦”が生む感動体験~
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2025年12月2日
セガサミーグループでは2005年から『KONDO Racing Team(以下KONDO RACING)』の活動をサポートしています。今回は、日本最高峰のモータースポーツ『スーパーフォーミュラ』に挑み続け、ファンの心を揺さぶるKONDO RACINGに密着!レース会場には『ソニック』も登場!さらに、チームのオーナー兼監督である近藤真彦(こんどう・まさひこ)さんにお話を伺いながら、スーパーフォーミュラの魅力をご紹介します。
スーパーフォーミュラとは
スーパーフォーミュラは、日本国内で開催されるトップカテゴリーのフォーミュラカーレース。世界的にもF1に次ぐスピードレースであり、ドライバーたちはわずか1000分の一秒のタイムを競い合っています。使用されるマシンは、最高出力550馬力以上のターボエンジンとカーボン製の軽量ボディにより、最高時速は300キロを超えます。今シーズンは年間で12レースが行われ、鈴鹿や富士といった日本各地のサーキットを転戦しながら、シーズンチャンピオンを競いました。
KONDO RACINGとは
歌手・俳優でありながら1984年からレーサーとしても活動していた近藤真彦さんがオーナー兼監督を務めるレーシングチーム。スーパーフォーミュラの他、高性能な市販車をベースにしたレーシングカーで行われる自動車レース『SUPER GT(スーパー・ジーティ)』内の2カテゴリーでもレースに参戦しています。
約2万6000人が富士スピードウェイに集結
今回訪れたのは「2025年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第10戦 富士スピードウェイ」(10/12開催)。当日は約2万6000人のカーレースファンが富士の麓に集結しました。
各チームのガレージ前でフォーミュラマシンを見学できる『ピットウォーク』の時間には、多くのファンがカメラを構え参加します。レース本番だけでなく、レース前の写真撮影タイムも、毎試合人気です。
マシンノーズには『ソニック』が!
ピットウォークでも披露されていたKONDO RACING・スーパーフォーミュラマシンのノーズには『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のロゴ&イラストがデザインされています。スピードを象徴する“ソニック”のデザインは、モータースポーツの頂点を目指すKONDO RACINGとも相性抜群!
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―KONDO RACING
葉山秀樹(はやま・ひでき)さん
ソニックのロゴとイラストはエンジニアやメカニック陣からも非常に好評です。マシンの車体もソニックカラーのブルーですので、よりマシン映えしますね。マシンの他にも、選手が着用するレーシングスーツにもロゴとイラストがあしらわれています。
そして、この日ソニックはマシンノーズだけでなく、会場のイベントエリアにも登場しました。
実は、セガが9月にリリースした新作ゲーム『ソニックレーシング クロスワールド』のプロモーションで会場を訪れていたソニック。KONDO RACINGブースでカーレースファンにゲームをアピールしていました。さらには、『ソニック迷路』と名付けられたアトラクションも展開され、子どもたちが巨大迷路を楽しみました。
時速300キロ越え レースの世界の裏側
レースは、午前中の予選、午後の決勝と1日の中で複数回行われます。スーパーフォーミュラはエンジン以外全チームが同じ競技車両を使う『ワンメイクレース』※1のため、ドライバーの腕はもちろん、レース中のピットイン時のピットワークスキル、マシンの微調整などで順位が変動していくシビアなスポーツです。レーシングマシンのセットアップ※2を決めるエンジニアや、実際にマシンを調整するメカニックなど、チームは多くのスタッフによって支えられており、この日、KONDO RACINGのピットエリアでも午前中の予選レース前からマシンの熱心な調整が続けられていました。
※1:モータースポーツのひとつの様式。全参加者が同一仕様のエンジンを使用したり、同一仕様のレーシングマシンに搭乗したりして行われるレースのこと
※2:サスペンション(車体の底部とタイヤをつなげる部品)のバネの硬さやウイング(車の後部に装着されるパーツ)の角度、車の車高などの調整作業を指す
観客も大興奮
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ご家族で観戦の女性※中央
5年前からカーレースをテレビで見るようになり、“マッチ”さんファンでもあるのでKONDO RACINGも気になっていました。今回、直に観戦するのは初めてなのですが、音の迫力が「すごい!」の一言です。ペットを連れて入れるエリアもあるので、そこも嬉しいですね。
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親子で観戦の女性
アイルトン・セナさんが全盛期の頃からレースはテレビでよく見ています。マシンは想像以上の速さで、まさに命懸けで走っているドライバーの技術の高さを感じました。
近藤真彦オーナー兼監督 「非日常を味わってほしい」
KONDO RACINGオーナー兼監督であり、スーパーフォーミュラレースを運営する『日本レースプロモーション(JRP)』会長でもある近藤真彦さんに、セガサミーとの出会いのきっかけや今後の意気込みを特別インタビューさせていただきました!
