コラム
近藤選手勇退挨拶に会場が涙~セガサミーフェニックス・ファンミーティング2023レポート~
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2023年6月27日
6月11日、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」に所属するセガサミーフェニックスは、日頃より熱いご声援をいただいているファン・サポーターのみなさんに感謝の気持ちを伝える「ファンミーティング」を有観客で開催しました。今回はその模様をリポートします!

イベントチケットは瞬く間に完売。会場には小さなお子さんも含めたおよそ160名の方々が集まりました。
開始前には新発売のアクリルフォトスタンドなどを販売する物販コーナーに選手たちが姿を見せ、ファンのみなさんとふれ合いのひとときを過ごしていました。


イベントには魚谷侑未・近藤誠一・茅森早香・東城りおの4選手と吉野慎一監督が登場し、MCはMリーグの公式リポーターである松本圭世さんが務めました。イベントは2部構成で行われ、第1部はセガサミーフェニックス公式YouTubeチャンネルでライブ配信し、第2部はセガサミーフェニックスオフィシャルサポーターに限定した配信を実施しました。


2022-23シーズンの名場面を紹介
第1部では、選手・監督による2022-23シーズンの振り返りが行われました。MVP争いを繰り広げた東城選手は「惜しいところまで行ったけど、マークされて自由に打てず、厳しかった」と悔しさをにじませていましたが、要所での勝利や印象的なアガリなども紹介され、シーズンの感動や興奮を来場者のみなさんと共有していました。

近藤選手の勇退、新監督就任
続いて吉野監督から新シーズンに向けた契約更新の報告があり、魚谷選手・茅森選手・東城選手との選手契約締結と、近藤選手の勇退ならびに新監督就任が、改めてファンの前で発表されました。
(選手契約締結等の情報は、事前にチーム公式SNS等で情報発信されていました)
近藤選手は時折言葉を詰まらせながらもチームやスポンサー、Mリーグ関係者、そしてファン・サポーターのみなさんへ感謝を述べ、会場は近藤選手をねぎらう温かい拍手に包まれました。


魚谷選手は「近藤さんは自分の麻雀人生に大きく影響した尊敬する人物、自分の全てを捧げて優勝を届けたい」と、涙ながらに決意を新たにしていました。

吉野監督、アンファーのサポートで増毛に成功
また、吉野監督は目に見えて増毛していること、目力が増していることについて触れられ、「セガサミーフェニックスのスポンサーを務めていただいているアンファーさん、ならびにDクリニックさんのサポートのおかげです。効果が出ているといろいろな人に言われます。発毛治療やアートメイクのキャンペーンもやっているので、興味のある方はぜひチェックしてください」とPRもバッチリ。今後もアンファーの製品を愛用していくそうです。

5人で優勝シャーレを掲げたい
新シーズンの話題を振られた近藤選手は「優勝したら表彰式に紛れ込んで(新規加入する選手とともに)5人でシャーレを掲げたい。あと、1回くらい『代打、オレ』をやってみたい」とのこと。最後は茅森選手が音頭を取って会場の全員でセガサミーフェニックスポーズを決め、第1部が締めくくられました。
第2部は和気藹々とした雰囲気に
第2部ではファン限定イベントならではのざっくばらんなトークが繰り広げられ、普段あまりお酒を飲まない魚谷選手がフェニックスメンバーとの会食の際、ほろ酔いになり近藤選手とハイテンションなカラオケデュエットをした意外な一面が披露されるなど和気藹々とした雰囲気に包まれました。また、来場者が参加するじゃんけん大会やサポーター会員番号を用いたプレゼント抽選会も行われ、じゃんけん大会では選手たちがセガサミーフェニックスポーズでチョキを出すなどして大盛り上がり!