- ―セガサミーとの出会いのきっかけを教えてください
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セガサミーグループの里見 治(さとみ・はじめ)会長とは2000年にKONDO RACINGを立ち上げる前からお付き合いがありました。チーム立ち上げに際しご支援をいただきたいと、会長の元へ一人で出向いたところ、「よく一人で来たな。よし、応援しよう」と即答いただき、スキップして帰ったことを覚えています(笑)そこから早20年以上が経ち、時が経つのは早いなと感じています。
- ―近藤さんが思うカーレースの魅力はどんなところでしょうか。
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一番は“非日常”を味わえるところです。とてつもないスピードで走るマシン、エンジン音、レース中の匂い・・・会場には日常では体感できない空間が広がっています。その空間を楽しんでもらいたいですね。会場演出などではレースアンバサダーの皆さんに登場いただいたりと“華やかさ”も大切にしています。日本レースプロモーションとしてもファンの皆さんには「カーレースには夢がある」と思ってもらいたいですし、親子連れでご来場いただく方も多いので、子どもたちにもカーレースを好きになってもらいたい。“未来のファン”を育てていくことも意識しています。
- ―チーム創設から25年となります。今の想いを教えてください
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最初は“マッチ”のチームなので、プロ集団だと思われにくい環境でのスタートでした。チームとして徐々に実力をつけていって、スーパーフォーミュラでは2018年にシーズン優勝を経験しました。翌年の2019年から参戦したSUPER GT 300クラスでは、これまでシーズン優勝2回を含む、年間順位ベスト3に3度輝き、今では日本でも有望なチームに成長することができました。ここまでやってきてよかったなと、素直に思います。
- ―今後の展望をお聞かせください
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スーパーフォーミュラでは目の前の一戦一戦での優勝を目指します。そしてシーズンチャンピオンに返り咲いて、ファンの方と一緒に喜びを分かち合いたいと日々思っています。将来的にはヨーロッパやアジアのチームとの交流もしながら、スーパーフォーミュラの魅力を海外ファンの方にも知ってもらいたいですね。ドライバーはヘルメットを被るので素顔がなかなか見えませんが、レーシングカーに乗っている時は体力を大きく削りながら走っていて、レース後はみんな“へとへと”になる、とてもハードな世界です。トレーニングも、実はプロ野球選手やプロサッカー選手らと同等のメニューに取り組みながらレースに臨んでいます。チームとしてレースに勝つことはもちろん大切ですが、日々戦うドライバー一人ひとりの人間性にもさらに注目してもらえるように、よりアピールしていければと思います。
KONDO RACINGが挑み続けるスーパーフォーミュラの舞台は、単なる勝敗の場ではなく、観る人の心を震わせる“感動体験”の連続です。レースで感動を生み出すその姿勢は、セガサミーグループのMission/Purposeである「Captivate the World 感動体験を創造し続ける ~社会をもっと元気に、カラフルに。~」とも重なります。
時速300キロを超えるスピードレースの迫力、チーム一丸となって挑む姿、会場の熱気―様々な要素が1つとなって人々の心を震わせ、未来のファンを育てる力となっているのだと、KONDO RACINGが挑む舞台から感じました。
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