終盤には麻雀好きなご両親の影響で、2歳の頃から近藤選手を応援する様子をSNSで発信してきた「りんごちゃん」(取材時4歳)が、近藤選手と初対面。近藤選手も涙ぐみながら挨拶し、会場は感動に包まれました。


およそ3時間にわたって行われたイベントは、来場されたみなさんとの記念撮影で盛況のうちに幕を閉じました。
コラム限定!吉野慎一前監督、近藤誠一新監督インタビュー
吉野慎一前監督、近藤誠一新監督へセガサミースポーツコラム特別インタビューを行いました!新旧監督それぞれの想いをお届けします。

- -まず、今シーズンの振り返りからお聞かせください
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吉野
終始ボーダーを目指す中で、惜しいところまでは行きましたが届きませんでした。選手のみなさんには頑張っていただきましたし、チームとしてもやれることはやったと思いますが、ファン・サポーターのみなさまやスポンサーのみなさまに良い報告ができず、申し訳なく思っています。

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近藤
個人としては特にシーズン前半でマイナスがかさんで、チームポイントに影響を及ぼしてしまったところがあったと思いますし、それは残念に感じています。
- -シーズン終了後、近藤選手の勇退と新監督就任が発表されました。チームとしては、どのような思いで今回の決定に至ったのでしょうか
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吉野
近藤選手はセガサミーフェニックスの精神的支柱とも言うべき存在です。選手として万全の状態を保てないならば誰にとってもいい結果にならないということで、選手としての慰留は断念せざるを得ませんでした。しかし、近藤選手には引き続きチームを支えていただきたかったので、できる限りのサポート体制を用意し、監督就任を打診させていただきました。前監督としてこれ以上ない引き継ぎ先だと思いますし、チームとしての魅力がさらに増したと思っています。
近藤
語弊を恐れずに言えば、もう少し楽に打てばやれるかもしれない、という気持ちはありました。しかし、それはもはや近藤誠一の麻雀ではないですし、自分としても納得できるものではなかったので、選手として退くことを決意しました。監督就任も一度はお断りしたのですが、これまでチームを支えてくれていたスタッフの方に何度も説得されました。最後は選手たちの姿をまとめたミニアルバムを持ってきてくださって、それを見たときにはもう、断る選択肢は自分の中にはありませんでした。

- -お二人の、Mリーグでの思い出を聞かせてください
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吉野
2021-22シーズンで優勝争いをした最終日、近藤選手の戦いをみんなで見届けながら絶叫していたときですかね。「チーム一丸となって」という言葉が体現された瞬間が、非常に印象深いです。そして近藤選手には、何度も感動体験をさせていただきました。
近藤
最初に指名を受けた瞬間や初出場での連闘連勝など、ありがたいことに山ほどあって、何を挙げればいいのか分かりません。あと、控え室の様子が動画で見られるようになったことなどは、印象に残っています。

- -今後のセガサミーフェニックスに、どんなことを期待されますか
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吉野
セガサミーフェニックスは「不撓不屈の精神で感動体験を創造し続ける」チームであり、挑戦し続ける姿勢がみなさんの共感を生むのだと思います。今後もさらに進化した形で挑戦を続け、悲願の優勝をぜひ実現していただきたいと思っています。
近藤
優勝できればそれだけで感動できると思いますが、フェニックスらしい、それ以外の部分の感動の要素も盛り込みつつ、頑張ってもらいたいと思います。
- -最後に、ファンの方に向けてメッセージをお願いします
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吉野
応援し続けてくださるファンのみなさまの存在は、我々の支えになっています。自分もいかにみなさまの目線に立てるかを考えてきたつもりですし、これからも一ファンとして応援し続けます。今まで本当に支えてくださってありがとうございました、今後も一緒に応援しましょう。
近藤
フェニックスファンの方々にはいつも変わらずに力強く応援していただき、それが大きな力になりました。本当にありがとうございます。今後もセガサミーフェニックスとしてみんなで頑張っていきますので、ぜひこれからも応援していただければと思います。
来シーズンのセガサミーフェニックスの活躍に、ぜひご期待ください!

文:東川 亮